この英語聴き取れますか？⑨：あぃゔぁーるうぇいずわにだとぅらいいと
ネイティブの発音って、音がくっついたり脱落したりして、聴き取るのが難しいですよね。でも、どんな音かわかっていれば聴き取れる音もけっこうあります。型で覚えておくことは大事です。
このブログでは、カタカナ母音を使って発音記号を「カタカナで見える化」し、英語を紹介しています。カタカナ母音は、身近なカタカナ表記なので直観的、また英語の音を「見る」という新感覚が刺激になり、曖昧だった音の整理が進むことで印象に残りやすく、記憶定着も促進されます。
ということで、今日はニック先生の動画を紹介しながら、よくある脱落や連結の型についてカタカナ母音で解説していきたいと思います。ニック先生の動画はとてもわかりやすくて、実際ネイティブがどう発音するか解説されているので、とてもありがたい動画です。それでは見ていきましょう。
ではさっそく聴いてみましょう。なんと言っているか聴き取れますか。
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正解は[ I've always wanted to try it ]でした。聴き取れましたか。「ずっとやってみたかった」という意味ですね。[ I've always wanted to ～ ]は「ずっと～したかった」という表現で、映画や日常会話でよく出てきます。この表現もよく連結したり脱落しますが、どんな音かわかっていれば案外聴き取れるものです。それではカタカナ母音で音の変化について解説したいと思います。
I'veとalwaysがくっつく
「オールウェイズ」の最初の母音は「ア」と「オ」の間のような音で、カタカナで読む音よりもっと「ア」に近い感じです。特にアメリカ英語ではこういう発音になります。
子音と母音が並ぶと音が連結しますが、i've alwaysではどうでしょう。/ aiv /と/ ɑːlweiz /が並ぶと/ v /が次の/ ɑ /と手をつなごうとして/ vɑ /になります。学校では「アイブ・オールウェイズ」のように習うかもしれませんが、実際は音が連結して聞こえてきます。カタカナ母音でも確認しておきましょう。赤字の音が連結しています。
I'm alwaysやI can alwaysの場合も同様に音がつながることが多いです。それではカタカナ母音で音のつながりを確認しながら、ニック先生と練習してみましょう。
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wanted toでワニダ🐊
カタカナだと「ウォンティッド・トゥー」となりますが、発音しやすさから次のように音が変化し「ワニダ」のようになることが多いです。
- 発音記号：/ wɑntid_tuː /
- / t /の脱落：/ t /はよく脱落しますが、/ n /の次に来るとほんとによく脱落しています。
- toの弱形化：toなどの機能語と言われる言葉は、強調されない場合、音が弱くなったり発音されなくなったりします。このことを弱形化といいます。ここでは/ tuː /は音が弱くなって/ tə /になり、さらに発音のしやすさから/ də /になることがあります。それでは音の変化をカタカナ母音でも見てみましょう。
それではニック先生と、/ n /の次の/ t /の脱落、toが/ də /になる例を練習してみましょう。
（まずは/ t /の脱落）
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（続いてtoが/ də /になる場合）
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try itの最後の音は聞こえない？
try itという発音は、その後さらに文が続かなければ、口を/ t /の形にして、実際の音は出しません。よく英語ではこの音をストップTと言います。/ t /の他にも/ d /、/ p b/、/ k g /の音はこのストップ音で終わります。カタカナ母音で子音が薄くなっていたらこのストップ音で終わってください。それではtry it、get up、go backで練習してみましょう。
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それでは[ I've always wanted to try it ]を全部合わせて言ってみましょう。wanted toに go 、meet him をつなげた例文も合わせて練習してみてください。
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では最後にもう一つ動画を見てみましょう。この動画では[ ...and I had my first real teaching experience last year. I've always wanted to work with kid... ]と言っています。聴き取れるかトライしてみてくだい。
（12:21～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）
いかがだったでしょうか。ある程度型で覚えていけば、音がつながっていたり脱落していてもリスニングはかなり楽になると思います。発音記号では覚えられないし（書くとこうなります→ aivɑːlweiwɑnidətraiit）、カタカナで書くと細かな音の違いが曖昧になり、結局音が再現できないという人は、カタカナ母音で直観的に覚えていくことをおススメします。
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