おーばる
気になった方は、まずはこちらのフォローからどうぞ。投稿順に全て納めています。
気になるクリエイターさん作品もしくは記事を収めています。
記憶に残ったもの、残したいものを収めています。
陽光の下 海に沈む 光と闇の粒子が混じり合う ほの暗い水中から 揺れきらめく水面を しばらく見上げ さらに ゆっくりと 沈んでいく 慣れ親しんだ闇に包まれ 深く息…
真っ暗な寝室にそっと入り、音がしないようにドアを閉めた。 暗い中を壁伝いに手探りでゆっくり進み自分のベッドに辿り着くと、そっと掛け布団を持ち上げその隙間に滑り込…
連詩『こんなに広い宇宙には(後)』 もう1人の自分を見つめて思う 出会わなければよかったと もう1人の自分が こんな小さな星の中に 本当に存在していたなんて、と …
エキナカで足が止まった 目が やわらかい橙色の大輪の花から離れない 吸い寄せられる様に花の元へ向かう この花が自室に在るのを想像して ともて やわらかな心地にな…
「すごい眺めだな」 高層階のマンションのリビングから見える景色は、遮るものもなく、外国らしい色彩と形状の建物を見下ろせた。 ハリケーンほどではないが強めの暴風雨…
2024年6月14日 23:08
陽光の下 海に沈む光と闇の粒子が混じり合う ほの暗い水中から揺れきらめく水面を しばらく見上げさらに ゆっくりと 沈んでいく慣れ親しんだ闇に包まれ 深く息を吐く心が鎮まる日常の些細な事 表層の想いを 薄皮をめくる様に取り去っていく嘘偽りのない 飾りのない 体裁を整えないいびつで熱く 真っ赤な 心をかかえ コールする ありのままの 飾らない 嘘偽りのない 素のままの 想
2024年2月9日 18:09
真っ暗な寝室にそっと入り、音がしないようにドアを閉めた。暗い中を壁伝いに手探りでゆっくり進み自分のベッドに辿り着くと、そっと掛け布団を持ち上げその隙間に滑り込む。横たわり、ほぅ、と息を深く吐き出した時、くっ付けている隣のベッドから低い小さな声が聞こえた。「……今何時」深夜2時前だったが、あまり遅いと文句を言うのでサバを読む。「1時過ぎ」「夜更かししてないで早く寝なよ」「うん」
2024年2月4日 15:50
連詩『こんなに広い宇宙には(後)』もう1人の自分を見つめて思う出会わなければよかったともう1人の自分がこんな小さな星の中に本当に存在していたなんて、ともう1人の自分のあふれる笑顔に真っ暗だった日々はより黒く 隅々まで塗り潰されていくもう1人の私に出会ってからというもの変わらざるを得なかったのです子供の頃から愛されて大人になっても大切にされ生きてきたもう1人の自
2024年2月1日 19:51
エキナカで足が止まった目が やわらかい橙色の大輪の花から離れない吸い寄せられる様に花の元へ向かうこの花が自室に在るのを想像してともて やわらかな心地になった咲き誇っている一輪を買い求め大切に胸に抱え 家路につく似合う花瓶を探し 一等席に置くその光景に 心が温かくなった翌日帰宅後すぐに花瓶の水を替え 茎を少し斜めに切った一日でも長く 咲いて共に在って欲しかった
2024年1月30日 01:51
「すごい眺めだな」高層階のマンションのリビングから見える景色は、遮るものもなく、外国らしい色彩と形状の建物を見下ろせた。ハリケーンほどではないが強めの暴風雨のせいで昼間なのに薄暗く、時折強い雨風が窓ガラスを叩く音が聞こえた。それもまた非日常感があって、異国にいる気分を盛り上げていた。招かれたばかりだというのに、つい友人を放って窓に張り付くように立って外を眺めていた。「いい加減こっちに