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アスペルガー症候群かも、とか

※当記事は2010年07月20日、診断前に書いた日記です。

書店で大人のアスペルガー症候群(AS)を扱った本を読んだ。

自分の状態と非常に重なるように感じた。もちろん同時に「いつものバーナム効果ではないか」という感じもする(「誰でも多かれ少なかれそういう傾向はあるよ!」というやつ)。思い出してみると、小学校の頃は一年に何百回というレベルで忘れ物を繰り返して年がら年じゅう叱られていたし、ADHD的な行動もあったようにも思われる。また、高校の頃は受験のストレスで独り言がひどくなったり泣きじゃくったりしていた(今もかなり独り言は多いが)。高校の一時期を取り出すと軽いうつ病だったと言われていたのかもしれないとも思う。

念のため申し上げておけば、私は専門家からASだと診断されたわけではなく、素人判断で勝手に考えているだけの段階である。今週の木曜日に診察を受けることになっている(それは私が悩んで……というよりも母親が受身でいいからそうせよと言うからに過ぎない)。

ASの人はどうすれば生きやすくなるか、みたいなことが本に書いてあるのだけれど、結局私には自己啓発系の本に書いてあるようなライフハック(生活術)や日常の遣り繰りを楽にするノウハウみたいなこと以上には思われない。

普通の人同士は普通になかよくしている。不思議である。

私も人生の幾つかの時期に「普通になかよく」してみたいと思って、敢えて気安く話しかけてみたり、腹を割って話してみようとしたけれど、相手からすると何もかもが唐突で馴れ馴れしく失礼にしかみえなかったようだ。今となっては自分にそういう可能性はまるでないのだな、と諦めている。自分もどうしたらいいのかわからないし、第一、相手にどうしてほしいかもよくわからない。極端に言えば、みんなはテレパシーが使えるらしいが、私だけ使えないという感じである。

オフラインでは違う。しかし証明はできない。

暗い気分のときにこういう記事を書いているわけであって、人前ではなるべくこういう話はしない方針だ。私はヘラヘラしていてよく人をムカつかせるようなのだが、暗い話をするよりはベターだと判断している。なぜならば暗い話には出口がないからである。

普通は、そう言うものである

会社を逃げ出すように退職したときに、「自分が仕事ができなかったのは神経的な原因もあるかもしれないので、検討しようと思う」と言ったら「そんなことはないだろう……この業務に向かなかっただけだよ」と言われた。まあ何と言うか、「私は自分がアタマがおかしいんじゃないかと思う」と述べる人に対して「その通り」と言う人もなかなかいないだろうから、そういう返答にしかならないのだろうな、と思う。

その後、精神科に行ったが、性格的なものに過ぎないと言われ、気休めに知能検査だけ受けて来た。IQは121で一番低いスコアでも平均をちょっと下回るくらいだった。ただ、最低スコアの項目と最高スコアの項目の開きが非常に激しい、ということだった。認知特性の分布が非常に特徴的、ということなのか。

私は「哲学道場」のような箱庭の中でしか生きていけない人間なんだなあと最近思っている。

別にそれはよく考えることも悪く考えることもできる話だ。ただ、別に哲学道場が私に経済的な保障をもたらしてくれるわけでもなんでもないので、この先いつまで続くかはわからないといった具合である。私はあまり人と仲良くなれない人間のようなので、哲学道場の連絡係だけやって、後は参加者のみなさん同士でなかよくなってもらって、アタマが悪くておっちょこちょいで嫌われ者のマネージャーとして居させてもらえたらいいな、ぐらいにしか思っていない。

備考

私が自殺でもしやしないかと心配して下さっている方がおられるようですが、今のところ9月末までする予定はありません。また、自分には積極的に自殺する度胸も要領もないと思っています。飲食店で牛丼をガツガツ喰べ、夜は睡眠薬を飲むこともなくグーグー寝ています。

※下記の記事は診断後の感想です。


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