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#2北欧への旅/初っ端からハードな展開
飛行機に乗り込んだらすぐに寝よう!!と決めていた。
北欧との時差が6時間あるため、わたしのフライトが着くころにはミシガンでは明け方になるので、ちゃんと寝ておかないとあとでツラいことになります。
ところがところが、中3列シートのわたしの座席の隣に座ったのが4歳と1歳8ヶ月の坊やを連れたママでした。アムステルダム経由でドイツのブレーメンまでおじいちゃん、おばあちゃんに会いに行く初の子連れ旅だそうです。
小さい坊やは乳児なので席は母親の膝の上です。狭い機内での初めての環境ゆえ、怖いのかかなりご機嫌ななめ。これでもかというほどの大声で泣き叫んでいます。ママはこれから先がおもいやられるという表情であやし続けていますが泣き止みません。
4歳の坊やは絶叫する弟などまったく気にすることなく、座席ポケットを覗いたり、シートベルトで遊んでみたりと、興味深そうにそこらじゅうをひっかきまわしています。
この三人組の隣の席とわかった瞬間に、フライト中に睡眠をとるのは無理だと諦めました。4歳の坊やはすぐわたしに懐きました。ママが弟にかかりきりなので、「このおばちゃんと遊んどくか!!」って感じです。
離陸してもちびちゃんは泣き止まず、まわりの他の乗客もさすがにうんざりな表情を見せ始めましたがどうにもなりません。😱 仰け反って泣く坊やをわたしが抱き寄せてみたら、あら不思議!!泣き止んだ。
しばらくはわたしの腕の中でおとなしくしていました。
そんなスタートのフライトなので、両手がいっぱいのママを助けるべく、このふたりの坊やの子守り代わりをするはめに。せまい機内の二席で、4歳と乳児連れが機内食だの飲み物を飲むことを想像したら、他人ごとながらくらくらしてきました。
いやいや、他人ごとではないですぞ!!
そもそもワンオペではママがトイレに行くことすらできませんから、トイレに行くときはわたしが二人を見ていることにすでになっています。おまけに子どもらはわたしに懐いてしまいました。結局、機内で寝るどころか映画のひとつも見ることはできずにワンオペママの助っ人として落ち着かない機上の7時間半を過ごしました。😅👶
我が家も4人が小さなころから子連れ旅を強行していたので、大変さを思い出しながら懐かしくもなりました。
降りるころには、二人の坊やが爆睡してしまい、ママひとりで荷物と坊や二人を抱えることもできず。わたしが自分の荷物と彼女の荷物を全部持ち、ママは二人の坊やを抱えてそりゃもうたいへん。😣
一瞬たりとも寛ぐことのないフライトを終えて、乗継地のアムステルダムに着いたとき、「あなたが隣でほんとうに助かりました。道中気をつけて旅をお楽しみ下さい」と感謝されて別れました。
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アムステルダムの空港はかなり広く乗り継ぎで歩かせるので、あの状態で無事にブレーメン行きに乗れたのか?と気になりながらも、わたしの乗継便を逃すわけにも行かず、早歩きで次のゲートに向いました。
次のフライトを待ちながら……眠い!!マズイ、わたしにも睡魔が襲ってきている。😵💫
アムステルダムからコペンハーゲンまでのフライト時間はほんの1時間半ほどなのでじゅうぶんな睡眠がとれるほどの時間はありませんが、急激に眠りに落ちて気づくとコペンハーゲンに着陸していました。
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さて、気をとりなおして。
友人のMさんとは「バゲージクレームで会いましょう」ってことになっています。彼女のほうが若干早く着くフライトなので、そこで待っているはず。あまり待たせてもいけないと、小走りにバゲージクレームに駆けつけました。
すると、「yahoiさ〜ん!!」わたしを見つけた彼女が手を振るも……
「預けた荷物が届かなくて、今ここに並んでいるの」
ロストバゲージの人々が手続きをする長い列にMさんは並んでいました。
あらま〜!!
初っ端から、ハプニングです。
まずは自分の預けた荷物をみつけて受け取りました。わたしの預けた荷物はキャリーオンサイズの小さいものひとつだけです。海外旅行のときはコンパクトな荷物にすることを心がけています。
さて、彼女は関空からミュンヘン経由でコペンハーゲンに着きました。他にも同じように関空から来た人で同じめにあっている人がいたようです。それにしても、ロストバゲージの列が長いこと。
彼女の順番が来て、必用な書類を書き込み、いつ届くのか?どこに届けてもらえるのか?と矢継ぎ早に質問するも、担当の女性はI don't know. の一点ばりです。
届くかもしれないし、届かないかもしれないし、無くなったかもしれないし、どこかをさまよっているのかもしれないし、さぁ〜。ってなものです。
毎日、数えきれないほどのロストバゲージに対応している彼女にとっては、まるで他人ごとです。しかし、受け取れないほうにとっては、旅の間に必用なたいせつなものがたくさん詰まっている荷物です。
最初に宿泊するはずのスウェーデン・ストックホルムのホテル名と日本の彼女の住所を伝えて手続きを終えました。
運がよければ早く出てきて、今日、明日じゅうに宿泊するホテルに届くかもしれないけど、わたしたちは移動する旅なのでそんなにうまくいくのかしら?スウェーデンからコペンハーゲンに戻るときに受け取ることができるかもしれないけど……それも今後、どんなカタチでいつスーツケースが出てくるかによります。
とりあえず、この時点でできることは、次に到着するミュンヘンからのフライトを待ってみて、それに乗っていなければ、予定どおりストックホルムに向かおうということになりました。
ストックホルム行きの列車チケットの手配がしてあったので、次のミュンヘンからの便を待つとその列車には乗れません。でも、こんなこともあろうかとわたしは返金できるチケットを買っておいたのでさっさとスマホから予定の列車をキャンセルして返金完了。便利なものです。
わたしもロストバゲージの経験はあり、諦めたころに届いたことがあります。バゲージの損傷で損害請求をしたこともあります。面倒くさいことなのですが、旅をよくするからこそトラブル経験もあるわけで、旅に多少のトラブルは付き物と考えています。
着くのか着かないのかわからないスーツケースをただ待っているわけにもいきません。「だいじょうぶ!わたしの小さいパンツ貸してあげるから」なんて冗談言いながら、ちょっぴり小腹が空いたのでバーガー・キングでバーガーひとつ。
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わたしたちは予定より数時間遅れでストックホルム行きの列車に乗り込みました。
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