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個人投資家への道

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【つみたて投資の終わり方】3.COLUMN2 インデックス投資の本質

平均をなぞるインデックス投資ですが、その「平均」自身が、世の中の変化に合わせて新陳代謝を繰り返すのです。

インデックスファンドはシンプルです。「どの銘柄がベストになるのかわからない」。「どの国が最強になるかわからない」。だから努めて分散し保持しておく。

本書では積立、取崩し期とも、保有する投資信託としてインデックスファンドを推奨します。

【つみたて投資の終わり方】3.5 ファンド売却益に対する税金について

マラソンの途中(折り返し点)で栄養補給を受けたり、ユニホームを着替えたりすると、タイムは遅れます。しかしそれは、自身のペースで後半を走り抜くために必要な備えではないでしょうか?

数字(税負担)のみを見るのではなく、取り崩し期全般における資産管理の効率性を「先買しているのだ」と認識しましょう。

【つみたて投資の終わり方】3.4 高配当株戦略は有効なのか?

リタイア前に高配当株や高配当株ETFにシフトする投資家がおられますが、本書では「高配当株戦略」はお勧めしません。

高配当株戦略の弱点は二点あります。一点は投資対象が偏ること。二点目はインカムの大きさを投資家側でコントロールできないこと。

老後の資産収入をいくらにするかという目安を、投資家側がコントロールできることはたいへん重要です。

【つみたて投資の終わり方】3.3 リスク資産の割合を下げる

資産のシンプル化リスク資産の割合を下げる

より保守的なファンドに乗り換える

1と2を併用する

リスク資産の中身をスリム化する

投資信託の解約の練習をする

【マンガでわかる ピーター・リンチの投資術】2.1 「完璧な会社を見つけられないにしてもその特性を想定することはできる」

投資家になった契機フィデリティでのインターンにおいて「プロのアナリスト」たちとともに働き、多くの企業を調査する。

「学問」よりも「実践」を知るべき「学問だけで答えを出すのではなく、現場の投資を学ぶべき」と考えたリンチは、学問的なアプローチより実践的なアプローチを重視するようになる。

「経験」から見つけた有望株リンチにとって100%テンバガーになると保証された銘柄などはない。

それでも、テンバ

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【マンガでわかる ピーター・リンチの投資術】1.5 銘柄のタイプを見分けテンバガーを狙う

株は6つに分類できる株価は、市場全体の流れ、景気の変動によって大幅に上昇することがあるが、どんな企業がどういった値動きをするのかは、ある程度分類できる。

小規模な企業であれば、そののびしろに期待できるのだ。

各分類の特徴本田技研工業のように、すでに成熟し、成長率が小さくなっている銘柄を「低成長株」という。

成長率とは、毎年の利益がどれだけ増加しているかを表す数字のこと(利益成長率とする)。

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【マンガでわかる ピーター・リンチの投資術】1.4 はじめての投資でテンバガーを達成

はじめての株投資結果的にフライング・タイガー航空の株が当たり、購入からわずか2年で株価が5倍にも跳ね上がった。

なお、最終的には当初投資した額の10倍に膨れていた。

株の種類によって値動きが違うリンチいわく、株式市場は常に不測の動きをしており、完全に予想することはできないため、株投資に明確な公式は存在しない。
しかし、産業ごとに業績がどんな要因で変化するのかを知っていれば、株価の動きもある程度

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【マンガでわかる ピーター・リンチの投資術】1.3 非論理的な思考は投資の失敗のもと

株価チャートだけで判断しないリンチにいわせると、業績不振で大きく株価が落ちたときに、その時々の市場の情勢や経営状況によってはさらに株価は下がっていく。

株投資はチャートがすべてではなく、業界全体の競争や景気も見ないと成功しない。

失敗を避けられるよう、リンチが挙げる「投資家がよく口にする誤った考え方」をいくつか紹介しよう。

実例1 株価が底値になったら感覚でわかる

株価の底値を狙う人はよく

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【マンガでわかる ピーター・リンチの投資術】1.2 大学では論理学の講義を取る

数量化したがる人は株に向かないリンチによると「会社の資産はいくらあるのか、借金はいくらあるのか」など、小学校4年生ほどの計算知識で十分投資できるという。

そもそも、数字だけで株が成功するのであればコンピュータを使うだけで大茂家できるはずである。
しかし、実際にはそれで大儲けできた人はいない。

このことから、リンチは「なんでも数量化したがる人は株に不向き」と表現している。

大学では教養にまつわ

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【マンガでわかる ピーター・リンチの投資術】1.1 「はじめて買った株は将来の投資の土台になる」

「テンバガー」を体現させた投資家

投資の世界では、株価が10倍に跳ね上がる銘柄を「テンバガー」と呼ぶ。

このテンバガーという言葉は、ピーター・リンチが広めたとされている。

彼は、1977年からのわずか13年でファンドの資産を777倍にまで成長させたことで「伝説のファンドマネージャー」と称される。

株との出会いからのテンバガー体験

親族は「株をすれば損をする」「お金が全部なくなってしまう」

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【教養としての投資入門】5.1 楽しむ投資を始める前の基礎知識を得る<勝率50%へ>

勝率50%のスタートラインに立つためには、楽しむ投資を行うための基礎知識を得る必要があります。

楽しむ投資において一番重要なことは、「価格」と「価値」の違いをしっかり区別することです。
楽しむ投資では、価格と価値を常に比べながら、価格以上に価値があるものしか買いません。

楽しむ投資では、一般論が付けた価値、つまり価格を「自分が付けた価値」と比べます。

つまり、楽しむ投資とは一言で言うと「一般

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【教養としての投資入門】2.17 まとめー科学的にほぼ確実にお金を増やす方法

ほぼ確実な未来予測は、長期的に世界経済は四つの季節を行き来しながら拡大するということです。
ですので、一つの季節だけに「賭ける」のではなく、すべての季節に分散して、長期的に投資すればいいのです。