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ヤスコ親をする

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いても地獄いなくても地獄の、子育て、結婚。なるようになった。または、なっていない。そもそも覚悟が?つじつま合わせか。  詩、エッセイ。
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2020年8月の記事一覧

【エッセイ】 Goodbye Baby

【エッセイ】 Goodbye Baby

新型ウィルスでどうなるかとも思っていたが、高校を終えた上の子は、今月の終わりから大学生になる。週があけたら、家を出て行く。

上の子は、小さい頃は、誰にも、困らせることなんかないんでしょ、と言われるような、おだやかで思慮深い子、つまり、おとなしい子だった。親の言うこともよく聞いたし、ピアノなど何かを教えてくれる人の言うことも、内心どういう気持ちでも、きちんと聞いて、言われたとおりにできる子だった。

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【詩】 子離れの夢

【詩】 子離れの夢

かわいいけど疲れてた
あっというまよと簡単に言う先輩ママたち
寝るときに目を閉じながら 
半分冗談 半分本気で
明日の朝目覚めたら 高校の卒業式で
あっという間だったわ さみしいわ
と言って涙する自分
それがいいわーと思ったりした

2歳ちがいの男の子がふたり
いない時は言われなかったのに
もう一人は 女の子は と言われるようになった
三人はいらない
病院行かなきゃ子どもはできない 
男でじゅうぶ

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【エッセイ】 父と子

【エッセイ】 父と子

米国で育つうちの子どもらは、新型ウィルスが蔓延しだしてから、授業はすべてオンラインになり、たいして勉強らしいことをしないまま、夏休みを迎えた。上の子は、卒業式も何もなく高校を終えた。どうなるのかと思った大学も、新年度からの授業はあるらしく、申し込んだ寮にも入れることになった。あと半月もしないうちに、上の子は、寮に移り住む。

夏休み中に、コロナの声も少しおさまり、住んでいる地域での制限も緩和されて

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【詩】 三浦春馬さんを悼む

【詩】 三浦春馬さんを悼む

そこにいた君が
逝った

そこで微笑んだ君が
いなくなった

じぶんのくびに
なわをかけて
死んでしまおうというきもちの
行動にうつしてしまったきもちの

深さも
闇も
わたしはしらない

見えたことだけの
真実とか
栄光しか
わたしはしらない

勇気のあった君に
そこまでのことをしとげてしまった君に 
私は拍手をおくっていいのか
命をむだにしやがってと 泣いて怒鳴っていいのか