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2. オンラインレッスンの運営(プラットフォーム)に求められるもの

こちらの記事を開いていただき、どうもありがとうございます。
この記事はこんな方に向けて作成いたしました。

・オンラインレッスン(オンライン英会話、オンラインフィットネス、その他オンライン学習サービス)の立ち上げを考えていらっしゃる方
・オンラインレッスンの運営にたずさわる方
・一対一のマッチングプラットフォームビジネスに興味がある方

では、「オンラインレッスン運営担当者編」の一番最初のお話として、運営担当者が頭にいれておくべきお話をさせていただきたいと思います!

オンラインレッスンは会員と講師のマッチングを行うプラットフォームです

では、まずはじめに質問です。

「オンラインレッスンの運営に求められることは何でしょうか?」

実は、ここをちゃんと把握できている運営担当者ってとても少ないのです。
これを説明するために、まずはオンラインレッスンのビジネスモデルの話からさせていただきます。

オンラインレッスンは、お金を支払いそのサービスを利用する「会員」と、報酬をもらう代わりに自分のスキルを提供する「講師」の両方がいて、はじめてビジネスが成立します。

この両者を「マッチング」させるために、ウェブサイトに登録を行い、システムが人と人を繋いでいきます。
こういった仕組みをウェブの業界では「プラットフォーム」と呼びます。

つまりオンラインレッスンの運営は、スクールの運営であるとともに、プラットフォームの運営でもあります。

では、プラットフォームの運営者に求められていることは何か?
それは、そこに登録している「講師」と「会員」、双方のニーズを叶えてあげることが最も重要な仕事なのです。

講師側のニーズは会員を送客してくれること

では、講師の抱えているニーズは何か?
これは、プラットフォームビジネスにおいて、お金を受け取る側に属する方、皆同じだと思っています。

「会員の送客(集客とマッチング)」

まず、何故プラットフォームに登録するかというと、それは仕事を受けるためです。
例えば、一人でどんどん仕事を取ってこれる環境があれば、別に仲介料を取られるプラットフォームに登録するメリットはありません。

会員を集めてきてくれて、仕事を生み出してくれるからこそ、そのプラットフォームに属する理由があるのです。

ですので、この送客がうまくいかなければ、プラットフォームに講師は留まり続けてくれません。
だからこそ、運営担当者はなんとしても人を集めて講師に仕事を与えるという役割があるのだと認識することが大切です。

会員のニーズはお金を払うだけの質があるかどうか

では、会員側のニーズは何か?
会員の方はお金を支払ってサービスを利用される分、それに見合った価値を提供することが重要になります。

例えば、オンライン英会話スクールであれば、会員の方は「英語が話せるようになりたい」というニーズを持って、サービスに登録を行います。
でも、そこで、体験レッスンなどを受け、このスクールを利用しても英語が喋れるようにならないなと思ったら、今後は利用はされないのです。

それを解決するために、運営がやるべきことはこういうことだと思います。

「サービス品質の向上」

特に競争の激しいオンライン英会話業界では、各社それぞれ独自のやり方で質の向上を心がけています。
講師の採用や育成を強化したり、教材やカリキュラムを用意し、目標達成に繋がるようなプログラムを作ったり、会員のモチベーションや悩みを相談できるカウンセリングサービスを行ったり。

運営は、いかに会員の方がプラットフォームを利用し続ける価値を持つことができるのかを考える必要があるのだと思っています。

両者のニーズを満たせないと会員も講師も離脱していきます

では、この2つを満たすことが出来ないとどうなるのか?
非常に冷たく聞こえるかもしれないのですが、プラットフォームから人はいなくなってしまいます。

これまでこういった例を本当によく目にしてきました。

・講師は集まったけれど、会員が集まらず、そのうち講師が予約を入れなくなってしまう
・お金をかけて会員を集めたけれど、サービスになかなか定着せず、有料会員が増えない

私たちの運営しているオンラインスクールでもこんなことがありました。

サイトをオープンした当初は知名度も低く、有効なプロモーションも出来なかったため、会員が増えていかない時期がありました。
そうすると、折角採用した講師もだんだんと予約枠を空けなくなってしまいます。
当時、私たちは少しでも講師を引き止めるために、会社の社員に無料でレッスンしてもらい、予約が途絶えないような工夫を行ったこともあります。

それから1年くらい経ってから、ある程度サービスも成長してきましたが、ある時を境に全く有料会員が増えないという時期も経験しています。
当時、講師の採用基準が低く、誰でも講師になれるような仕組みで動いていたため、口コミサイトでは「バイト感覚の講師が多い」など書かれたこともあります。
この時点で考えを改め、講師の採用フローを厳格化し、登録する講師の質の管理を徹底したところ、停滞していた有料会員数が嘘のようにまた伸びていきました。

そして、今では急激な速度ではないのですが、毎年順調にサービスを右肩上がりに成長させることが出来ています。

基本は、会員と講師の持っているニーズ、つまり「会員の送客」「サービス品質の向上」を意識し、運営を行うこと。
これが全ての基本だと思っています。

次回では、その基本を抑えた上で、実際に運営がどんな仕事を行っているかのお話をさせていただきたいと思います。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

記事一覧

1. オンラインレッスンに関わる全ての方のために
2. オンラインレッスンの運営(プラットフォーム)に求められるもの
3. マルチタスクな運営業務をシステム化していくこと
4. サービスへの愛がないと良いものは出来ないということ
5. レッスンを体験してもらうことこそ全てのスタート(集客編)
6. オンラインレッスンのリリース時に立ちはだかる大きな壁(集客編)
7. 壁を突き破ろう!事例1:スタートから運を掴む方法は(集客編)
8. 壁を突き破ろう!事例2:既存のネットワークは財産(集客編)
9. 壁を突き破ろう!事例3:効率を選ぶなら広告より営業(集客編)
10. 壁を突き破ろう!事例4:サイトオープン時の失敗談(集客編)

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