Yasutaka

hello, welcome to my page. I post my opini…

Yasutaka

hello, welcome to my page. I post my opinions and impressions of movies, books, etc...

マガジン

  • 読書メモ

    読んだ本のメモや感想

記事一覧

44冊目. 私の財産の告白

あらすじ 「人生即努力、努力即幸福」を掲げる本田静六は、留学先の教授に「学者は経済的に自立しないといけない」と教わった。そこから彼は給料の4分の1を貯金する「4…

Yasutaka
10か月前

42-43冊目. 燃えよ剣 上下巻

天然理心流を流派とする島津義久と土方歳三、沖田総司。彼らが新撰組として新政府軍と京都で戦いを繰り広げる。その過程では、友との決別、家族との愛情、政府への忠誠心な…

Yasutaka
10か月前

41冊目. ナナメの夕暮れ

あらすじ 人間関係や仕事といった社会全体を正面からではなく、ナナメから捉える若林が見ている世界は歪ながらにも、共感できることも少なくなかった。売れない芸人時代に…

Yasutaka
10か月前

40冊目. 人生教習所 上巻

あらすじ この物語は元ヤクザ「柏木真一」と引きこもりの東大生「山田一郎」、そして「対人恐怖症の女性フリーライター森川由佳」、「定年退職後の人生を歩んでいる社交家…

Yasutaka
10か月前
1

39冊目. ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち

メモ 殴り書きなので文章の乱れはご了承 ファスト教養 目的のための教養と豊かになるための教養といった二極化される教養。 今の世の中では、前者の目的のための教養が…

Yasutaka
10か月前
2

36冊目. 人生生涯小僧のこころ

「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)とは、険しさを極める山中を1日48kmをおよそ120日、9年の歳月をかけ、1000日間歩き続ける実修実験である。この期間中、何があって…

Yasutaka
10か月前
1

35冊目. くもをさがす

 人が死ぬことを意識したときに何を思うのだろうか。 「人生は有限だ」とか「人生は一度きりしかない」など一度は言ったことがあるし、聞いたことがあるセリフなのではな…

Yasutaka
10か月前
3

31冊目. 坂の上の雲 6巻

文章

Yasutaka
10か月前

30冊目. 坂の上の雲五巻

旅順要塞が陥ちた。 乃木希典が愚策を繰り返していたため大量の血と鉄を浪費した旅順が児玉源太郎が指揮を取ることで、嘘のように簡単に旅順要塞を制圧した。これに伴って…

Yasutaka
1年前
3

29冊目. 坂の上の雲四

四巻は日露戦争下での旅順作戦の苦悩についてが印象的だった。 「戦の指図は児玉さんに任せます。ただ、負け戦になれば私が出て指揮を取ります」と、大山巌総司令官が児玉…

Yasutaka
1年前
3

28冊目. 坂の上の雲3巻

三巻は日露戦争に至るまでの政治的思惑や軍事構想の話がメインであった。 日露戦争とは、諸外国から見れば窮鼠猫を噛むような戦争と捉えられていたし、自国の日本において…

Yasutaka
1年前
4

27冊目. ホモ・ルーデンス

遊びとは、それ以上根源的な所へ還元できない遊びという概念に収斂させることが許される 私たちの先祖、ホモ・サピエンスはラテン語で賢い人間という意味を持つ。一方で著…

Yasutaka
1年前

26冊目. 具体と抽象 

あらすじと感想 「具体的=分かりやすい」「抽象的=分かりにくい」 といった捉え方をされるのが一般的である。実際、生活の中でも 「具体的に言うと〜、、、です」と言う…

Yasutaka
1年前
2

25冊目.坂の上の雲二巻

あらすじと感想 坂の上の雲二巻は日清戦争とその背景についてが多く語られている。 秋山好古と真之は騎兵隊と海軍士官で大尉や少佐など戦略に関わる重要なポストにつく。…

Yasutaka
1年前
4

絶望の国の若者たち

分からなかった言葉 前景化:背景化 我々は普通、ある対象を把握していくときに、その対象のある部分にフォーカスを当てながらその対象を認識する。 ある部分に焦点が当た…

Yasutaka
1年前

未婚・出生率低下。インフレは構造的問題

Point 未婚・出産率が減少 →背景:所得・雇用環境悪化やジェンダーギャップ、家族像への偏見  実施:スウェーデンのように養育費を立て替える     所得・雇用環境改…

Yasutaka
1年前
44冊目. 私の財産の告白

44冊目. 私の財産の告白

あらすじ

「人生即努力、努力即幸福」を掲げる本田静六は、留学先の教授に「学者は経済的に自立しないといけない」と教わった。そこから彼は給料の4分の1を貯金する「4分の1貯金」を実行した。加えて、経済の発展段階では山や株を買うことが良いとも教えられていたため、それを貯金から実行した。そして、彼は多額の財を成したが、その多くを匿名で寄付するという奇行に走った。金を稼いだ先に彼が見たものはなんだったのだ

もっとみる
42-43冊目. 燃えよ剣 上下巻

42-43冊目. 燃えよ剣 上下巻

天然理心流を流派とする島津義久と土方歳三、沖田総司。彼らが新撰組として新政府軍と京都で戦いを繰り広げる。その過程では、友との決別、家族との愛情、政府への忠誠心など、人情味あふれる歴史的背景が豊かに描かれていた。劣勢になりながらも新幕府軍と奮闘する姿は彼らの武士道を感じた。
やっぱりこの時代の人間は強くて人情味があってかっこいい。

いずみのかみかねさだ

41冊目. ナナメの夕暮れ

41冊目. ナナメの夕暮れ

あらすじ

人間関係や仕事といった社会全体を正面からではなく、ナナメから捉える若林が見ている世界は歪ながらにも、共感できることも少なくなかった。売れない芸人時代に感じた劣等感、売れてから見えた芸能界と社会の仕組み。そんな、社会の中で感じた違和感や憤りを原稿にぶつけている。そんな本だ。

感想

社会生活を営んでいると必ず自分とは異なる他者と関わることになる。価値観やバックグラウンドも違えば、趣味趣

もっとみる
40冊目. 人生教習所 上巻

40冊目. 人生教習所 上巻

あらすじ

この物語は元ヤクザ「柏木真一」と引きこもりの東大生「山田一郎」、そして「対人恐怖症の女性フリーライター森川由佳」、「定年退職後の人生を歩んでいる社交家の竹崎」の主に4人が同じ「人間再生セミナー」を通して感じたことをそれぞれの視点が描かれている。1次セミナーでは「人生の確率」「経由点と着地点」「認知=心持ち」の講義が実施された。年齢も経歴も異なる3人がセミナーを通して、何を感じ、どのよう

もっとみる
39冊目. ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち

39冊目. ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち


メモ 殴り書きなので文章の乱れはご了承

ファスト教養
目的のための教養と豊かになるための教養といった二極化される教養。
今の世の中では、前者の目的のための教養が重要視されている。その目的とかはお金を稼ぐことである。変化の激しい事態の中では即効性のない教養はコスパが悪く、よりインスタントに教養を学ぶ必要がある。そうしなければ、時代に居場所がない、生きていけないといった恐怖感や焦燥感から人々はより

もっとみる
36冊目. 人生生涯小僧のこころ

36冊目. 人生生涯小僧のこころ

「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)とは、険しさを極める山中を1日48kmをおよそ120日、9年の歳月をかけ、1000日間歩き続ける実修実験である。この期間中、何があっても決して休むことは許されない。もし休めば自分が持っている短刀で腹を切るか、紐で首を吊らなければならない。そんな死と隣り合わせの9年間で感じたのは「足ることを知ること」そして 「人と思いやること」の2つが人生で最も大切だということ

もっとみる
35冊目. くもをさがす

35冊目. くもをさがす

 人が死ぬことを意識したときに何を思うのだろうか。
「人生は有限だ」とか「人生は一度きりしかない」など一度は言ったことがあるし、聞いたことがあるセリフなのではないだろうか。しかし、実際それを強く意識して生活している人が私を含めてどれくらいいるのだろうか。いつの間にか生が当たり前になり、生きることという当然を手に入れ、慣れたてしまっている。他者性がなくなり、当然になっていた彼女のように。がんを患った

もっとみる
30冊目. 坂の上の雲五巻

30冊目. 坂の上の雲五巻

旅順要塞が陥ちた。

乃木希典が愚策を繰り返していたため大量の血と鉄を浪費した旅順が児玉源太郎が指揮を取ることで、嘘のように簡単に旅順要塞を制圧した。これに伴って、旅順港に停泊していた露国艦隊を爾霊山(203高地)から砲撃できるようになったため旅順港も制圧した。

旅順要塞と旅順港制圧までの戦略の裏にある児玉源太郎が戦友乃木希典を想う気持ちには胸が打たれるものがあった。乃木希典は戦略という面では至

もっとみる
29冊目. 坂の上の雲四

29冊目. 坂の上の雲四

四巻は日露戦争下での旅順作戦の苦悩についてが印象的だった。

「戦の指図は児玉さんに任せます。ただ、負け戦になれば私が出て指揮を取ります」と、大山巌総司令官が児玉総参謀長に告げるほど戦況は悪化していた。もっとも、その理由は乃木希典率いる第3軍司令官の旅順攻略にあった。バルチック艦隊との海上決戦に備える必要がある東郷率いる日本艦隊は露国艦隊が停泊する港を一刻も早く落としたいが、陸軍乃木希典の愚策によ

もっとみる
28冊目. 坂の上の雲3巻

28冊目. 坂の上の雲3巻

三巻は日露戦争に至るまでの政治的思惑や軍事構想の話がメインであった。

日露戦争とは、諸外国から見れば窮鼠猫を噛むような戦争と捉えられていたし、自国の日本においてもそうであった。当初から、日本は露国に対して勝利を目指しておらず、優勢な状況に持ち込み、交渉にて戦争を終わらす事を望んでいた。しかし、露国に勝利してしまうあたりが面白い。

大国はつねに自由であり、小国はつねに制限されるという帝国主義の原

もっとみる
27冊目. ホモ・ルーデンス

27冊目. ホモ・ルーデンス

遊びとは、それ以上根源的な所へ還元できない遊びという概念に収斂させることが許される

私たちの先祖、ホモ・サピエンスはラテン語で賢い人間という意味を持つ。一方で著書のタイトルのホモ・ルーデンスとは遊ぶ人間という意味を持つ。

今回の本は、人間にとって遊びこそが本質であるということを論じた本であった。ホイジンガは遊びの形式的特徴として5つを挙げていた。具体的には

自由な行動であること

利害関係を

もっとみる
26冊目. 具体と抽象 

26冊目. 具体と抽象 

あらすじと感想
「具体的=分かりやすい」「抽象的=分かりにくい」
といった捉え方をされるのが一般的である。実際、生活の中でも
「具体的に言うと〜、、、です」と言う機会も多ければ
「で、結局何が言いたいの」と思っってしまう機会に遭遇する場合もある。

本著は、一般的に分かりにくいと揶揄されがちの抽象化の重要性を訴えた本であった。抽象化の最大のメリットは「複数のものをまとめて、1つのものとして扱うこと

もっとみる
25冊目.坂の上の雲二巻

25冊目.坂の上の雲二巻

あらすじと感想

坂の上の雲二巻は日清戦争とその背景についてが多く語られている。

秋山好古と真之は騎兵隊と海軍士官で大尉や少佐など戦略に関わる重要なポストにつく。一方の正岡子規は結核がひどくなり喀血を頻繁に起こすようになるが、当時の短歌、俳句論に革新を起こすべく陸羯南が創設した新聞社「日本」に入社。新聞の編集をしながら自著「ホトトギス」でその論を説く。

この本の主人公、秋山好古、秋山真之、正岡

もっとみる
絶望の国の若者たち

絶望の国の若者たち

分からなかった言葉

前景化:背景化 我々は普通、ある対象を把握していくときに、その対象のある部分にフォーカスを当てながらその対象を認識する。 ある部分に焦点が当たったらその部分が「前景化(Foregrounding)」していると言い、その部分に焦点が当たらずに認識されるときに「背景化」していると言う。

天網恢恢疎にして漏らさず
てんもう かいかい そして もらさず
 →天の神が地に張り巡らした

もっとみる
未婚・出生率低下。インフレは構造的問題

未婚・出生率低下。インフレは構造的問題

Point

未婚・出産率が減少
→背景:所得・雇用環境悪化やジェンダーギャップ、家族像への偏見
 実施:スウェーデンのように養育費を立て替える
    所得・雇用環境改善のための政策を実施

インフレはすぐには収まらない。複数の要因が絡み合う
→背景:米国が金利引き上げでインフレ予防策を実施しているのに
    対して、日本は金利を据え置いている
    石油や穀物の物価高は天候に左右される。

もっとみる