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エロおやじに負けて退場【#3マッチングサイトリポート】

カリビアンリゾートでオススメされたマッチングサイトには夫の命日が過ぎたあたりで登録してみました。50歳以上の出会いをうたい文句にしているデーティングサイトです。まったく未知の世界なので、恐る恐るやってみました。

プロフィール登録は無料ですが、実際に交流しようと思うと有料です。料金は半年ほどまとめて前払いで100ドル弱。1ヶ月だけのサブスクもできますが料金が割高になります。効果がまったく予測できないのに、初めから100ドルの投資はもったいないと思ったので、まずは実験的に1ヶ月だけ試してみることにしました。

自己紹介用の文と写真、いろんな質問に答えると自動的にわたしのプロフィールが完了しました。ただし、セキュリティに配慮して個人情報に繋がることは載せません。わたしのように日本人の本名など掲げようものなら瞬時に家族の情報までさらしてしまいますからニックネームのみです。

希望する相手の体型、学歴、家族構成、居住地、趣味などいろんな条件を絞り込むことができます。会うことになったときに、不便がないようになるべく州内の出会いに限定してみました。しばらくはどんな感じか知りたかったので、メッセージに反応することなく見守りました。サイト独自のアルゴリズムがマッチする人を探してくれる仕組みのようです。

スマホにもアプリを入れると、次から次へと「この人はどう?」と言ってきます。「この人があなたを気に入りましたよ」というお知らせもどんどん届き始めました。

うーん……描いている具体的な理想があるわけではありませんが、次から次へと出てくるプロフィール画像に、好感の持てる人はちっとも出てきません。

それどころか、デーティングサイトを利用するにあたっての注意事項を勉強したら詐欺や性犯罪に注意なんてのを目にし過ぎているため、警戒心ばかりが襲ってきて、オススメされる男性みんなが怖い人、エロい人に見えてしまうのです。もちろん、自衛のためには警戒するにこしたことはありませんが……😅

王子さまを探すはずなのに、どの人見ても怖がっていてはお金払っている意味がないと思い直し、わたしに興味を持ってくれて、メッセージをくれる人たちに少しずつ反応してみることにしました。

中に毎日のように"You are PHAT!"とメッセージして来る人がいました。プロフィール画像はなかなかのイケメンなのですが、「ファットとは何だ!」わたしはてっきりfat(デブ)のスペルを勘違いしている低レベルな人にからかわれているのだと思いこんでいました。

あまりにしつこいのでキレ気味に「毎日デブってメッセージするなんて失礼な方ですね」と反応すると、「いや、fat じゃなくてPretty Hot And Thick のPHAT さ」と返事。

PHAT はかっこいい、最高にステキ、セクシーですといった意味合いのスラングで完全なる褒め言葉だとわかりました。無知ゆえ、失礼なことを言ってしまったのはわたしのほうでした。😅

すぐにひらあやまりしてから、しばらくチャットでのやりとりが続きましたが、そのうちにだんだんわたしの理想ではないこともわかってきました。

容姿はなかなかステキだし、ユーモアもあり感じ良かったのですが、ハンティング大好き、銃愛好者ですから、ミシガン州ではよくみかける男性の典型です。人がどんな趣味をもとうと自由ですが、わたしの理想とは違うことがわかってきたのでうまくフェードアウト。キモは抑えたほうがいいので、次からはプロフィール文にわたしの条件として付け加えようと思いました。

他にも、唐突にすぐに会いたいけど、いつが都合が良いですか?というせっかちさんもいて、押して押して押しまくってくる男性は怖くなってブロックしたりと、毎日おっかなびっくりでサイトと付き合っていました。

中西部はアジアン人口は決して多くはないので珍しいのでしょう。アジア人を狙っていると思われる人もいます。最初からおもむろにあなたとセックスしたいのですが可能ですか?とメッセージしてくるエロおやじもいてびっくりします。

あろうことか、バカなのか?本名をさらしているのに

「私は女性を抱きしめて、キスして舐めることが大好きです。是非あなたといっしょにそんな時間を過ごしたいのですがいかがでしょうか?いつならお会いできますか?」

と来た。

ググったら、1時間ぐらい離れた町で水道屋ビジネスをしていることがすぐにわかりました。なんだコイツ!!エロ水道屋オヤジ😤😫😡 

即時ブロック!!

正直と言ってしまえば正直ですが、もうびっくりです。

本名さらしているのに初めから、このアプローチとはさすがに気分が悪くなりました。

描いていた王子さま探しの夢が壊れたので、さっさとこのサイトからは撤退することにしました。

たまたまウンが悪かったのかもしれませんが、キモ過ぎます。

というわけで、夫がここで探せと言ったサイトには3週間で見切りをつけました。

つい、一週間ほど前のフォーブズの記事で“Guide To The Best Senior Dating Sites Of 2022” (2022年のベストシニアデーティングサイトガイド)というのがありました。翻訳機能を使えば内容もわかると思いますが要約すると、

死別、離婚などによりパートナーを探すシニア世代に今、オンラインデーティングサイトが活躍。配偶者を探すだけでなく、新たな仲間とつながったり、イベントに参加したり、食事や映画を観たりするパートナーを探したりと、それぞれの興味に応じたパートナーを探すことにオンラインデーティングサイトはとっても有効であり、健康的なメリットも科学的に証明されている。交際や恋愛関係を持つことで、ストレスや心臓の健康に関連する問題を軽減するのに役立ち、長生きに繋がり、精神的および肉体的な衰退も遅らせてくれる。

探せと言い遺して亡くなった夫は、米国ではこの分野の博士号を持つ専門家でもありました。特に晩年は老人学、家族学などを専門としていたので、年齢に関係なく恋愛関係を持つことがいかに人生を前向きに、幸せに、心身を健康に導くかということをよく語っていました。

実際、新しい家が完成したら日本語で、しょぼくれゆくシニア世代が元気になるような本を書きたいと張り切っていたぐらいです。

わたしが今、前向きになれるのは、前回の#1 ,#2 で記したこと以外にも日頃から生前の夫とそんな会話を紡いでいたことの影響も大きいと思います。

さて、オススメされたサイトには見切りをつけましたが、あきらめずに次のサイトを試すことにします。そして、ここまでで学んだことを生かして、より効果的なプロフィール作成とフィルターの効率化を図ることにします。



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