見出し画像

深夜の鳴き声【今日の短歌】【ショートストーリー】


にいにいと微かな猫の細い声深夜三時の庭の方から


春になって暖かくなってきた。
日によって、日中は暑いと思う日もあったりする。
寒さが和らぐと外で猫を見かけることが多くなる。
冬の間はどこで寒さを凌いでいるのかが気になっているので、暖かくなると妙にホッとする自分がいる。
家の庭は猫の通り道になっているようだ。
数年前には深夜になるたびに、ちょっと太めの鳴き声が窓のすぐ外で聞こえていた。
ここ数年、その声は聞かなくなっていた。
最近、暖かくなってきて、ここ数日は深夜に微かな猫の声が聞こえるようになった。
聞こえるか聞こえないくらいの小さな鳴き声。
以前の猫とは別の猫のものだろう。
あまりにも小さくて心配になってしまう。
姿は見たことがない。
数メートル先の家付近で数匹の猫をよく見かけるから、その猫が夜にここに来ているのかもしれない。
窓の外は見ない。深夜に訪れる猫の邪魔をしたくないから。
驚かせて逃げ出させたくない。
家の庭が落ち着くのなら深夜くらいここでゆっくりしてほしいと思う。
でも、聞こえる声はあまりにも微かで、弱っているのかと気になってしまう。
無責任に餌を与えるわけにもいかないし、どうしようもないことなのだけど。
昨夜も外で小さな声がした。声が聞こえたことに安堵した。


こんにちは。羽根宮です。
外で猫を見かけることが多い季節になりました。
羽根宮は生活パターンが夜型で朝方に寝ることも多いため、深夜に活動する猫の声が聞こえたりします。
昔よりも見かける猫の数が減りました。
猫好きとしては寂しい。
猫に困っている人もいるかもしれないので、無責任なことは言えませんけどね。

個人的にはノラの猫たちが冬を無事に過ごしてほしいと思い、家の庭でなら寛いでくれていいよと思うのです。
以前はごちゃごちゃと色々と置いてあった庭が最近は少しすっきりしたので、猫の寝床になりそうな部分は減ってしまったかもしれませんが。

やさしい世の中であってほしい。
読んで下さってありがとうございました。
羽根宮でした。

この記事が参加している募集

猫のいるしあわせ

今日の短歌

ご覧下さいましてありがとうございます。もしサポートいただけましたら、感謝して活動費に充てたいと思います🐱