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Facebookに書籍の読了報告の投稿をしていましたが、検索がまったくもってやりにくく…

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Facebookに書籍の読了報告の投稿をしていましたが、検索がまったくもってやりにくく、遡って確認できないので、noteを利用しようと思います。

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はじめに

Facebookに書籍の読了報告の投稿をしていましたが、検索がまったくもってやりにくく、遡って確認できないので、noteを利用しようと思います。 FB上のエントリも随時移行します。

    • 僕たちはまだインフレのことを何も知らない_20240705

      タイトルと装丁に完全に騙されて手に取ったこの本、難解というより興味を惹かれない書き振りによって誘発される眠気と戦いながら何とか読了。 まず、タイトルが誇張されすぎですね。 原著のタイトルの正しい訳は「インフレについて話そう、過去2000年からの14の差し迫った教訓」であり、「君たちはどう生きるか」的なインフレ対応指南ではありません。 また、インフレの歴史ひもといてはいますがそれは一章分にすぎず、メインは第二次大戦後、特に1970年代以降の事象の検証にあてられている感じです。

      • 墓じまいラプソディ_20240630

        タイトルを見て、直感的に面白そうだなと思って借りてきた本を読了。 主人公は成人した二人の娘がいる主婦、亡くなった良妻賢母だった夫の母親が、病床で娘(義姉)に「家の墓に入りたくない」と切望し樹木葬にすると約束、残された父親がショックを受けるだろうと夫に相談するところから話が始まり、そこから実家の墓の今後や、娘の婚約者の家の墓の話、夫婦別姓の話など、墓をきっかけに家をめぐる様々な問題やそれに縛られた人々の葛藤が描かれています。 主人公は一応いますが、登場人物それぞれの視点で描

        • 高校事変19_20240624

          半グレテロリスト集団のボスの娘がありえない知識と武闘で戦いまくるバイオレンスシリーズである「高校事変」。 今回は、東京スカイツリー(作中ではスカイタワー)が米軍から核弾頭をパクった中華解放戦線なるテロリストに占拠され、見学に来てた多くの高校生含む人々を人質に立て籠もり、そこに四女と六女がクラスメイトを救出に向かい、さらに次女と七女も加わって・・・という展開。 この戦いの首謀者、敵対するクソ親父かと思いきや、シリーズ16でコテンパンにやられて逃走した中国女軍人ばーさんがまさ

        • 固定された記事

        はじめに

          科学がつきとめた疑似科学_20240614

          図書館でタイトルに惹かれて手に取った本を読了。 世の中にあふれる様々な有効成分(EPAとかコラーゲンとかグルコサミンなど)や治療方法(ホメオパシーとかラジウム温泉など)を取り上げて、科学的であるかどうかの線引きをどうつけるのか、巧妙かつもっともらしい権威付けやデータに安易に惑わされずに「科学リテラシー」を持つことの大事さをイラストを多用しながら一生懸命伝えようとしていることは伝わります。 最近の小〇製薬の事件などで話題になってる「機能性表示食品」の話なんかも載っているので

          科学がつきとめた疑似科学_20240614

          方舟を燃やす_20240531

          新聞の書評欄で興味を持った角田光代氏の長編小説を読了しました。 著者へのインタビューによると、この長編小説のテーマは「デマ」から始まったようで、登場人物2名がそれぞれ生きる時代にも「ノストラダムスの大予言」や「コックリさん」などの典型的な都市伝説が登場したり、「オウム真理教(地下鉄サリン事件)」や「マクロビオティック」のような偏った信仰が絡んだり、さらにはコロナ禍のワクチン騒動に絡む陰謀論やそれよりずっと前にあった子どもへのワクチン接種への抵抗感なども物語の根幹を形作る要素

          方舟を燃やす_20240531

          高校事変18_20240524

          半グレテロリスト集団のボスの娘がありえない知識と武闘で戦いまくるバイオレンスシリーズである「高校事変」。 前回、死刑にされたはずのクソ親父が実は生きながらえていて、ここまでの長い戦いのほぼすべてを裏で操っていたラスボスだったという、昭和仮面ライダーの秘密結社の黒幕的な展開で終わりましたが、今回は秘密組織「EL累次体」主催する罠感満載のジャンボリーに次女・六女・七女がそろって参加。 そこに案の定敵の攻撃が襲ってきますが、それがEL累次体の勢力なのか、敵対するクソ親父の手下な

          高校事変18_20240524

          人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造_20240521

          新聞の書評欄に掲載されていて、タイトルに惹かれて図書館に所蔵してもらった新書を読了しました。 生物が進化の過程でより群れやすく、より協力しやすく、より人懐こくなるような性質に変わっていく現象を「自己家畜化」と呼び、イヌやネコがその代表例とされています。 我々人類もその歴史の中で自己家畜化が進んでおり、それが今日の繁栄の礎となっているそうで、粗暴だった祖先が生物学的進化の過程で、他の動物のように不安や攻撃性に駆られることなく暮らすようになり(生物学的自己家畜化)、さらに社会

          人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造_20240521

          おもしろすぎる山図鑑_20230517

          子供を山に誘うための本。 図鑑と銘打ってますが、図鑑というより山や森の魅力を伝える写真集といったところでしょうか。 おもしろすぎるかどうかはわかりませんが、山や森の写真がたくさんあって見飽きない本です。 移住して山が身近にある今の生活では当たり前のことばかりが書いてありますが、確かに都会のアスファルトの上でSwitchだの、カードゲームだのやってる子供らには新鮮なのかもしれませんね。 てなわけで、眺めてると大人でも山に登りたくなることでしょう。

          おもしろすぎる山図鑑_20230517

          成瀬は天下を取りにいく&信じた道をいく_20240511

          はい、今年の本屋大賞受賞作とその続編です。 さすがの村の図書館でも先約がいましたが、すぐに2冊とも借りられました、田舎サイコー。 どちらも一晩で一気に読了する面白さ、本屋大賞受賞も納得です。 主人公の成瀬あかりのキャラが立ちまくってるのはもちろんのこと、幼なじみの島崎みゆきをはじめとした周りを固める登場人物のキャラも面白く、さらに各章それぞれの人物の視点で描かれているので飽きがこないところがいいですね。 ネタバレ禁止なのでこれ以上は書きませんが、自分的には続編に出てくるク

          成瀬は天下を取りにいく&信じた道をいく_20240511

          学校に染まるな!バカとルールの無限増殖_20240427

          新聞の書評欄で見かけて、図書館に希望したらさっそく収録してもらったので読了。 著者の教育ジャーナリストのおおたよしまさ氏は、よく車中のラジオ番組でコメンテーターとして出てきて馴染みがあったのですが、著者を読むのは初めてでした。 率直にいって痛快な内容でした。 これから受験を迎える小中高校生にむけて平易に書かれていますが、どちらかというと旧石器時代の脳みそである教師の方や親が読むとアタマぶん殴られる感じで良いかと思います。 書中で印象に残ったのは、「教科書はフリーズドライ

          学校に染まるな!バカとルールの無限増殖_20240427

          ひとり法務_20240419

          図書館に本を返しに行ったら、新着図書の棚に置いてあったこの本。 自分の会社の立ち位置もまさしく「ひとり法務」・・・いい意味でノリで仕事をしている若い衆が多く、外注先もひとり親方みたいな人も多い会社のため、契約書ってなんぞや?という世界の中で、会社が負いかねないリスクを毎日シコシコヘッジしている身としては読むべきかと思い手に取り読了しました。 「法務のいいださん」の名でnoteなどで情報発信してる著者が、その経験をもとに法務部門のない、もしくは誰かが片手間にやっている状態の

          ひとり法務_20240419

          高校事変17_20240328

          半グレテロリスト集団のボスの娘がありえない知識と武闘で戦いまくるバイオレンスシリーズである「高校事変」。 シリーズ13からの新章、いつのまにやらシリーズ17が出てたらしく、図書館でみつけて読了。 これまで、タイムボカンシリーズよろしくツメが甘く、ヘマをやらかしまくってはヒロインである優莉姉妹に阻止されてきた謎の国粋秘密組織「EL累次体」。 その正体がなかなかつかめない中、新章ヒロインの六女瑠那の幼少期の記憶が蘇ったことで、一気に伏線回収モードに突入。 半グレテロリスト集

          高校事変17_20240328

          私労働小説 ザ・シット・ジョブ_20240323

          「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の著者であるブレイディみかこ氏の自伝的小説を読了。 タイトルの「シット・ジョブ」はキツイ労働なのに報われないクソのような仕事という意味で、イギリスの労働者階級の人々の常套句だそうです。 人類学者デヴィッド・グレイバーがその著者で、「ブルシット・ジョブ」としてあってもなくてもどうでもいい不必要な仕事のことをクソどうでもいい仕事と定義しましたが、それとは真逆の必要不可欠な仕事なのに低賃金だったり、ある意味リスペクトされなかったりす

          私労働小説 ザ・シット・ジョブ_20240323

          「差別」のしくみ_20240315

          図書館に置いてあった本を手に取ってはや1ヶ月近く、気鋭の憲法学者である木村草太東京都立大教授の著書を読了しました。 各章はコンパクトで読みやすいのですが、内容が難しい章になると途端にページをめくる手が止まってしまい時間がかかりました。 「差別」とは何なのか? その定義を示しつつ、奴隷制を合法とした過去をもつアメリカやイエ制度に個人を縛り付けてきた近代日本でどのような歴史的変遷をたどってきたのかを論文や判例を示しながら説明してくれます。 そして、昨今の差別事例として「選択的

          「差別」のしくみ_20240315

          カーテンコール_20240302

          おん年89歳の筒井康隆翁が自身最後の作品と言い放った短編集を読了。 筒井康隆翁といえば、「時をかける少女」などSFものが有名ですが、僕は「ロートレック荘事件」が好きです。 で、肝心の中身ですが25編もの短編が掲載されていますが、前作(になるのか?)の「ジャックポット」の時と同じような感想でした。 やっぱり長編派かなぁ…

          カーテンコール_20240302