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読書の記録

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2021年の目標に「本を100冊読む」というのを掲げてます。今まで目標なんか掲げたことなかったのに 急に2021年は掲げてみました。 ってことで。
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2021年7月の記事一覧

30/100 『オンリー・ミー 私だけを』 三谷幸喜

30/100 『オンリー・ミー 私だけを』 三谷幸喜

こちらは三谷幸喜さんの初のエッセイ本。

まず驚いたのは
初版が平成9年で平成28年に58版が
発行されているということ。
いや 私も毎回 何版目のものかなんて いちいちチェックしているワケじゃないから あれなんですが
19年にわたり 58回も重版されてる本ってすごくないですか?
なんか謎に1人で興奮してしまいました。

三谷さんの映画作品は観終わったあと
幸せな気分になれるからすごく好きなんです

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29/100 『味な店』 平野紗季子

29/100 『味な店』 平野紗季子

『POPEYE』の人気連載が1冊の本になったものらしい。
私は『POPEYE』という雑誌を本屋さんで目にしたことはあっても
手にとったことはほとんどない。

でも『味な店』というタイトルが目に飛び込んできて私の心を掴んだ。

そして 「はじめに」の
「いつもは いつまでもじゃない」
という言葉が胸に刺さった。

数年前 夢中になっている人がいて
よくその人のイベントに足を運んでいた。
その当時私は

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28/100 『きれいなシワの作り方』 村田沙耶香

28/100 『きれいなシワの作り方』 村田沙耶香

『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した
村田沙耶香さんの
「大人の思春期病」をテーマに書かれたエッセイ。

メチャメチャ共感する部分と
気にしすぎでは?と思う部分両方あって
その「気にしすぎでは?」と思ってしまった理由に「あとがき」で
ハッとした。
このエッセイはアラサー時代に書かれたもので あとがきの書かれた39歳(いわゆるアラフォー)の村田さん自身も
「もがいていたなぁ」と驚いていた。
そうだ 帯

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26&27/100 『マダムだもの』&『聡乃学習』小林聡美

26&27/100 『マダムだもの』&『聡乃学習』小林聡美

小林さんの作品は
これまで何本か観てきた。
子供の頃 『やっぱり猫が好き』が
大好きだったし
映画『かもめ食堂』も『めがね』も
『プール』も何度も何度も見返すほど
好きな作品だし
『パンとスープとネコ日和』というドラマもすんごく好き。
(Amazonプライムで観られなくなって残念)
たまたまAmazoプライムで見つけた
『紙の月』という映画の小林さんも
すんごくよかった。
だけど小林さんの本は読ん

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25/100 『おまじない』西加奈子

25/100 『おまじない』西加奈子

「何回読んでも自分にとってのヒントやおまもりになる言葉が見つかる魔法の本」という長濱ねるさんのすばらしい
帯に惹かれて購入した西加奈子さんの短編集。
なかでも「孫係」というお話に
出てくる言葉がとても印象に残ったという感想を書こうと思ったら
巻末の長濱ねるさんと西加奈子さんの
対談で 長濱さんが
同じことを言っていて それに対して
西さんも「「孫係」は『おまじない』の
なかで一番反響の多かった話」

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24/100《ひとりぼっちを笑うな》

24/100《ひとりぼっちを笑うな》

こちらは私がよくインスタを
拝見させていただいているひなさんが
以前紹介していて気になっていた
蛭子能収さんの著書。

タイトルを見て真っ先に思い出したのは
「人のセックスを笑うな」だった。
「笑うな」しか合ってないけども。

「人のセックスを笑うな」は
山崎ナオコーラさんの小説で
失礼ながら読んではいないんですが
映画は拝見しまして。10年以上前の作品だと思うんですけど 松山ケンイチさんがかわい

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23/100『しょぼい喫茶店の本』

23/100『しょぼい喫茶店の本』

実在する
しょぼい喫茶店のできるまでと
できてからの実話。

諦め癖のあるこの本の著者に
最初は少しイライラした。
でも読み進めるうちに
「あれ?これ私じゃん」みたいな
気持ちになって
最初に感じたイライラは
同族嫌悪からくるものだったことに気が付いた。
そして読み進めるうちに
自分と重ね合わせ
さぞ大変だっただろう。
生きづらかっただろう。
ようやっとる ようやっとるよ!
と 自分にか著者にかわ

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