見出し画像

【コーチ・カーター】人としてのあり方が詰まっている

こんばんは。
りんです。

みなさんは映画を観て心が震えたり、痺れたりしたことはありませんか?
私はノンフィクションやSF系の映画でその感覚を味わうことが多いです。

本日は仕事にも直結するおすすめの映画『コーチ・カーター』を紹介します。

あらすじ

リッチモンド高校のバスケットボール部は乱闘騒ぎが多く、負け続きのチームでした。
そんなバスケ部のOBケン=カーターは、彼らのコーチを引き受けます。

カーターはある目的のもと、バスケよりも先にマナーや学業の重要性を説き、部員たちに契約書を交わさせます。

基礎からみっちり教える軍隊とも思えるような体力トレーニングと、カーター独自のプレイスタイルで、連勝続きで一気に強豪校への仲間入りを果たします。

一方、リッチモンド校がある街は、高校のランクとしては最下位に位置し、麻薬の売買、クラブ通い、殺人など、生徒も含めた犯罪や、素行不良が日常茶飯事の街でもあります。
バスケでは活躍しても学業不振な彼らに対して、カーターは試合を放棄させます。

学校内外で彼の方針に賛否両論が起き、カーターはコーチ存続の危機に陥ります。

将来のためにバスケよりも学業やマナーを優先させる

カーターは部員たちと契約する際に、以下の条件を提示しました。

・試合の日はネクタイを締めてくること
・お互いに敬意を払うこと
・「二ガー(※)」は禁止 ※ニガーは黒人を蔑視する言葉
・成績は平均2.3以上を取ること
・授業は全て出席し、最前列で受けること

教師でもないコーチが、まして最低ランクの学校でこの規則をを守らせるのは至難の業です。
当然、部員たちも最初はこの契約や規則を軽んじていました。

そんな彼らはある出来事で規則を破り、カーターは体育館を閉鎖します。
練習はもちろん、試合すら出場停止して、連勝中だった彼らに図書館で勉強することを命じます。

バスケで結果を出していようが特例は認めないのがカーターのスタンスで、これに対し、学校、バスケ部以外の生徒、保護者、マスコミ、街の住人たちは猛反対します。
時には襲撃されたり、唾を吐きかけられたりと、反対派はエスカレートしますが、それでもカーターはスタンスを貫くのです。

仕事ができるよりも人として

カーターはバスケ部を強くするためだけにコーチを引き受けた訳ではありません。
素行不良の部員たちに、礼儀を覚えさせ、規則を守ることの大切さを教えたかったのです。

カーターは自分の指導方針に反対する者たちに対し、「まだ10代の彼らに”規則を守らなくていい”と教えると、やがて法も犯すようになる。刑務所に入る者や、殺される者もいる。その流れを変えるにはこの方法しかない。」と訴えます。

当時、高校卒業後18〜24歳のアフリカ系アメリカ人の33%が刑務所に入るという、統計的な裏付けがありました。
そして、カーターの言葉の背景には、リッチモンド校のバスケ部員の中にアメリカ系アフリカ人が多かったことが起因しています。

カーターはバスケも真剣に教えたかったのですが、それよりも学生として、人として大事なことを教えることに注力したのです。
また、現状を放置してバスケだけを教えても、いつか部員の命が危ぶまれるからこそ、自分の信念を貫きました。

私はカーターの考え方にはとても共感できました。
これは部活に限らず、例えば仕事において成果を出していても、目上の人に敬意を払えなかったり、規則や時間を守らない人間が評価されるとは思いません。

私も含め、独立して自分の看板で仕事をする人は特に、相手からの信頼があって初めて仕事ができるので、引き締まる思いで映画を観ていました。

今日はここまで。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?