人生を4つの役割と6つの課題で考える
自分の人生を考えたときに1番大事にしているものはなんでしょう。
仕事
家庭
趣味活動
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人によって色々なものが挙げられると思います。
過去の社会であれば、男性は仕事に出て生活を支える、60歳を過ぎたら趣味活動に勤しむなど、ある程度の偏りがあったかもしれません。
でも、現代では違います。
すべでの比重をバランスよく考えたい。
女性活躍の社会にもなっています。定年を過ぎても働いていたいという方もいるかもしれません。
キャリアは仕事だけでなく、生活を巻き込む環境や多様化する価値観全てに目を向ける必要があります。
今回は、キャリアを作っていくときの考え方について、4つの役割と6つの課題について話をしていきます。
L・サニー・ハンセンの統合的人生設計
L・サニー・ハンセンのキャリア理論は現代でも役にたつキャリア理論の一つです。
仕事を人生の一部に捉えて、変化する環境を統合的に捉えて人生を設計していきます。これを統合的人生設計としています。
統合的人生設計には”4L”と"6つの人生課題"が成り立っています。
"4L"
ハンセンは、人生における4つの役割を"愛(Love)" ”仕事(Labor)” ”余暇(Leisure)” ”学習(Learning)”の4Lとしました。
仕事を他の生活上の役割との関係で捉えるために、”4つのL”それぞれを組み合わせることで、人生を豊かにすると考えいています。余談ですが、ハンセンは布を縫い合わせて大きな布にするキルト(パッチワーク)に例えたそうです。
具体的に考えていくと、
仕事を中心に生活を考えるのではなく、生活の中に余暇活動の時間を作っていくことで生活も仕事も順調にいく。
また、仕事だけをとるのではなく、家庭と両立して時間の使い方を考えていく。
広い視野で考えることで人生の見え方が変わって良い選択ができるようになるというのが4Lの捉え方です。
統合的人生における"6つの人生課題"
ハンセンは人生の設計をするために具体的な行動と課題を設定しています。
グローバルな視点から仕事を探す
人生を意味ある全体像の中に織り込む
家庭と仕事を結ぶ
多様性と包括性を大切にする
個人の転機と組織の変革に共に対処する
精神性、人生の目的、意味を探求する
グローバルな視点から仕事を探す
自分に合う仕事を探すという発想ではなく、地球や地球規模で直面している多くの問題を解決するためになすべき仕事。と捉えられています。
人生を意味ある全体像の中に織り込む
キャリア設計を、仕事や職場の役割だけでなく、人間としての役割や男女の役割を考え,自己充足や結びつきを感じられるようにすることが大切であるとしています。
家庭と仕事の間を結ぶ
男性と女性がパートナーとして平等に協力し合うこと。
多様性と包括性を大切にする
人種,性別,年齢,障害,信念,言語,宗教など様々な違いを認識すること。
個人の転機と組織の変革に共に対処する
転機において、個人が決断することは大切な課題であること。組織・チームで変化の担い手になろうということも強調されています。
精神性、人生の目的、意味を探求する
より大きな社会やコミュニティへ貢献する”統合的人生設計”を、精神性が支えているとしています。
また、ハンセンは精神性を”自分自身を理解している”という意味で捉えています。
この6つの課題がキャリアを形成していく志向性となっていくと考えています。
まとめ
今回の統合的人生設計は、4つのLである"愛(Love)" ”仕事(Labor)” ”余暇(Leisure)” ”学習(Learning)”を人生として捉えたものでした。
それぞれの比重は個人で様々であるため、どのくらいの配分にするかは考え方によります。
ですが、自分や相談者に4つのLで人生を考えてもらうと人生の違った見方ができるようになるかもしれません。
今後のキャリアプランを考える上でも有効に使えるかもしれません。
少しでも皆さんのキャリアの考え方にプラスになれば嬉しいです。
ハンセンをもっと知りたいという方にはぜひ、参考書籍をどうぞ。
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