人と共に成長する英会話学習支援AI エージェントInteLLA

<人と共に成長する英会話学習支援AI エージェントInteLLA >
                〜CEATEC 2022 NEDOブース備忘録
 
CEATEC 2022に行ってきた。NEDO ブースの標記の展示について紹介する。
 
大学の入学してくる者の英語の学習レベルは千差万別だそうである。読み書き話す全てにおいて優秀な成績の者もいるだろう。英語以外の他の教科の出来は良くとも英語は苦手で英語の得点はイマイチであるという者もいるだろう。このように千差万別の英語学習レベルで大学に入学してくるそうである。これは大学側にとって入学以後の英語の学習においてはある意味難しい問題を投げかけている。
 
大学の英語の学習においてはその習熟レベルに応じてまとまって学習すると効果的だということがいわれているそうである。入学したての新入学生の英語のレベルは前述したように入学試験を通すことから言ってもバラバラであるのは言うまでもない。大学に入学してから英語の学習を何もせずに進めると至って困難な事態に大学は遭遇することになる。英語の学習レベルがバラバラであるために効率的に学生の英語の学習を進めるのに支障をきたすようであるのだ。
 
ある学生はあまりに英語に秀でていて、ある学生は英語があまりわからないというのであれば、双方にとって不幸である。秀でているものは学習の進み具合が遅くなると不平をたらすようになり、またあまり秀でていない者にとっては学習が進まず授業からこぼれ落ちてしまうことになってしまう。このような英語の学習レベルに差があることによって不幸な学生が多く出てきてしまう。このような事態が起きると大学側にとって英語の学習の進行にとって困難な事態に陥ってしまうのは言うに容易いであろう。だから大学に入学したての新入学生に対して英語の学習を進めさせるにあたって、英語の学習レベルが同じようなレベルの学生で英語のクラスの学生を固めてしまおうという発想に繋がることになる。
 
特に英語のスピーキング能力に関しては学習レベルの格差が大きいようである。英語圏からの帰国子女は英語のスピーキングの能力が元々高そうなのは言うまでもないであろうし、日本の学生には英語の読み書きは出来ても英語のスピーキング能力はこれから開発するのだという者も少なくないと思われる。このように大学に入学したての新入学生の英語のスピーキング能力には特に大きな差があるようで、大学における英語のスピーキングの学習を進めるにあたっては、上記に示したように学習レベルが同じような学生で英語のスピーキングのクラスを固めてしまおうというニーズは特に強いようである。しかも入学して間もなく時間もない中、英語のスピーキング能力レベルに応じてそのクラス編成を行なっていたようで、教師側はその判定等に多大な負担を強いられていたようである。
 
これを解決したのが、AI エージェントInteLLAである。この人工知能を利用することにより、英語のスピーキング能力を素早く正確に評価することができる。しかも人工知能の特徴を活かして一度に何十人もの学生を相手に彼等の英語のスピーキング能力を測る事ができるようになった。それにより教師側の負担を大きく軽減することに繋がったそうである。
 
AI エージェントInteLLAでは、最新の音声対話システム技術を搭載した且つアバターに扮した人工知能と学生の英語の学習者とがコンピュータの画面上で英語で会話を重ねていくことになる。英語の会話を重ねる中で、人工知能は英語の学習者の習熟度や理解度に合わせて会話を調整する事が出来るそうだ。もしも英語での会話が成り立たなければ、人工知能は英語のレベルを低くする。そして英語による会話が成立しやすくするようにする。また逆に英語での会話が十分に成り立つのであれば、人工知能は英語のレベルを高くする。英語による会話のレベルをあげるのだ。人工知能は英語のレベルを低くしたり高くしたりする。人工知能はそんなことを繰り返して、学生の英語の学習者の能力を最大限引き出しつつ、その学生の英語の運用能力を効果的に評価することができるようになれるのだそうだ。
 
また最近のオンライン学習の効果もあってか、英語の学習もオンライン学習が流行りである。そのオンラインでの英語の学習では、コンピュータとネットワークを通じて何十人もの学生がいっぺんに同じサイバー教室にて同じ授業を受けることになる。特に初期のサイバーオンラインの授業でいきなり人工知能が登場することになる。人工知能はネットワークを通じてその授業に参画している何十人もの学生を一度に相手にすることができる。色々な英語の学習レベルの学生をネットワーク越しに一度に相手にできる。そして彼等の英語の運用能力を一度に判定することができるのだ。
 
上記のような特徴を活かして、人工知能であるが故に学生の英語のスピーキング能力を素早く正確に評価したり、また人工知能であるが故に何十人もの学生を英語で一度に相手にしたりできる。これらが大学の新入学生の英語のスピーキング能力の判定時間を大きく減らすことになり、英語のスピーキングのクラス編成にかかる時間に余裕を持たせることになり、大学側の教師の負担を大いに和らげることに繋がったそうである。素晴らしいことである。
 
AI エージェントInteLLAはこのように大学側の教師の負担を大きく減らせることに成功している。効果はそれに止まらない。
 
AI エージェントInteLLAは、最新の音声対話システム技術を活用して、色々なことを行う。人間が他人にインタビューするのと同様に、自然な発話タイミングの制御を行う。非言語的なやりとりを行う。適応的な対話戦略を通して自然な会話を実現する。そして最終的に英語の学習者の潜在的な会話能力を発揮させることを促す。学生の英語のスピーキング能力を十二分に伸長させるべく、練りに練られている。
 
上述したように、AI エージェントInteLLAは現在、日本のある大学にて大活躍中である。AI エージェントInteLLAの活躍先は他にあるだろうか。
 
他の大学ではどうだろうか使えないだろうか。新入学生の多い大学では使えそうである。どの大学でも同じように、英語のスピーキング能力を素早く正確に判定して且つ大人数の処理を行いたいというニーズはあるはずである。大いに需要有りではなかろうか。入学後の英語のスピーキングの学習にも役立ちそうである。
 
また高校でも同様に需要があるのではないかと思われる。同じく学校であるからだ。同じような学習レベルの生徒が集まっているとは言え、英語という単教科に絞ってみるとばらつきもあろうからだ。最先端の技術に触れつつ、入学後の英語のスピーキングの学習にも役立つはずである。
 
最近英語のスピーキングのテストが本格的に勃興しつつある。学生が自らの英語のスピーキングの能力レベルを測るために受験する姿をメディアで拝見している。一度に多くの受験生が受験しているようである。そんな英語のスピーキングのテストの判定にも使えないであろうか。十二分に使える気がする。受験生の英語のスピーキングの能力を素早く正確に判定でき且つ一度に大量の受験生を相手にできるからだ。技術的にもそれに応えるだけの技術は十二分に備えていそうであるからだ。
 
こういった上記のようなことは社会的にも役立つ事項であり、すぐにでも実践できるのではないかと思うがどうであろうか。
 
AI エージェントInteLLAを研究と隣り合わせである大学だけに留めておくにはもったいない話である。少数の大学だけで実証して実装するとデータの数も少ないままだろうし、もっと商業ベースに乗せてみて採れるデータの数も増やして、人工知能をもっと賢くするのに利用したらよかろうと思うがいかがであろうか。それだけ商業ベースに乗せてもいい話は多数ありそうなものだ。
 
AI エージェントInteLLAのこれからの活躍を願って止まない限りである。
 
以上
 
 

おちゃ11