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【イシューからはじめよ】3.2.5 分析の軸を出す方法
分析の「軸を出す」ことについてもう少し考えていこう。比較に際しての条件をふせんなどに書き出していって、関係のあるものを束ねていく、というのがシンプルですぐにできる方法だ。
【イシューからはじめよ】3.2.4 原因と結果から軸を考える
基本的に、分析は「原因側」と「結果側」の掛け算で表現される。比較する条件が原因側で、それを評価する値が結果側となる。軸を考えるというのは、原因側と何を比べるのか、結果側で何を比べるのか、ということを意味している。
【イシューからはじめよ】3.2.3 分析表現の多様さ
定量分析には3つの型しかないと言ったが、その表現方法は多様だ。
【イシューからはじめよ】3.2.2 定量分析の3つの型
分析の大半を占める定量分析においては、比較というものは3つの種類しかない。このことを押さえておくだけで分析の設計がぐっとラクになる。
比較
構成
変化
それぞれについてもう少し詳しく述べてみよう。
比較「分析の本質は比較」と述べたとおり、比較はもっとも一般的な分析手法だ。洞察を盛り込んだ条件で比較できれば相手をうならせる結果になる。この条件を深く考えることが比較における軸の整理となる。
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【イシューからはじめよ】3.2.1 分析の本質
絵コンテづくりの第一歩は、分析の枠組みづくり、つまり軸を整理することだ。単に「〇〇について調べる」ではなく「どのような軸でどのような値をどのように比較するか」ということを具体的に設計する。
「分析とは何か」
著者の答えは「分析とは比較、すなわち比べること」というものだ。
「比較」が言葉に信頼を与え、「比較」が論理を成り立たせ、「比較」がイシューに答えを出す。
つまり、分析では適切な「比較の軸
【イシューからはじめよ】3.1.1 絵コンテづくりのイメージ
基本的には、イシューを分解して並べたストーリーラインに沿って、必要な分析のイメージを並べていったものが絵コンテだ。
この作業は決まったフォーマットを使って進めると便利だ。紙をタテに割ってサブイシュー、分析イメージ、分析手法や情報源をまとめていく。
経験値が上がり、なじみ深いテーマで取るべきデータの情報源や調査手法も自明な状況であれば、単に紙をマス目に切って分析イメージだけを作ればよい。
絵コ
【イシューからはじめよ】3.1 絵コンテとは何か
イシューが見え、それを検証するためのストーリーラインもできれば、次は分析イメージをデザインしていく。
著者はこの分析イメージづくりの作業を「絵コンテ」づくりと呼んでいる。
絵コンテづくりは、プラモデルや建築における設計図づくりにも似ている。設計図であれば、そこから作業を始めればよさそうに思えるが、それは危険だ。そうすると「論理」という太い柱が欠けた建築物が建ってしまうかもしれないからだ。そうし
【イシューからはじめよ】2.3.4 ストーリーラインの2つの型
論理的に検証するストーリーをつくる時、そこには2つの型がある。ひとつが「WHYの並び立て」、もうひとつが「空・雨・傘」と呼ばれるものだ。
「WHY」の並び立て最終的に言いたいメッセージについて、理由や具体的なやり方を「並列的に立てる」ことでメッセージをサポートする。
たとえば、「案件Aに投資すべきだ」と言いたい場合、少なくとも以下の3つの視点が必要になり、それぞれの「WHY」を並び立てる。
【イシューからはじめよ】2.3.3 ストーリーラインの役割
ストーリーラインは検討が進み、サブイシューに答えが出るたびに、あるいは新しい気づき・洞察が得られるたびに、書き換えて磨いていくものだ。
それぞれのフェーズにおけるストーリーラインの役割をもう一度まとめてみよう。
立ち上げ段階この段階においては、何が見極めどころ(カギとなるサブイシュー)であり、一体何を検証するためにどのような活動をするのか、という目的意識を揃えるためにストーリーラインが活躍する
【イシューからはじめよ】2.3.1 事業コンセプトのストーリー
先に挙げた「事業コンセプト」の例であれば、次のようなストーリーが必要になるだろう。
①問題の構造
解くべき問題は「狙うべき市場ニーズ」「事業モデル」という2つの掛け算
現在はどちらもあいまいで、個別の見直しが必要
②狙うべき市場ニーズ
ニーズの広がり
時代のトレンド、不連続な変化が起きている(トレンド・競争環境)
自社の強みが生きるセグメントは・・・(以上を踏まえた狙いどころ)
③
【イシューからはじめよ】2.3 ストーリーラインを組み立てる
イシューを分解し、そのサブイシューに個々の仮説が見えれば、自分が最終的に何を言わんとするのかが明確になる。
イシュー分析の次のステップは、分解したイシューに基づいてストーリーラインを組み立てることだ。
典型的なストーリーの流れは次のようなものだ。
必要な問題意識・前提となる知識の共有
カギとなるイシュー・サブイシューの明確化
それぞれのサブイシューについての検討結果
それらを総合した意
【イシューからはじめよ】2 COLUMN MECEとフレームワーク
問題を検討する場面ごとに重要な役割を果たす「MECE」と「フレームワーク」という2つの概念について説明しておきたい。
「イシュー見極めの情報収集」の場面や「イシューを分解する」場面で登場した「ダブりもモレもなく」という考え方のことをMECEという。そして、この考えを生かした汎用性の高い「考え方の枠組み」のことをフレームワークと呼んでいる。フレームワークは、イシュー見極めの場面では網羅的な情報収集
【イシューからはじめよ】2.2.6 分解してそれぞれに仮説を立てる
第1章で「仮説を立てること」の重要性について触れたが、仮説はイシューを分解したあとでも非常に大切だ。
事業戦略を検討する場合によく出るサブイシューとして「この先市場がどうなるか」というものがある。これについても、「どういう視点でそのサブイシューが問題だと思っているのか」は実際に仮説を立ててみないとわからない。
技術革新の影響を問題視している
新規参入者が競争環境を揺さぶると考えている
規模
【イシューからはじめよ】2.2.5 イシューを分解する効用
イシューを分解し、課題の広がりを整理することには、次の2つの効用がある。
課題の全体像が見えやすくなる
サブイシューのうち、取り組む優先順位の高いものが見えやすくなる
先ほどの電子商品券の例をもう一度見てみよう。優先順位については、「核となるコンセプト」づくりが最初に整理されるべき課題で、次に「エコノミクスの枠組み」があり、ほかの課題はそれができたあとに取り組めばよい、ということがわかる。