金曜の夜に…。
10年以上前の話なんですが いまだに ふと思い出す出来事があります。
あれは 12月の忘年会シーズン真っ只中の金曜日。
例にもれず 忘年会に参加していた私。
帰りは最終電車。
たまたま始発駅だったため座れたのはいいのですが
私同様 この電車を逃せばアウトな方たちが次から次へと乗車し 気付けば 朝の通勤ラッシュ以上の混み具合。
それはもう座っていても怖いくらいにギュウギュウで
座席の前に立っている人たちは押されて まともに立てず 座席側に傾いて斜めに立っているという状況。
この状態で 私は降りれるのだろうか?という一抹の不安を
抱えたまま 降りる駅に到着。
降りる出口は 座った席の向かい側。満員電車は
立つこともやっとの状態で
「すみません 降ります!」と声をかけても
なかなか人が場所を開けてくれません。
みんな必死です。この電車を逃せばアウトですから。
「あ 私 降りるの無理かも…」と思ったそのとき
一人の女性が 「降ろしてあげてください!!」と
声をあげてくれたのです。
その女性の一言を皮切りに 他の女性たちも
「降りる人がいます! あけてあげてください!」と
次々に声をあげてくれて 人を押しのけ
通り道をつくってくれたんです。
その方々に 「すみません ありがとうございます!」
とお礼を言いながら 必死に出口に進みました。
彼女たちの「頑張って降りて!」という声援を背に
私は無事に電車から脱出することができたのです。
同性同士の絆というか 一致団結したときの女性の
たくましさ そして心強さを感じました。
まさか こんなところで 見知らぬ方たちの
やさしさにふれるなんて。
本当にありがたかったし感動しました。
余韻に浸るまもなく 重大な問題が発覚。
私 なぜか2つ手前の駅で降りてしまっていたのです。
仕方なく そこからタクシーで帰ることにしたのですが
その駅の付近は あまり車通りもなく
「ここ 本当にタクシーくる?」みたいな閑散とした
タクシー乗り場で しばらく待っていたのですが
なかなかタクシーがやってきません。
そして 私の後ろにもタクシー待ちの女性がひとり。
20分ほど待ってようやくタクシーが1台来ました。
次に いつタクシーが来るのかわからないし
後ろで待っていた女性に
「一緒に乗っていきませんか?」と声をかけ
一緒に乗って帰りました。
たぶん 電車での出来事がなければ
心では思っても 声に出す勇気はなかったかもしれません。
あそこで みんなが声をあげて私を降ろしてくれたことが
背中を押してくれたのです。
何気ない日常の中のひとコマかもしれませんが
私には とても強く記憶に残る出来事です。
嬉しい!嬉しい!!嬉しい!!! ありがとうございます♡