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マッドゴッド

グッチャグチャでベッチョベチョでギョッロギョロのストップモーションアニメ!最高でした!!

「スター・ウォーズ」「ロボコップ」「スターシップ・トゥルーパーズ」など誰もが知る名作SFで特殊効果を手がけてきたフィル・ティペットが監督を務めたダークファンタジー。地獄と化した世界をめぐる物語を、ストップモーションアニメで描いた。

荒廃した未来世界。地下世界に潜り込んだ孤高の暗殺者が、老朽化した地下壕やそこにうごめく不気味なクリーチャーのあいだをくぐり抜け、やがて化け物たちの巣窟と化したこの世の終わりを目撃する。

もともとはティペットが「ロボコップ2」(90)の撮影後にアイデアを思いつき製作を開始したものの、「ジュラシック・パーク」(93)をきっかけに映画業界が手作りの特殊効果からCG映像へと大きく転換したことで、プロジェクトは中断。それから20年を経た後に、ティペット・スタジオの若手クリエイターたちが当時のパペットやセットを発見し、製作が再始動。製作開始から約30年を経た2021年に完成した。「レポマン」「シド・アンド・ナンシー」で知られる映画監督のアレックス・コックスが、人類最後の男(ラストマン)として実写で登場。
映画.com

現在の映像技術をもってしても表現できない『そこにいる』感。実際にあるものでなければ表せない雰囲気や生々しさがこれでもかと炸裂している。もう垂れ流し状態。こういうのが私は観たかった。
嫌な音や鳴き声がなかなか止まないし、強い光に目が眩むし、その光が点滅すると目を細めなければとても見ていられない程だった。ディストピアが過ぎる。悪夢過ぎる。

そう言えば『あれ?これ夢で見たことあるような…』という場面があって少し混乱した。そのシーンに登場する2つのモノの位置関係が同じで、雰囲気が確かに同じだった。だいぶ昔に見た夢だから定かではないんだけど、あのシーンの空気感でパッと思い出したんだよなぁ…なんなんだあれは。ちょっと怖い。

この作品を観て『ついに出逢ってしまった』という感じが凄くしていて。マリグナントを初めて観て以降、しばらくの間他の作品が少し物足りなく感じてしまったように、これから観るダークファンタジーやスプラッター、ディストピア系の映画がつまらなく感じてしまうんではないかと些か心配している。それくらい本作は刺さってしまった。

エンドクレジットのSpecialThanksの名前の多さが凄かった。別にExtraSpecialThanksまであって。監督のインタビューやラジオの特集を聞いても思ったけど、本当に素晴らしいチームだ。
フィル・ティペット監督は御年71歳。次回作はあるのだろうか…どうかあって欲しい。


いつも映画観た後は感想書くまで3.4日かかるんだけど、本作は今日の仕事帰りに観て、帰って来てすぐに書き終えてしまった。(観た順番に書いているけど感想まだ書いてない作品が2本残ってる)
まだ興奮が冷めない。今日はあの世界みたいな夢を見たいなぁ。

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