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さあ、みんなで変人になろう!…実は、結構真面目なお話です

おはようございます、ひらっちです。今日は朝から畑の見回りをして、今から原稿の執筆作業に入ります。農作業は一旦小休止といった感じだったのですが、代わりにライターの仕事がめちゃくちゃ押し寄せてきまして…。noteを更新する余力が全くない状況がしばらく続いています。昨年はそこまで作業が立て込んでいた感覚はなかったので、アフターコロナに向かって確実に景気が上向いてきているということでしょうかね。

あと、noteをしばらくチェックできていない間に、読者さんからサポートをいただいだようで恐縮です! あくまで僕の個人的な雑記帳みたいなもんなんで「若者応援&利益度外視」が基本スタンスなのですが、それでも応援してくださる方がいるというのは励みになります。ありがとうございます!

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■クラウドファンディングは、むしろ飽和状態?

あらためまして、ひらっちです。今日は「経営」「経営者」をテーマに書いてみたいと思います。

先日、最近何かと話題になることが多いFIREに関して、またこんな記事を書いたのですが、

そこに、読者さんからこんなコメントをいただきました。

日本は、クラウドファンディング
浸透にしくい環境だったりしますね。

この読者さんもかなり熱心にnoteで記事をアップされているようだったので、ちらりと内容を拝見させていただいたのですが、クラウドファンディングのさらなる拡大に期待を寄せていらっしゃるという印象を受けました。

コメントを最初に拝見した時、実は「浸透しにくい環境だったりしますよね」という文章に、正直、ちょっとした違和感を覚えたんですよね。

なぜかというと、個人的には「特に出資を募る側のクラウドファンディングは、もうかなり飽和状態にあるんじゃない?」と認識しているからです。

日本は「寄附文化が浸透しない社会」とよく言われます。これも散々言われていることですが、日本社会のリーダー層にはあんまり「ノブレス・オブリージュ」の発想がないように感じます。

なので「クラウドファンディング=寄附」という発想であれば、コメントされた読者さんに全面的に賛同するんですけど、僕の認識では、クラウドファンディングは一部を除いて「寄附とは別物」と捉えています。

クラウドファンディングの本質は、多くの場合、「予約販売」「ファン獲得ツール」だと思います。その点では、使い方によってスモールビジネスを営む人にとって、非常に有効なツールになりえます。

クラウドファンディングって、そもそもいつぐらいから始まっているんでしょうかね? 僕の感覚だと、東日本大震災が起きた後の2011年後半~2012年ぐらいにかけて最初に盛り上がってきた感じでしょうか?

その存在自体はかなり前から知っていたんですが、その可能性に改めて気づづかされたのは、2014年でした。

僕は、もう10年ぐらい飲食店さんの業界紙の取材を続けているのですが、当時、まだ店舗数が少ないながら大変な人気を集めていた関西の居酒屋さんを取材した時、経営者さんから店舗の新規出店にうまくクラウドファンディングを活用している事例をお聞きし、衝撃を覚えたのを記憶しています。

そのお店では、新たなお店を出店する際の資金を、クラウドファンディングで出資してもらっていたんですね。で、そのリターンは、お店で使える利用券。要するに「お客さんから売り上げの前借り」をしてお店を出店し、さらに利用券をリターンとして出すことで、新規出店時に最も苦労するであろうファンづくりを同時にやってしまうという、ものすごい上手な使い方をしていたんです。

今では当たり前の手法になりつつありますが、当時は僕も「クラウドファンディング=寄附」という認識でいたので、「なるほど、こういう使い方もあるのか!」と感心しきりでした。

その後、そのお店は全国展開に向けて着々と出店を続けています。コロナ禍でどうなかった?までは分かりませんが、着実にファンを増やし続けていたので、この状況下でもファンへのアプローチ方法を変えながら、したたかに生き残っているんじゃないかな?なんて思います。

■先行者利益を得られるフェーズはすでに終わった?

クラウドファンディングにおいて、出資を受けたい側が飽和状態にあるという認識は、おそらくそんなにズレていないんじゃないかな?と思います。

すでに2014年の段階で、その可能性に気づいて動いていた人がそれなりにいるわけで、そこから7年ほどが経過した今では、同様の手法に取り組む人たちで「レッドオーシャン化」しているのも無理からぬ話です。もちろん、だからといって可能性がゼロというわけではないですが、先行者利益を得られるフェーズはすでに終わったかな、と。

そもそも「世に出ていないモノ・サービスを予約販売する」といった性質が強いクラウドファンディングは、イノベーター理論における「イノベーター」や「アーリーアダプター」あたりをファンとして囲い込むためのツールだと思っています。

どれだけクラウドファンディングが浸透しても、お金を出してくれる側が、レイトマジョリティまで広がることはないんじゃないかな?というのが僕の見立てです。だから、そろそろ「限られたパイの奪い合う状況」が起きつつある、と思っています。

クラウドファンディングに出資しない人は、おそらく一生出資しないでしょうからね。そのあたりが、通常の小売業とは違う点かな、と感じます。

もし「いやいや、ひらっちさん、全然違うよ!」といったご意見があれば、ぜひコメントをお寄せください。毎回言っているように否定的な意見も大歓迎です。ええ、僕は、失敗も間違いもたくさんある人間ですので。

全く形態は違いますが、「今から本格的に取り組むのはなかなか大変そう」という点では、YouTubeと同じかもしれませんね。

新しいものに取り組むのであれば、周りから「え?なにそれ?」と思われるくらいのタイミングでないと難しい。一匹目のどじょうを逃したとしても、せめて三匹目ぐらいまでには狙わないと、うま味を得るのは厳しそうです。

■「変な人」と思われるぐらいのタイミングでないと、すでに遅いかも…

周囲の状況を見ながら市場が温まったタイミングで後発参入するという方法は、「強者の戦略」、つまり「大企業の戦い方」です。

スタートアップでIPO目指すみたい方は一旦置いておいて、個人事業やマイクロ法人でほどほどに稼ぐスモールビジネスを狙うのであれば、これから成長が見込まれていて、かつ規模の経済性が働かない分野に注目しないといけない。

その点では、数年前のYouTube参入は正解だったということがいえそうです。大企業が後発で参入しても、規模の経済性を働かせるのは難しいですもんね。

今ブレイクしてるYouTuberの方たちを、ちょっと思い返してみてください。おそらく数年前はみんな、たくさんの人から「変人扱い」されていたんじゃないでしょうか(笑)

要するに、世間にまだ浸透していないビジネスに取り組むというということは、多かれ少なかれ「変な人と思われがち」であり、つまりは、成功を掴むためには「同調圧力の壁」を突破しないといけないってことです。

「差別化」ってみんなよく口にするけれど、それは個人のブランディングに置き換えると、ある意味「変な人になる」ってことです。でも、不思議なことに「変人扱いはイヤ」というマインドの人が多いんですよね。あれだけ「元々特別なオンリーワン♪」なんて歌っているにも関わらず。

ちなみに、僕の変人さは、過去の記事でも何度か取り上げています。下記の記事などを読んでもらうと、僕の「変人っぷり」、めっちゃよく言えば「先見性」がご理解いただけるのではないかと(笑)

■まとめ

コロナ禍でもはっきり露呈したように、同調圧力がものすごく強い日本では、いかに「変人扱い」を気にせず行動できるかが、独立・起業を成功させる一番のポイントだと言えるかもしれませんね。

僕なんて「変人扱い」をされるのがむしろ快感になっていて、人と同じことをしていると、なんだか不安になっちゃう。これは妻も同じで、そんなマインドの持ち主の方が、起業に向いているんじゃないかなと思います。

最近、リクルートの創業者である江副さんを描いた『起業の天才!』という本を読みました。

本の冒頭には、47歳で早世した瀧本哲史氏のインタビュー記事が掲載されているのですが、そこにはこんな言葉があります。

江副さんは、多少いかがわしい部分もありますが、非常に多面的な人でした。マイクロソフトのビル・ゲイツや、アップルのスティーブ・ジョブズも人物としては、かなりいかがわしい。そもそも起業家とは、いかがわしいものですから。江副さんが特別というわけではありません。

僕も、経済誌やビジネス系のメディアで原稿を書くことが多いので、いろんな経営者さんにインタビューをさせていただきますが、特に自分で事業を起こした創業社長は大半のケースでいかがわしい。むしろ「変人じゃないと起業できないのでは?」と思うぐらい、癖のある、アクの強い方ばかりです。

独立・起業を考えている方は「経営者はみんな変人なんだ!」だと思って、同調圧力に屈せず頑張ってみてほしいですね! 

40代の「変なおじさん」より。


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