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自ら学べる子が育つには!?


あなたは子どもに教えてばかりいませんか?

教えることによって、子どもは親や教師が教えてくれることが学びだと思ってしまいます。
また、教えてもらったことをそのまま覚えることが学びだと思ってしまいます。

この問いかけにドキッとした方もいるかもしれません。
子どもに対する愛情や関心から、ついつい多くを教えたくなるのは当然のことです。
しかし、知らず知らずのうちに、【子どもが自ら問題に気づき、考える機会を奪っていること】があるのです。

きっと、あなたの周りにも、指示待ちで自分で考える力が弱く、応用の効かない大人が1人や2人はいるのではないでしょうか?
我が子がそうならないためにも、「学ぶ」ということはどういうことかを考えることが大切です。

本当の学びとは、単なる知識の習得ではなく、自分で問題に気づき、考え、解決するプロセスを指します。

今回は、その意味と重要性を書き、親だけでなく、教師や保育士、指導者の方など、子どもと関わる方々が自分自身を見つめ直すきっかけとなっていただければと思います。

本来は誰もが自分で学ぶ力を持っている

まず、子どもが言語を覚える過程を考えてみましょう。
赤ちゃんは周囲の大人が話す言葉を聞きながら、少しずつ言葉の意味を理解し始めます。
彼らは「ママ」や「パパ」といった単語から始まり、徐々に語彙を増やしていきます。

このプロセスは、単に言葉を聞いて繰り返すだけではありません。
子どもたちは、自分の経験や状況に基づいて聞いた言葉を、自ら意味を考え結びつけています。

自分で学ぶプロセス
(例)聞いたことない言葉を聞いた時、、、
①「この言葉ってどういう意味なんだろう?」「どんな時に使っているんだろう?」などと問題提起
②「こんな時に使ってる」「この人も使ってる」など自ら考える
③「つまり、こういうことか」と結びつける。
→間違えたり、失敗した時は、また①〜③の工程を繰り返す。

そして、気づけばさまざまな言葉を使いこなし、コミュニケーションを取っている。
これは本当にすごいことです。

もし今あなたが外国語を聞いて、同じように言語を習得できるでしょうか?
ほとんどの人が難しくて、その理由は私たちの受けてきた教育が、教えたことを覚えるように、そして教えられすぎてきたので、③結びつけることが苦手な人が多いからです。

幼少期の子どもがいかに学ぶ力を持っているかを私たちはもっと理解する必要があるのです。
そして、それを失わないように育てていくことが大切だと思います。

教えることが持つリスク

親や教師が子どもに何かを教える際には、知らず知らずのうちに子どもが自ら問題に気づき考える機会を奪っていることがあります。

親は、子供のできていないところ、わかっていないところを先に見つける。
それ自体は悪いことではありませんが、その時にどう対応するかが問題です。

「もっとこうしないとダメだぞ」「こういう時はこうするものだ」「この言葉はこういう時に使うんだ」など、答えを教えていませんか?

このように教えてしまうと、上述した①〜③のプロセスをすっ飛ばしていることになります。

そうなると、子どもは指示されたことをただ覚えるだけになってしまいます。
このような受動的な学びでは、自分で考える機会を失い、自主的に問題を発見し解決する力が育たないのです。

もし、あなたがこのような指導ばかりしてしまっているのなら、それは子どもの成長を心から願っての行動ではないと理解しましょう。

むしろ、ただただ子どもを自分の思った通りにしたいというコントロール欲であり、支配欲でしかありません。
あるいは自分が教えている、育てているという優越感に浸りたいだけのただの承認欲求です。

ここは反感を持たれるのを覚悟で、ストレートに表現しています。
しかし、そこが自覚できない限り、あなたの行動が変わることは決してありえないので、あえて厳しい表現をしています。

問いの質が人生を左右する

子どもが自ら学ぶ力を育むためにできることはたくさんあります。

まず、自分の支配欲や承認欲求が原因で、教えすぎたり言いすぎたりしていることを自覚して、行動を改めましょう。

過度な指示や干渉は、子どもの自主性を奪い、受動的な学びに陥らせてしまう原因となります。

だから、もし子どもの課題に気づいた時は「問いかける」ことが大切です。

上述した①問題提起の部分に問題があるのなら、「みんなはどうしてるんだろうね?」とか「私のやり方をみて」など、問題に気づけるような問いを立ててみましょう。

②自ら考える部分や③繋げる部分に課題を感じたら、「こういう時とかこういう時とかってつまりどういう時?」「みんなはこんな時にこうしてるね。なんでだろう?」などの問いを立ててみましょう。

この時に例え話など用いてあげると、相手の理解度は高まります。

他にも、
「どうしたら良い(良かった)と思う?」
などの問いは、子ども自身が解決策を考えるよう促すことができます。

もちろん、子どもだけですべてのことを勝手に学んで成長していくわけではありません。
そこには大人の介入が必要で、教えなければいけない事もあるとは思います。

その時に、、、
・今は教えるべきか?問うべきか?
・1〜10までを教えるのか?少し教えてあとは考えてもらうのか?
・どんな問いを立てるのか?

ここに明確な正解はありません。
だからこそ、まずはあなた自身がどうすべきかを問題提起し、考え、行動していくということが必要になります。

親など子どもと関わる方々は、学び進めている姿が一番子どもへのメッセージになります。
あなた自身が自分自身への問いの質を高めていきましょう。
その問いの質が、子どもへの問いかけ方に大きく影響するからです。

自分自身が学び続ける

あなたがわかっていることをそのまま教えることは、相手にとって学べていることとは少し違うのがニュアンスとして伝わったでしょうか?

今回私が述べた内容も正解ではありません。
いつでも問いかけるのが正解かと言えば、そうではないと思います。
どんな方法も効果的な時もあれば、マイナスに働く時もあるのが当たり前です。

「正解を教えてよ」「どうしたらいいかわかんないじゃん」
と思ってしまう方は、あなた自身が【学ぶというプロセス】を実践できていません。言われたことを覚えてるだけですからね。
もしそうなら、あなた自身が教えられすぎて育ったのかもしれませんね。。。

教わったことを「本当にそうかな?」「どんなときだったら使えそうかな?」「もっと良い方法ないのかな?」と問題提起し、調べて考える。
そして何より重要なのは実行すること!!

教科書的な知識だけでわかった気になるのではなく、実践して自分の経験に落とし込む。
そこからさらに問題提起し、考えて、実行する。
これは子育てだけでなく、スポーツでも、仕事でもあらゆることで言えることです。

教え込まれるだけの教育が面白くなかったから、私たちは学ぶということに抵抗を持ち、大人になってから学ぼうとしない人は一定数いると言われています。

しかし、本当の学びはもっと自分の興味関心のあることを学び進めていけばいいんです。

もともと私は、子育てについて語るような仕事をしていませんでした。
ざっくりとお話しすると理学療法士として身体について学び、スポーツトレーナーとして身体と心の繋がりや、スキルを習得するためのプロセスを学び、組織のリーダーとしてマネジメントや人間関係の問題から心理学、深層心理学を学び、自分自身の悩みから親からの影響を知りといった感じです。

そして、学んでいく中で気づいたこと、私の尊敬する方々も言っているのは「どのジャンルを勉強して突き詰めていっても同じようなことを言っている」ということです。

だから、子育てについて学ぶことに気が進まなくても、あなたの興味のあるところから学び進めてみてください。
(この記事に興味を持って読んでいる時点で、あなたが興味を持って学び進めた分野は間違いなく子育てにつながります)

あなたは学び続けられていますか?
学んでいないと知らず知らずのうちにやらかしていることばかりですよ。

これまで学べてなかったという人も、今からは変えられます。
あなた自身が今日からわからないことを問題提起し、考えて導いた結論を実践し続けていくのです。
失敗したって、上手くいかなくたっていいんです。それすら学びなので。

あなた自身が学び続け挑戦している姿を、子どもはみています。
子どもは親の行動、言動を本当によく真似します。
もっというと親のコンプレックスまでも子どもが繰り返しています。
(深層心理を学んだ時に知り、私自身衝撃を受けました。)

だからこそ、あなた自身が学び続け、変わっていくことが子育てにおいてとにかく重要だということを、ここでは一番伝えたいです。

最後に、、、、
学びとは一生続くプロセスです。
学校を卒業しても、社会人としての生活が始まっても、学びは終わりません。教えられたことを覚えるという受動的な学びではなく、自ら問題に気づき、考え、知識や経験と結びつけ行動できるようにしていきましょう。

そして、私たち大人は子どもが自ら考える機会を奪わないように、適切な問いかけを通じてその成長を見守っていきましょう。

お読みいただきありがとうございました。

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刈谷体質改善Lab〜縁〜
【整体】【コンディショニング】【パーソナルトレーニング】

代表 岩瀬 勝覚
理学療法士
JARTA認定スポーツトレーナー・認定講師
認定深層心理トレーナー
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