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#即興

ambient tune 聴取の詩学IV

私の教え子、一昨年大学のギャラリーで開催した個展を私が記録した動画です)。

これまでの3本、この「聴取の詩学」シリーズのために音楽に画像を加えて新しく動画を作ったものを紹介してきました。
今回紹介する曲もそうするつもりだったんですが、
「そういえばこの曲、以前動画のBGMに使ったなあ」
と思い出し、引っぱり出してきました。

自分で言うのもなんですが、作品と音楽、なかなか良い感じにマッチしている
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ambient tune 聴取の詩学III

世界はたったふたつのものでできている。
反復するもの。
変容するもの。

以前、個展の案内に添えた言葉です。
バッハのゴールドベルク変奏曲に触発されたイメージ。
音楽ってやっぱり世界の縮図だなって。

変奏曲を作る…やってみたいけど残念ながら能力が追いつきません。
ならば変奏曲ではないけれど、
単純に繰り返すフレーズと絶対繰り返さないフレーズを組み合わせてやってみようと。
それがこの曲。
繰り返す
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ambinet tune 聴取の詩学II

私の曲も感触が大切、というか感触が全て。

音楽についての知識ってほとんどなくて。

どこを押さえると何調の音になるか、それはわかります。
和音、理屈は知ってますが、即興の中で臨機応変に使えないです(ジャズの人、凄すぎです)。
私が奏でる和音は調のスケールの中の音を適当に選んで押さえているだけ。それがなんという名前の和音なのか私はわかりません。

音、弾く前にどんな音、響きになるのかイメージできま
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ambient tune 聴取の詩学I

数日前に作った曲があります。
正確には「作った」ではなく「そのように成ってしまった」もの、即興です。
「作る」というのは目的や完成のイメージがあって、それに照らして「こうしよう」「こうすべき」「これは違う」「こっちのがもっと良い」…といった具合に吟味していくものです。
でもこの曲はそのようにしてできたものではありません。
適当に弦を押さえる。何調にするにはどの音を押さえるか、という知識はありますが
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