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夏に咲く大輪の華

夏に花火を見てきました。
久しぶりに花火を近い距離で見られてうれしかった。
花火を打ちあげるときの、どん、という音が、
胸に強い衝動を受けるのですが、
やはりその場で見る花火というものは、
迫力があり、ライブ感があり、
そして、綺麗な花火が咲いた夜空は、
とても印象的で、例えるなら、
美味しい水が食道を通り、胃に到達するような、
ふしぎな清涼感といいますか、
安心感といいますか、
このような芸術性のあるものを見たり聞いたりすると、
爽快感が増します。
美しいものは、花火でもそうなのですが、
絵画や書道や、大道芸を見て、
息を飲むといいますか、心を奪われるといいますか、
この作品のために、
どのような想いで描かれたのだろうと、
思わずにはいられません。
どのくらいの時間をかけて、
ていねいに、ていねいに、
ひとつずつの作品へ向きあったのだろうと思うと、
感慨深いものがありました。
花火の話に戻りますが、
夜空を彩る花火には、いろいろな花が咲くのですが、
スマイルマークの花火や、ハートの花火、
白色の大輪の華など、
ひとつずつの花火が素敵で、見事でした。
なかなか間近で花火を見る機会はないので、
花火のきらきらした美しさは、
しばらく心のなかに残るものになりました。
いろいろな花火がありまして、
花火にも個性があり豊かだと思いました。
どれも綺麗で、いらないものはない、
打ち上げられたものは、僕にとって必要でした。
大きな花火は目立つし、綺麗で美しいけれど、
小さいかわいらしい花火も好きなんです。
この、小さい花火がたくさん打ちあげられても、
ひとつずつの花火が綺麗で、
想い出に残りました。
また、大観衆のなかで見た、
がやがやと、にぎやかだけれど、
花火が打ちあがるたびに、おお!とか、わあ!とか、
歓声があがることは、なんかうれしい。
感受性が似ているというか、同じ綺麗な花火を見て、
共感できた自分がいました。
少し前までは街頭テレビがありまして、
みんなで街に置かれたテレビを見て盛りあがりました。
いまはパブリックビューイングという、
おしゃれな名前に変わりましたが、
みんなで同じものを見るという行為が、
なんかいいなあと思いました。
映画館でも似ているところがあります。
大きなスクリーンに映された作品を見て、
楽しかったり、緊張の場面があったり、
切なかったり、笑ったり。
みんなで一緒に何かを見るという行為が、
きょうは新鮮に思いました。
時代の流れと言ってしまうと悲しいので、
また、みんなで街頭テレビのようなものが始まると、
楽しいだろうなあと思いながら、
花火大会のことを語らせてもらいました。

#夏の思い出

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