最強のツンデレ姫の歌からいろんなことを考えてみる?
忖度
今日(7/28)は夏休みをいただいたということもあり、自由研究的なノリで記事を…ということでfripSideの「sister's noise」を取り上げます。
ご存知、テレビアニメ「とある科学の超電磁砲S」のオープニングテーマに起用されたあの曲です。2013年OAだったので、あれから8年たったんですね。PVには同アニメの主人公・御坂美琴のクローン「妹達」をモデルにしたダンサーと、ゲストとして、お笑いコンビのザ・たっちが出演していることでも有名です。
偉大なる公式より↓
果たして、電撃姫というとうる星やつらを思い出す私はこの曲と格闘して、まだ見ぬ絶対能力者・レベル6にシフトできるのでしょうか。
疾走感溢れるなかに、どこか物悲しげな匂いが漂う御坂美琴と「妹達」とのつながりの歌を考えてみます。
お断り
語ると言っておきながら、「とある」シリーズをライトノベルやマンガで読んだことはありません。観たのはアニメ(+初回限定版のシングル)です。一番ちゃんと観たのは、とある科学の超電磁砲Sでしょうか。そんな中での感想となりますことをご容赦ください。
販促というプレッシャー
元々は「とある魔術の禁書目録」で凄惨な"人体"実験を止めるという話を、スピンオフ作品の主人公側(御坂美琴)からみたのがとある科学の超電磁砲Sの「妹達編」です。
ここまでの背景があってのアニメの主題歌にするわけですから、御坂美琴と「妹達」目線を入れつつこれまで御坂美琴をイメージして作られたonly my railgun、LEVEL5-judgelight-の世界は無視できない…。楽曲の出来栄えもさることながら、商業的な成功が必須要件だったものの結果として生み出された楽曲、それがsister's noiseだったと私は考えます。
1分30秒でレベル5と「妹達」を表現する
現時点では非倫理的なクローン人間の大量生産、能力開発と称したクローンの虐殺シーン、そして主人公から見たら騎士が登場してあっけなく終結して「日常」に戻る…これらはライトノベル・アニメーションの世界だから、私たちは受け入れるだけの距離感が取り得ると思います。
ただ、視聴者の多くが、そのストーリーを知っている状態のアニメのオープニング曲、しかも尺は90秒…という中でのsister's noiseをみると、
余計な情報は入れない、けど、これまでの世界(レールガン、レベル5)は崩さない
という歌詞にした戦略はハマり、結果、90秒の尺の曲にうまく仕上がったと思います。
ヒットは多分…
同時に、(本当のファンの方には申し訳ないのですが)PROJECT-RAILGUN Sとの相乗効果、つまり作画側の出来というのも、この曲がヒットしたこととは無関係とは言えないと思います。
PROJECT-RAILGUNとしては次回作へと、fripSideからみれば代表曲が追加され、ミュージシャンとしての延命につながったわけですから、ヒットによる収益="果実"をみんなで共有できたわけです。
アニメ主題歌の宿命でもありますが、アニメがヒットしなければ主題歌も忘れられがちです。
ただ、sister's noiseという楽曲で私が感じた「疾走感溢れるなかに、どこか物悲しげさ」は、メディアミックスされた世界観にノイズなしで入っていけたこと、ある意味上手く手玉に取られた結果かもしれませんね。
そんな私ですから、絶対能力者に進化することはないんだろうなと思うのが賢い選択だなと考え直したところです。(了)