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偶発性を元に新たな世界や知見が広がると考えると、デジタルと接続されることが基本スタンスとなった今、どう偶発性を生み出していけばいいのだろうか

はまうずです。

コーヒーが昔から好きで、週2~3日ほど横浜のみなとみらいにお店を構えているコーヒー屋さんに足を運んでいる。(みなとみらいにある会社で働いていて近いからである)

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※ちなみにお店の名前は「minatocoffee

ここによく行くようになったのは、それこそ「偶然」だった。

お昼休みにみなとみらいの商業施設を散歩していると、たまたま目に入ってきたのだ。なんとなく雰囲気がよさそうだったのでふらっと入ってみると、お店の作り・内装がよく、定員さんも気さくで、僕の好きな世界観を演出していた。

初めて行ったのは1ヵ月ほど前だったのだが、それ以来出来るだけ足を運ぶようにしている。もちろんコーヒーも格別に美味しいので、行かない理由が僕にはない。


コーヒーを飲むだけじゃなくて、そこで働いている人たちの話を聞いていると面白い。コーヒーにハマった経緯や自分が成し遂げたい夢・目標、そこに到る考えなど。

その他諸々の話を聞いていると、人生賭けて彼らは一本その道を貫き、それで生きていくという信念が伝わってくる。やはりそういった人たちと話すのは心から楽しいし、自分も鼓舞されるし、大きな刺激となる。(もちろん苦悩もあるとおっしゃっていた)


そんなコーヒー屋さんに昨日も行ってきた。2名の定員さんが暖かく迎えてくれたので、注文を済ましてコーヒーを待つ。そして、いつものように他愛もない話をしていると、一人の男性がすっとお店の中に入ってきた。定員さんと話す感じを聞いていると、どうやら常連さんのようだ。

腰掛のようなものがあって僕はそこに座っていた、するとその男性は僕の隣に座った。その男性が座った時に新たな会話がスタートしたが、その時は僕を除いた3人で会話が成立していた。それはその人が入ってきて間もなかったからだ。

しかし、このままではここにいる意味がないと思って、会話に積極的に参加した。そうすると4人で会話が回り、最終的には隣の男性と話すまでに至った。

その人から色々話を聞くと、これまた面白い。聞くところによると、僕なんかよりずっと前から通ってて、なんとほぼ毎日来ているのだとか。朝と昼に来ると言っていたので週に合計10回以上このお店に足を運ぶらしい。

水出しコーヒーなど、自分でコーヒーを作ったりもしている筋金入りのコーヒー好きな人だった。(この時点で、僕はコーヒー愛に関しては敗北したと言っても過言ではない...)

すごく話しやすく、気さくな方だったので、また近いうちにお会いしたいなと思っている。ほぼ毎日いるとおっしゃっていたので、おそらく会えるはずだ。

ともあれ、偶然が幸を呼び、自分の人脈が一つ広がったのは、大きな収穫だった。

偶発性の元に生まれる新たな出会いは、オンラインが前提となった今、なし崩し的に少なくなっている

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共通の趣味や話題と言った共通したものが起因になるかもしれないが、そこを抜きにしても、「偶然、たまたま」そういった偶発性があることによって、新たな出会いや世界が見えてくるはずだ。

僕が昨日経験したように、たまたまその空間に立ち会わせること、あるいは偶然目にしたものなど、実際に赴いて出会うものがほとんどなのではないかと思う。もちろんそれは、人に出会うことだけではなく、景色や現象を体験することも含まれる。

つまり、今までの「偶発性」というものは、フィジカルに人が移動できることが前提となっていると思っている。

そういったことは密接に身体性と世界が接続されていないと、なかなか見えてこないし、発見できない。なんとなくものや風景を見ていることで偶然見えてくるものが多く、新たな場所に意図的に行き、初めて会った人と話すことでわかるものがある。


ところが状況が変わり、今はデジタルで接続することが非常に多くなっている。人との接触を避け、3密にならないように行動し、自粛をすることが求められている世界観だからだ。

そうである以上、さらに意識的に行動しないと偶発性は見えてこない。もっというと孤立しがちだ。zoomは何か目的という肩書きがないとやらないし、オンラインサロンなどネットで接続される環境がない人はなおさらそうだ。

そうなると次に出てくる問いとしては、「どういう風にフィジカル同様の偶発性を創出していくか」、ということではないかと思っている。

正直非常に難しい。けど、もう何年かオンラインが前提となってくる世界観に、新たな出会いが一層減ってくると考えると、大事なことだろう。

キーワードは「意図的なシステムエラー」

正直、これといった正解があるわけではないし、全然自分の中で何が最適なのか考えきれていないので、またどこかで考える機会を作ってアウトプットしたいと考えている。

ただ、最近なるほどなと思ったことが会ったので、少しだけ紹介したい。


あるオンラインサロンのイベントに参加していたのだが、その内容は一つの議題について、何個かのグループに別れて議論を行い、それぞれ話し合って議論を含めていくというものだった。1グループだいたい5人ずつで別れていた。(zoomのブレイクアウトルームというものを利用)

そのなかで議論を進めていくと、突然違う人が画面上に入ってきた。(簡単に図に表すと、こんな感じ)

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ただ、面白いなと思ったのは、そのシステムエラーが引き金でその人がルームに入ってきたことによって、新たなコミュニケーションが生成されてその場が盛り上がったのだ。

システムエラーは悪だと思われているけれど、逆にそのエラーを起こすことによって新たな会話が生まれてくるといったこともある。


つまり、予期しないことがネット上で起こると、化学反応が起き、偶発性が生まれる。意図的にシステムエラー、サーバーエラーを起こすことで、見えてくるものもあるかもしれないということだ。

※ただ、今回の場合はグループで別れていて、かつ、web会議などのツールを使って参加していることが条件なので、少し限定してしまうのが難点だ。

いずれにせよ、これも偶発性の一つなのだろう。


とはいっても、行動しないと誰がどうしたって偶発性は生まれないので、やはり意図的に動くことが必要になってくる。

意識的に興味のあるオンラインのイベントに参加することであったり、オンライン上のコミュニティに入って動いていくなり、そういったアクションは必要だ。

根底となる偶発性に対する考え方は同じで、行動の仕方が違うだけだと思っている。

だからこそ、意図的に自分から仕掛けていくことで、web上であっても偶然見える世界がきっとあるはずだ。

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