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髪型

  「明日も6限か〜学校だるいなー」   
 「明日から体育祭の練習あるし暑いしま              じでだるいわー」
特にどうでもいい会話がいつも続くけどこれがなぜか心地良くて帰りの電車がいつも眠くなるそんな日常だ。

 「まじかー1限から行進の練習やん」
 「この暑さは死ぬてー」

朝の電車は眠くてこれくらいがいつもの会話だ
11駅もある電車は絶対に朝は会話がもたない

「5分30秒集合するのに時間がかかりました。かかりすぎです。」

お決まりのセリフだ。

「昼食をとって20分後にまたこの場所にこの並びで集合してください。」
そのためには?何分で食べなあかん?10分で食え!」

軍隊か!自分で答えるんやったら聞くな、
体育教師の男は突然のタメ口がよくあるそんなことを思いながらしっかり10分で食べた。

僕の高校生活はこんな想像じゃなかった。
まぁよくあることか

「あー疲れた今日の軍隊はこれで終了か〜」
「明日もあるねんでこれ〜」
「しんどいなー」
「おれ明日休もかなー」
「え?まってあれ〇〇部なにしとん?」
「ん?」
「なんかみんなでブルーシートにおってるやん」
「は?」
「え?やばない?なにしてるん?こわ?なんでにおってんの?」

僕は見てしまったノリかガチなのかわからんけど髪型が坊主のある部活がブルーシートをにおってた。
聞くところによると学年のトップを狙うようなかわいい子の座ったあとをにおってたらしい
普通に恐怖だ。

「また明日ねーおやすみー」
「おやすみー」
ブチッ📞

そんなかわいい子と仲良くなって僕は電話までするようになった。
もちろん髪型坊主のある部に妬まれるのは承知で。
しかも2人ともスクリーンショットして
ストーリーにのせてラブラブ感を
ブルーシート以上に匂わせていただろう。


「今日ふられるかな?」ガタンコドンガタンコドン
「さすがにいけるやろ」ガタンコドンガタンコドン
次は〜〇〇駅
「いってくるわ!」


「これ誕生日プレゼント」
「え?ありがとうめっちゃうれしわー
〇〇が好きです。
付き合ってください!」
、、、、、、、、、、、

「いいよー」
「え?いいの?やったよかったー」

「昨日いけたわ!付き合うことなったー!」
「よかったなー」


「えー次どんな髪型にしよ〜」
「ショートしてや俺ショート派やねんなー」
「ショートしたことないから似合うかわからんわー」

好きな髪型はショートすきな芸能人は浜辺美波
僕のタイプはそんな感じだった
黒髪ロングでとても綺麗な髪ツヤツヤしってるそんな髪を僕はショートにしてもらった。にあっていた。

「もー大学生やでまだ春休みやけど」
「どこ行くかきまってんの?俺は専門やけどな〜」
「私はまだかな〜決まってない〜」

そんなこんなで高校も卒業して楽しかった日常が終わった。
そこから喧嘩がたたおおくなって会う機会も減っていった。

「なにこの髪の毛?誰の金髪?」
「これめっちゃ髪の毛のばしてて金髪の男の友達おるねんその子が家にきてん」

まぁ信じてもらえるはずもない。
事実には変わらないがその時にとても髪型が奇抜な友達がいた。金髪ロングの男だ、疑われるのがめんどくさい僕はとても掃除したが落ちていた。ややこしい髪型しやがってって内心おもってた。カズレーザーかよって。
そこから連絡もなくLINEも1日に2件だけだ。そんな日々がつづいたある日

「カラーいってくるー!」
「いってらー!」

既読はついたが返信がなかった。
2年がたったが返信はない。
どんな色にしたんだろう。まだ髪の毛染めてるんだろうな。髪の毛あるんかな?

あの部屋におちてた男の髪の毛と喧嘩があったことをすべてブリーチで真っ白にしたい。

彼女は進路が美容学校に決まったそうだ。




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