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お客さまは神様ではない

お客さまは神様ではない。
僕は生意気にも若い頃からそう思っていました。
自社のサービスを提供し、その対価として金銭を得るのがビジネスです。
それは価値の交換ということ。
サービスを提供する側は同じ価値であろうお金を得たいのでそのサービスをする。サービスを受ける側はその見返りとして同じ価値であろうお金を支払う。
そこに優劣はなく、対等だと考えています。

価値の交換ができない場合は、クライアントさまのお仕事をお断りすることもある。
「なんで断るんだ?!発注すると言ってるのに!」と言われることもあるようですが、答えは簡単で「価値の交換」になってないからです。
サービスのレベルを低下させることはできない。
逆に価値のない物を提供するお願い営業もしない。

ユーザーさんにおいても営業時間外に「操作が分からないから今すぐ電話してください!」という連絡や「レシピの質問をしているのにすぐにNadia Artistが返答しない!今夕飯つくっているのに」という問い合わせをいただくこともあります。
そのような要望には応えられない。
一日中働いたメンバーに帰宅後に無理させる、忙しい合間にレシピ投稿してくれているNadia Artistに即対応させるつもりはない。
そもそも問い合わせしてくださった方は僕からしたら顔も名前も知らない人だ。
僕は今まで自分についてきてくれている目の前の人のために仕事をしたい。
誤解されないようにお伝えすると、日中の業務範囲内では100%以上対応している自負はある。
Nadiaを愛し使ってくださる約2000万人のユーザーさんのことを本当に大切にしている。
「Nadiaさんの対応は早くて丁寧でますます好きになりました」という反応も会社宛にもたくさんいただく。

一方、Nadia株式会社ではNadia Artistや業務を委託しているパートナー会社に対して「仕事を振る」という言葉を使うのを禁止している。
「お仕事をお願いする」である。
「仕事を振る」なんて何とも偉そうな上から目線な表現である。
そんな言葉を使っていると知らず知らずのうちに所作に現れる。
彼女彼らがいるからこそビジネスを展開できているのだ。

Nadia株式会社が提供するサービスには高い価値があると自負しています。
価値の高いサービスを提供するために日々努力しています。
月間2000万人のユーザーさんと400社を超える食関連企業さまからたくさん引き合いをいただくのはこの努力とプライドのおかげだ。

これから更に人口が減っていく。
どの企業もあり得ないほどの人手不足に陥る。
良いサービスを受けることや無料であることに慣れすぎた消費者や顧客は考え方を変えざるを得ないだろう。

サービスは当たり前ではない。
レシピは無料ではない。
その人の想いと知恵と経験と食材費の最大公約数だ。

今日の一善:会社の前に落ちていたゴミを拾った。



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