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念ずれば花ひらくの言葉

座右の銘を訊ねられたら私は「念ずれば花ひらく」と答えます。
とてもシンプルで、分かりやすい言葉です。この言葉を呪文のように唱えると、とても真摯な気持ちになって、自分の中にパワーが湧いてくるような気がするのです。

この言葉との出会いは昭和の時代に遡ります。
テレビ局でアナウンサーをしていた頃、この言葉の産みの親である詩人の坂村真民さかむらしんみんさんにインタビューする機会がありました。

坂村さんは熊本県出身ですが、愛媛県に移住し、愛媛の高校で国語の教師をなさっていました。一遍上人を敬愛し、仏教詩人ともいわれ、人を癒す数々の詩を紡いでいらっしゃいます

「念ずれば花ひらく」は多くの人々の心に響き、全国各地に600以上の詩碑が建てられているそうです。

愛媛県にも坂村真民さんの詩を愛する人が多く、その言葉に心動かされて焼き物で人形を作った方もいらっしゃいます。


砥部焼作家の森元青芳さんの作品



「念ずれば花ひらく」は詩の中の一文です。
その詩をご紹介します。

 念ずれば花ひらく
 苦しいとき 
 母がいつも口にしていた
 このことばを 
 わたしもいつのころからか
 となえるようになった
 そうしてそのたび 
 わたしの花がふしぎと
 ひとつひとつ
 ひらいていった


ただ念じていれば夢が叶う訳では無く、何事も一生懸命祈るように努力をすれば自ら道は開ける、夢や目標が叶う。と言う意味合いの言葉です。

坂村真民さんは、取材した当時から、毎日午前零時に起き、夜明けに川のほとりで地球に祈りをささげる生活をしていると話されていました。何とストイックな祈りの日々を送っていらっしゃるのだろうと驚いたのを記憶しています。
やさしく、穏やかでとても暖かいお人柄の方でした。

坂村真民さんは数多くの詩を残していらっしゃいます。
愛媛県砥部町には「坂村真民記念館」があり、
そこに展示されている多くの詩を味わうことで、人はどう生きるべきか導いてくれるような気がします。
きっと悩める人は包み込んでくれるやさしい言葉に癒され、勇気を貰うでしょう。


私は今日も「念ずれば花ひらく」の言葉を唱え、目標に向かってゆっくり進んでいます。

【毎日がバトル:山田家の女たち】

《あんたも、一つ花が開いて良かったね》


 「私も坂村真民記念館に行ったことがあったけど、詩を読むと伝わるんよね、人が生きていく上で心に響くいい詩があったねー

「念ずれば花ひらくは・・・」

「ええねー、あんたもお勤めしよる間にひとつ花が開いて良かったねー、これからもその言葉を胸に頑張ったらええわい」

私は人生でいい言葉に出会えたなと改めて思っています。「念ずれば花ひらく」心に刻みたいと思います。

胸底に秘める一念冬木の芽


母は昨日より今日、ひたすらいいイラストが描きたいと切磋琢磨しています。その思いを句に込めて詠みました。冬木の芽は春に花を咲かせるために冬の間じっと耐えている木の芽のことです。自分自身を冬木の芽にたとえて花開く日を楽しみに待っている、そんな母の努力がイラストからも見られます。
本当にエネルギーのある91歳です。


最後までお読みいただいてありがとうございました。たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。

私のアルバムの中の写真から

また明日お会いしましょう。💗


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