見出し画像

ラジオ体操カードにニコニコマークをためて、3歳児が人生初のガチャガチャをしてみた

「このアイスが出て、よかったねぇ〜!!!!」


帰り道のわずか15分で同じフレーズを3回聞きました。


ここに、人生初のガチャガチャ(カプセルトイ)をした人物がいます。

娘、待ちきれず車内で開封


事の発端は6月__

第2子以降の育休中の家庭は、保育園が強制的に夏休みになる。


いやー、知らなかった。保育園にも夏休みがあるなんて!


土日含め26日間あるんですよ、夏休みが。


それは休み中、毎日2人育児をワンオペすることを意味しています。



恥ずかしながら気持ちが荒ぶりました、

「え、夏休み長くない……??もしかして、家にいるお母さんは暇だと思われてる?」と。



だけど、そんな事を言っても仕方がありません。


考え方を変えれば、「2人の子どもたちと」「育休中に」こんなに長く一日一緒にいられる時間はもう二度と来ないのです。


だから、考えました。
夏休みの過ごし方を。


夏休みを楽しく乗り切りたくて「ほぼ日」デビューした。
半年分なので、お試し感覚で使えて良い。


以前から、スーパーに行くたび娘はガチャガチャをやりたがっていました。


でも、「ガチャガチャの1回400円って高いよね……中毒性がありそうだしなぁ……。」と、抵抗感があり、やらせたことがなかったんです。


だけど、「夏休み中に経験してみるのもいいよね」と思い直し、夏休みのやりたいことリストに追加していました。


そこへ来たのがこのラジオ体操カードです。


「なんだこのカード?」

「ラジオ体操か……うん、たぶんしない。」

と、一度は捨てかけたものの、あることを思いつきました。


これ、規則正しい生活を習慣化するのに使えるかも?__



年少さんのわが子は、着替え、歯みがき、トイレに行くなど基本的な習慣を身につけている真っ最中!


保育園にいる時は、周りのお友だちから刺激を受けて自分でできることも家だとやりたくなくなっちゃうんですよね。


お昼寝だって、保育園ではできているのに家ではしなくなことも。


「できれば習慣を崩したくない!」って思っちゃうんです、特に休みが長いと……。


そんな中、

「このカードを使って、休み中も毎日のトイレや歯みがきを頑張れたらニコニコマークをためていけばいいんじゃない?」

「で、ニコニコ貯金たまったらガチャガチャができるってことにしたら、めっちゃモチベーションあがるんじゃない?」

「しかも、規則正しい生活習慣もできて一石二鳥!!!」


「なんか、楽しそーーー!!!!」



ただではガチャガチャをさせない、母の思いつきを娘に相談すると、

「やるーー!!!!」

と、うれしそうな返答が。


そして夏休みがはじまると同時に、娘のニコニコ集めもはじまりました!


「お昼寝したらニコニコマークかこうかな〜。」

「寝る前トイレ行けたらニコニコかいちゃおっか!」

「歯みがきしたらニコニコマークかけちゃうね!」


ニコニコマークの威力たるや。


ガチャガチャをモチベーションに娘は毎日がんばります。

なんなら、平日よりもやる気満々です。


そして、ようやくガチャガチャ1回分のニコニコマークがたまり、人生初の体験をすることとなったのです。




向かったのはカプセルトイ専門店。

約30坪の店内には、見たこともない数の機械が並んでいます!!!!


もちろん、私も初めて足を運んだので、娘ともども大興奮!

「ねね、みてみてー!!これ、かわいいよー!」


いつもは娘が私に言うセリフを、この時ばかりは私が娘に何度も言ってしまいます。


だけど、こんなにたくさんのかわいいカプセルトイの中から選ぶことができるのはたったの1つのみ。

娘は一体、どれを選ぶんだろう……?


謎のゼリー状のイカやタコが出てくるガチャガチャに気を取られる娘に、

「とりあえず全部見て一番いいやつ選びなよ〜。」

と手を引く母。


店内を一周する間に、娘は歓喜の叫びを何度あげたことでしょう。

「はぁぁぁ、パウパト!!」
「めちゃかわーー!」
「え、うそでしょ?何これ?!」

ギャルか。


大好きな「わんだふるぷりきゅあ」のコンパクトやブレスレット、「アナと雪の女王」の手鏡など大人が見ても魅力的なものばかりです。


__「全部見たけど、どれにするか決めた?」


こういう時、娘はだいたい即決です。


「あの、アイスクリームのにする。」


「プリキュアのブレスレットやコンパクトじゃなくていいんだね?」

「うん、いいの。」


娘が選んだのはアイスクリームのキーホルダー。


もう決めていたかのようなハッキリとした口調と足取りで目当ての場所まで迷わず歩きます。



小さな財布にお金を入れて自分で持ってきました。


そしてついに、初めての瞬間です!


「ひゃーでてきたー!」


何が入っているか分かりませんがとにかく嬉しそうです!


開封を待ちきれず、店内の隅でカプセルを開けます。

あ、ソフトクリームのだ。かわいいの出てきて良かったね!


ビニール袋に包まれていましたが、出てきたのがソフトクリームのキーホルダーであることがすぐに分かりました。


添付されている説明書を見て娘は、


「あぁ〜!!ほしかったやつー!」


「スプーンも付いてるー!」


……ん?ソフトクリームにスプーンは付いてないと思うぞ。



なんだか嫌な予感がしつつ、車に戻ってビニール包装から商品を取り出します。



「……スプーン、ついてなかった。」


あ、がっかりしてる……。


この説明書を見て、娘は一瞬ソフトクリームにもスプーンがついていると思ってしまったのです。

いつもソフトクリームはスプーンを使ってみんなで分けて食べてるもんね……。


だけど、娘の気持ちの切り替えが早かったのは、きっとアイスクリームのガチャガチャを自分で選んだからでしょうか__


「家におもちゃのスプーンあるじゃん!!2個も!」

「アンパンマンとカレーパンマンにアイスクリーム食べさせるんだー!」

「あのこたち、アイスクリーム好きだからさぁ〜!」


出てきたソフトクリームのおもちゃを使ってどう遊ぶかシュミレーションしてる……!!


そのあとも家に着くまでしゃべり続けます。


「このアイスが出て、よかったねぇ〜!!!!」


「お〜!よかった、よかった!」と思えば、ふいに

「スプーンのやつほしかった。」

と、ぽつり。


あんなにたくさん種類がある中からたった1つだけ、1番気に入って自分で選んだアイスクリームのガチャガチャ。

だけど、ガチャガチャの性質上、出てくるものは自分では選べない。


「自分で選んだよろこび」と「自分で選べなかった悲しみ」を一度で表現している瞬間に立ち会えたことが今まであっただろうか……!!!


帰宅してからも、

「今度、おばあちゃんに見せるんだー!」

「これ、保育園のバッグにつければいいんじゃない!?」

「これで、アイスクリーム屋さんやろうよ!!」


と、手にしたキーホルダーからワクワクした思いとインスピレーションが溢れだします。

その姿から、「自分で選んだよろこび」の方が勝っていることを感じました。



こうして、夏休みにやりたいことの1つが達成できました。

全部たまったらまたいいことあるよ。

母の思い付きで始めたラジオ体操カードを使ったニコニコ集め。


夏休み中、生活習慣をキープできているだけでなく、思いがけず楽しい体験ができました!


日常のほんの小さな小さな選択ですが、ラジオ体操カードを捨てずに活用してみてよかったです。


さて、ここからが夏休み後半戦!


ラジオ体操カードのニコニコが全部たまったら次はどんな景色が見られるでしょうか。


この記事を書いた人▼

フォローはこちらから

やきいも
半径5mの体験からの気づきを発信する育休中ママ。3歳と0歳の子育て中。
3歳娘よりもプリキュアにハマるセーラームーン世代です。

「この記事がよかったよ!」と思ってもらえたら、【スキ】【シェア】していただけると嬉しいです。

コンテスト応募作品▼

コンテスト挑戦中です!
応援していただけると嬉しいです(^^)

創作大賞2024

【エッセイ部門】

【オールカテゴリ部門】

編集者藤原華さん主催コンテスト
【#なぜ私は書くのか】


「役にたったよ!」という読者様、よろしければサポートをお願いします⭐️サポート代は読書に使わせていだきます(^^)読んだ本はアウトプットして還元いたします♪