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小説の文章・文体について

ぼくは小説って筋、つまりストーリーより
断然文体の方が大切だと思っておる人間でありまして。

書きたい文体が頭の中には確乎かっことして
存在しておるので御座います。

ただし、まだその文体に手が届かない。
書けそうで書けず、日々悶々としてみたり。

理屈というか、文章を紡ぐ上で
面白い文体を生み出すには
「こうすれば良い」と考えている事柄はあります。

まずはサンプリングです。
世の中のあらゆる語句を
本歌取りしてやるのです。
それを自分の中に通過させて
フィルターをかける。

フィルターをかけて質感を変化させたら、
己から溢れ出るシーケンスと絡めて
文章を同期させ、グルーヴを生み出す。

これでいけるはずなんです。

しかし、今現在納得のいく
グルーヴを得たという実感はなく、
小説って難しいなぁと思うことしばしば。

いまだ実験中であります。

PCを使って小説を書くって、テクノだと
思うんですよね。
テクノの官能的なグルーヴ感が
文体に滲み出てきたら最高。

そういう意味では、
先日読んだ日比野コレコさんの
『ビューティフルからビューティフルへ』
などは理想的なグルーヴの体感が
叶ったなぁという感じ。

というわけで。

小説の道は けもの道。
されば文字けがれなく道険しで御座います。

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