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献血で健康管理⑥ 貧血の症状は美容や心にも

貧血になると、以下のような症状が出ます。

・めまい(ぐるぐる回るタイプではなくふわふわする感じ)や立ちくらみがある
・よく頭が痛くなる
・息切れがする
・倦怠感がある
・疲れやすくなる
・味覚がおかしくなる
・朝すっきりと起きられない
・集中できなくなる
・顔色が悪くなる
・胸が痛む(心臓のはたらきが低下するため)
・口角炎や舌炎が生じる
・飲み込みづらくなる
・あざができやすい
・夜間脚がむずむずしたり、ほてったりする
・肩こり、腰痛
・風邪をひきやすい
・便秘や下痢が起こりやすい
・吐き気がする
・アトピーやアレルギーの悪化
・冷え性になる      など

それ以外にも実は様々な症状があることが分かっています。

〇美容面への影響
・くすみやシミの原因に
 肌の細胞が酸素不足になるとターンオーバーが乱れ、くすんだり、シミができやすくなってしまうのです。肌荒れや、バリア機能が低下してニキビの原因にもなります。
・シワ、たるみ、薄毛を招く恐れ
鉄分はコラーゲンの合成に必要な栄養素のため、不足すると肌のハリが低下しやすくなるのです。また、頭皮に酸素が届きにくい場合、髪にも悪影響が及び、抜け毛や薄毛を招く恐れがあります。
・爪の色が悪くなる。割れやすくなるなど
本来ピンク色をしている爪が白く見えるようになります。その状態を放置しておくと、爪に横線が入ったり、爪がスプーンのように反り返ったり、弱くなってはがれたり、溝ができて凸凹になったりします。
・エネルギー代謝が低下する
 血流が悪くなるので代謝が低下します。そのため、むくんだり体重が増加したりしやすくなります。だるくなって動きたくなくなると、余計にその傾向が高まります。

〇精神面への影響
最近、抗うつ剤など精神科のお薬の効きにくいうつ症状やパニック障害、不眠などのメンタル疾患の原因として、貧血が指摘されてきています。鉄はヘモグロビンを作るのに3分の2使われますが、残りの3分の1はセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質、粘膜、酵素、ミトコンドリアなどに使われます。セロトニンは精神を安定させ、ドーパミンはやる気を出させる働きのある神経伝達物質なのです。セロトニンはさらに睡眠に必要なメラトニンに変化します。鉄が不足するとこれらの産生が低下してうつ症状・意欲の低下・情緒不安定・イライラ・不眠などの精神的な症状が出ることが少なくありません。

実は様々な症状のある貧血。
比重が低くて献血できないことが続き、さらにそれが正常値を下回るようなら、早めに病院に行って原因を明らかにしましょう。
鉄欠乏性貧血だとしたら、食事の見直しが必要です。
貧血が改善すれば、より健康で過ごせるようになるでしょう。

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