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文章へのプライドを捨てたら書くことがめちゃ楽しくなった話(末吉宏臣さん「発信する勇気」を読んで)

あなたは文章を書く時、例えばnoteを書く時、
どのくらいのハードルを自分に課していますか?

昨日、末吉宏臣さんの著書「発信する勇気」を読みました。
この本の冒頭が読める末吉宏臣さんのnoteはこちらから↓

「私、プライド高かったんだな」

この本を半分ほど読み終えたとき、そう思いました。

あなたの文章を書くことへのハードルはどのくらい?

私のように、言葉や文章に対して人よりこだわりを持っているという人は
このnoteには多いんじゃないかと思う。

でもね、私の場合
文章を書くことに対して自分に課しているハードルが、あまりに高かった。
それはおそらく、今の自分の実力に見合っていないほどの高さだった。

例えるならば
実際に山に登ったこともないのに、イメージトレーニングだけして富士山に登ろうとしているようなもの。

そりゃあ、書くのは大変だ!って実際に書く前から思うよね。

じゃあそんなバカ高いハードルは低くしたらいいじゃない?

それがそう簡単にはいかなかったんです。

なぜなら私は

大した実力もないのに、プライドだけは高かったから。

どういうことか。

・何を書いたらいいかわからない
・一つの記事を作るのに時間がかかりすぎて、疲れて次が書けなくなる
・毎日書こうと思っても面倒くさくて続かない
・「本当は書くのが好きじゃないのかな……」と悩む

これ、ぜんぶ私が思っていたことです。

なんでこうなるのかというと
自分の実力に見合っていない、高すぎるプライドのせいだったんです。

同じ落とし穴にはまって結局何も書けなくなっている人、いると思う。
ていうか、絶対いる。

ドキッとしたそこのあなた。そうです。あなたです。
あなたに向けて、このnoteを書きました。

「カッコいい文章を書かなければならない」という思い込み

※少し自分語りが続きます。興味のない人は読み飛ばしてね。

私は「詩人沖田めぐみ」としても活動をしています。

詩と批評を扱う全国誌「ユリイカ」の読者投稿欄に入選した経験があったり
資生堂さんのサイト花椿の2024年「3月の詩」に選出されたり

自費で詩集を制作して地元のZINEイベントで手売りしたり

ヲキタの詩集はここから買えます↓

小学生のころからの夢だった「自分の詩集を作る」という夢を叶え
地元のいくつかのお店で取り扱ってもらうなどの経験もしています。
一冊本を出すと、不思議と「私は詩人です」と他人に堂々と言えるようになりました。
Instagramでも、定期的に詩を投稿し続けています。

そんな私は、言葉が本当に大好きで。
美しい言葉で書かれた物語やエッセイ、詩を読むと
「言葉って素晴らしい!!!」
「これ!私のやりたいことはこれ!!」
といつも思います。

だからこそ、日ごろから言葉を大切に扱いたいと思っているし
言葉に対するこだわりは他の人たちよりも、きっと強い。

誰にも見せていないけれど書き溜めている詩や小説、散文はいくつもあって。
でもどれもこれも

「あの作家たちのようには書けない」
「ありきたりなつまらない文章だな」
「これを読んで面白いと思う人なんているのだろうか」

などと思ってしまい、なかなか表に出せない。そもそも、どこに出したらいいのかすらもわからないものばかり書いています(笑)

「詩人です」と名乗ったばかりに、
「詩人が書くもの、生み出すものは美しくなければならない」
「読者が読んで有益だと思うものを書かなければならない」

という思い込みにどっぷりとハマっていたように思います。


私は自分が書いた文章を読んだ人から褒めてもらうことが多かった。

だからこそ

「自分は文章を書くのがうまいんだ」

と勘違いしていた。

下手な文章を書くことで、そのイメージが壊れるのが怖かった。

美しくカッコいい文章を書くことに執着して
書くことを続けられなくなってしまう。

そんなの、本末転倒ですよね。

大事なのは発信して読者に届けること

「発信する勇気」の中に、発信する7つの勇気として以下のことが書かれています。

①間違うことを恐れない勇気
②過去の経験をすべて活かす勇気
③自分という人間を伝える勇気
④下手なままでも出す勇気
⑤数字に振り回されない勇気
⑥自分から人とつながる勇気
⑦自分や大切な人を守ってあげる勇気

「発信する勇気」末吉宏臣p.38

プライドが高い私は、これらの勇気が足りなかった。

普段どんなにいい文章のアイディアを持っていようと
それをちゃんと形にして表現しなければ、相手に伝わることはありません。

だから、もっと気軽に文章を書いてみようと思ったんです。

美しい文章を書こうとか、よい文章を書こうとか
読んでいる人のためになる文章を書かなければいけないとか

そういったことももちろん大切にしたいんですけど
まずは、「書くこと」へのハードルを下げること。
そして何より発信し続けること。読者に届けようとすること。

それが今の私にとっては、何より大切なことなんじゃないかと思い
1か月以上放置していたnoteやXを再開することにしました。

書くことへのプライドを捨てたら、書くのが楽しくなった


私は自分の中の
「美しい文章が書ける人でありたい」
「カッコいい文章が書ける人でありたい」

という無駄に高いプライドを捨て、

「読者にとって有益な文章をいつも書かなければならない」

という思い込みを捨てました。

そうやってプライドや思い込みを捨てたうえで文章を綴っていくと
書くのが楽しくて、どんどん書きたいことが出てくる出てくる。

自分の中に勝手に設けていた文章へのハードルを下げたことで
結果的に、書くことがあまり苦ではなくなりました。

頭の中にどんな名作があろうと書かなければ意味がない


美しい文章やカッコいい文章、読者にとって有益な文章
それらを書くことは重要なことだと思います。

でもまずはとにかく書いてみる。
下手くそでも、カッコ悪くても。
そして自分の文章と向き合う。自分の書く文章の特徴を知る。
そこから始めてみて、その後に
「美しい」や「カッコいい」や「有益になる」を目指しても
いいと思うんです。

今はまだ読者は少ないけれど、1人でもいいねをつけてくれる人がいる。
そしてきっと、リアクションはないけれど読んでくれている人がいる。

ちゃんと、届く人には届いている。受け取ってくれる人は必ずいる。

今いる読者や未来の読者に向けて、私は書き続けてみよう。
末吉さんの「発信する勇気」を読んで、そう決心しました。

頭の中にいくら名作があろうと
書かれなければ、それは存在しないのと同じ。

大事なことは
下手くそでもなんでも、勇気を出してまずは書くこと。
あなたの表現したものを読者が読めるようにすること。
読者に届く形にすること。

発信する勇気を持つ。
まずはそこから始めよう。


沖田めぐみ

2024.6.19 追記

Stand.fmでも話してみました!よかったら聞いてみてくださいね♪

それでも書けない!と思う人はこちらの記事をどうぞ↓

花椿に掲載された詩はこちらから読めます↓

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