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親子喧嘩は食べ物から
ちょっぴり恥ずかしいですが、私は母と小さな喧嘩をしょちゅうしています。母の言葉を右から左に流していれば、私が言いたい事を黙って我慢していれば、言い争うこともなく、平和な毎日を送ることが出きるのかも知れませんが、なかなかそうはいきません。
友人に話すと「喧嘩できるのはいいんじゃない」と言われます。
喧嘩をすることで91歳の母の老化に歯止めをかけ、脳細胞の活性化に繋がるのではと言うのです。母にとって話し相手は私だけですから、そうかもしれないなと思いつつ、今日は小さな喧嘩のお話です。
母との喧嘩の原因は、一番が食事です。
母はとても正直なので気に入らないとすぐに顔に出るのです。
嫌いなメニューや好みの味でない時は、食事をしてる間ずっと、機嫌が悪く、「何か問題あるん」と聞くと「別にっ・・・」言ってますが、表情を見ているとそうじゃないのは歴然です。
本当は文句があるけれど喧嘩になるのが嫌なので言わないでおこうと言うのがありありと分かるのです。
そんな時は、食事の時間がとても憂鬱なものになります。本当に会話が全く無いのです。
お気に入りのメニューだと、笑顔になって
「まー、美味しそ」
「彩がきれいだこと」
「これ、美味しいねー、お味がいい」
と嬉しい言葉が連発されるのですが、そうでない日は「私は我慢して食べている・・・」と言う表情で、無口になるのです。
私も今日は味付けに失敗したなと思っている時は、言葉が少なくなるのでお互いが無口になって最悪の食事タイムになってしまいます。
無言の食事タイムの後は小さな喧嘩が始まります。
「どしたん、味が濃かったん、甘かったん」
「甘すぎるんよ」
「メニューが嫌いじゃったん、何が食べたかったん」
「お肉が良かったんよ」
「嫌いじゃったら初めに言うたら良かったんよ」
「聞かんかったろ」
こんな具合です。
私たち親子の小さな喧嘩は本当に食べ物のことが多いのです。母にとって食が日々の小さな楽しみなんだと思えば、私が母の舌を満足させる料理を頑張って作れば喧嘩は減るのかも知れません。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《喧嘩せんかったら面白ないかもしれんね》
好物のシャインマスカットを食べているばあばと。
「喧嘩するんもええんじゃないん仲がええ証拠よ、私が言えるんはそれぐらいです、喧嘩言うても親子の喧嘩じゃけん、ええんじゃないたまにはね」
「喧嘩にならん方法はないかなー」
「喧嘩せんかったら面白ないよ、もうそんなところで勘弁してや」
母はさして深い思いでコメントをしているわけでは無いので「またまたカラスがカーカー言いよらい思たらええんよ」と付け加えました。喧嘩も親子のコミュニケーションの一つと思い、流すことも大切かも知れませんね。
【ばあばの俳句】
ポストまで重い一歩や夏の朝
母の朝は小さな一歩が中々動きにくいようです。我が家のポストの新聞を取りに出るのが一苦労。その様子を詠みました。
私にはわからない母の苦労があるようです。母はそれもリハビリだと思って頑張っています。
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