イヤな親の思い出 the memory of my parent
うちの親はネイチャーが好きである。一方、私は野外活動が嫌いな子供だった。テレビゲームや読書の方が楽しめた。しかし、日曜日になると、私の親は泣きじゃくる私を強制的にバンに載せ、あの山脈地帯へと連れて行くのである。お出かけが好きな子供にとってはうれしいことなのかもしれないが、私には苦痛でしかない。学校も苦痛、親も苦痛だ。
山脈の風景は退屈だ。植林され枝打ちされたスギがイヤというほど斜面に並んでいる。あとは遠くの緑と田んぼとアスファルトと白いガードレールだけだ。山奥の自然博物館や