見出し画像

30/100 『オンリー・ミー 私だけを』 三谷幸喜



こちらは三谷幸喜さんの初のエッセイ本。

まず驚いたのは
初版が平成9年で平成28年に58版が
発行されているということ。
いや 私も毎回 何版目のものかなんて いちいちチェックしているワケじゃないから あれなんですが
19年にわたり 58回も重版されてる本ってすごくないですか?
なんか謎に1人で興奮してしまいました。

三谷さんの映画作品は観終わったあと
幸せな気分になれるからすごく好きなんです。
三谷幸喜。幸せに喜ぶと書いて幸喜。
名前にピッタリの作品を生み出す方だなぁと思います。

そして 三谷さん脚本の『新選組!』は
最初で最後の(であろう)私が観た
NHKの大河ドラマです。
(17年前)
こちらは実際の話なのでハッピーエンドとはなりませんが とても引き込まれ夢中で毎週観ていて 新選組ゆかりの地を巡るために京都旅行にも行ったほど。
近藤勇が斬首され
彼の首がさらされたとされる三条河原を
三条大橋から眺めたときには
こみあげるものがありました。

私は恥ずかしながら 歴史のこういった話に疎いのでよくわからなかったんですが
これまで悪者のような取りあげられ方をされてきた新選組を違う観点から描いたのが三谷さんだと誰かが言っていた。
描く角度で正義と悪って変わるもんなんだなぁと。

そしてなにより キャストが抜群に良かったんですよね。
いや〜 素晴らしかった 
『新選組!』。
あ 新選組の話になってしまいましたが…。

本は初めて読んだんですけど
ひとりっ子で結婚するまで実家暮らしだったってとこが一緒で
(私は結婚してないけど実家暮らしから
同棲で ひとり暮らしを経験していない)
だからなのか共感することが多かった。
間違った方向に向かう正義感の強さとか。
そして なにより 変態!
もちろんいい意味!

「八方美人論」という話が私的には
ツボでした。



この記事が参加している募集

#読書感想文

189,023件

嬉しい!嬉しい!!嬉しい!!! ありがとうございます♡