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13. ユニークであることの優位性(集客編)

こちらの記事を開いていただき、どうもありがとうございます。
この記事はこんな方に向けて作成いたしました。

・オンラインレッスン(オンライン英会話、オンラインフィットネス、その他オンライン学習サービス)の立ち上げを考えていらっしゃる方
・オンラインレッスンの運営にたずさわる方
・一対一のマッチングプラットフォームビジネスに興味がある方
・オンラインサービスの集客の事例について知りたい方

前回、サービスにとっての強みを知ることで、集客の成果が何倍にも変わりますというお話をしました。
この部分に関して、私の実体験も踏まえた話をしたいと思います。

どれだけ施策を打ってもうまくいかなかった時代があります

私自身、元々ウェブデザイナーとして会社に入社いたしました。
そのため、最初は自社オンライン英会話スクールでも、制作担当という立ち位置としてプロジェクトに参加いたしました。
元々、私は前職でSEO事業部を立ち上げた経験もあったため、2013年頃からスクールのマーケティング担当も兼務することになりました。

2014年にホームページのレスポンシブ(スマホ)対応も兼ねて、大規模なフルリニューアルを行ったのですが、それを機に自らが中心となってSEO対策や広告運用、SNSの運用などを行っていきました。
とにかくこの時期は色々なことを試しました。

・ディスプレイ広告のバナーを何種類も作ってABテスト
・講師にインタビューし、Facebookページにて企画コンテンツを投稿
・SEO対策の一環で、ページ数を300ページほど作って追加する
・Twitterのフォロワーを増やすため、毎日地道にユーザーをフォロー
プロモーションビデオを作りYoutubeから動画広告をテスト

私の強みは、自分が制作ができることですので、少しでもアイデアが浮かんだら、自分でその場で作って出稿して、と最速で施策をまわすことができました。
そのため、とにかく手数だけはすごく多かったと思います。

ただ、それだけ施策を打っても、アクセス数の増加はあっても、会員登録者はそこまでアップはしませんでした。
色々と施策を試しても、結果として数値が反映されないとやはり悔しいです。
今振り返ると、この頃は、まだ何もマーケティングを知らなかったなと思います。

「ユニークだからでしょ?」の一言で

2015年あたりから、オンラインレッスンシステムの販売の方で、営業マネージャーの退職もあり、システム営業まわりの仕事も担当することになりました。
それに伴い、毎月英会話スクールの経営者や、新規事業の立ち上げを考えている方向けに、オンラインレッスンビジネスの立ち上げセミナーも引き継いで行っていました。

ただ、私は営業マンの経験はなかったので、最初はプレゼンもたどたどしく、新規のシステム受注もなかなか出来ない時期がありました。
早々に私は自分の営業力に見切りをつけて、助っ人を呼ぶことにしました。

実際に弊社システムを使ってサイトを立ち上げて、ちゃんと売上を上げることに成功したスクール経営者さんをゲスト講師として参加いただき、一緒にセミナーを行うことにしました。
元々、その方は大手企業の広報・PR部門出身の方で、話も大変上手で、しかも成功のノウハウ話を聞けるということで、セミナー参加者さんの満足度も一気に向上しました。

ある時、その方の提案でセミナーの内容を少し再構築したいという申し出があり、打ち合わせをすることとなりました。
当時、セミナーで弊社が成功した理由として以下の2つの理由を話していました。

・オンライン英会話市場の成長期に参入しサービスを立ち上げられたこと
・弊社がIT企業だったため、システムやウェブマーケティングに詳しかった

その方曰く、一番重要な部分が抜けていると。

「ユニークだからでしょ?日本人講師がよかったら、御社に行くしかないんだもん」

この言葉は、未だに忘れられない一言として、自分の中に刻まれています。

私たちのスクールが成功したのは、紛れもなく「ユニーク = そのサービスの独自の強み」が存在したからです。
ただ、そんな簡単なことすらわからず、私はSEOだとか、広告だとか、よくあるウェブ集客の手法だけでなんとか会員登録を増やそうと考えていました。

全然違うんです。
ユーザーは日本人講師のレッスンを受けたいから、私たちのスクールに来るわけで、PRの方法は、私たちのスクールは日本人講師が揃っているオンライン英会話ですという打ち出し方が何よりも重要なのです。

これに気づいてからは、セミナーも前よりも説得力を持って話せるようになりましたし、自社のウェブ集客の手法も全く変わりました。

私も、オンラインレッスンシステムの販売と、自社スクールのウェブマーケティングの兼務を行っていたので、以前ほど手数を打てる状態ではなくなってしまいましたが、それでも最低限の施策で、サービスの成長率を以前以上の数値に引き上げることができました。

自社の強みが見えると、サービスを使ってくれるユーザー像も浮かんできます

自社の強みが見えるようになると、サービスを使うユーザーが想像できるようになります。
例えば私たちのスクールの強みである、「日本人講師」から英語を習いたい方はどんな人なのでしょうか?

・言いたいことを外国人講師に伝えられず、もどかしい気持ちを感じる
・フリートークで全くしゃべれず、気まずい空気を味わったことがある
・毎回、外国人講師とテキストの読み合わせだけで終わってしまっている
・レッスン以外の時間に、どんな学習をすべきかわからない
・英検のような日本国内の資格対策をしたい

こういう悩みを持っている方に向けて施策を行えばよいので、その方々の目に止まるような広告文の設定や、その方々が実際に検索しそうなワードをキーワードとして設定するのが、無駄なく施策の効果を最大限に上げる方法となります。

では、強みやユニークが見つからない場合どうしたらいいの?という話を次の機会にさせていただきます。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

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