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本当にやりたいことをやる覚悟を決めたら世界がひっくり返って生きるのが楽しくなった話

こんにちは!ヲキタです。
ヲキタは現在、理学療法士として病院で働いています。資格を取ってから10年、現場で働いた年数は8年になろうとしていますが、その間ずっと

「本当は別にしたいことがある気がする」

と思っていました。

これだけ読めば、よくある話なような気もします。

でも、実際にやりたいことが何かなんて分からなかったし、仮に何かやりたいと思っても飽き性な自分は物事を続けられることが少なかった。
さらに過去に精神的に病んでしまった経験もあり、自分自身のことをあまり信じられなくなってもいました。頑張りすぎると体調が悪くなってしまうので、やりたいことができても頑張れないのでは?という懸念があったのです。

しかし、ある時私はハッキリと気付いたのです。
自分は理学療法士ではないということに。

少し、いやかなり自分語りが続きますが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!


詩人になりたい小学生

話は小学生の頃にさかのぼります。
当時小学3年生だった私は、急に周りの人との接し方が分からなくなりました。それは1番身近な家族や親戚にさえ、敬語を使って話すほど。どうやってお喋りしていたかが、急に分からなくなってしまったのです。

なぜそうなってしまったのかは分かりませんが、それから人と会話することに苦手意識を感じるように。昼休みは図書室に入り浸り、いろいろな本を読み漁る本の虫となりました。

小学4年生の頃、何気なく詩人まど・みちおさんの詩集を手に取って読みました(童謡の「ぞうさん」「ヤギさんゆうびん」などの詩を書かれた方です)。そこに書かれていた素朴な、けれど美しい言葉の数々。

「こんなにすごいことを書ける人がいるなんて!」
「詩人てすごい!」
「私もこんな詩が書けるようになりたい!」

そう思い、自分でも詩を書くように。
1年間で手作りの詩集を2冊作りました。

当時全てにおいて退屈していた私は、詩を書いている間だけは時間を忘れて夢中になれました。
「将来は詩人になりたい」と本気で願うほどに。

夢をあきらめ理学療法士の道へ

ですが次第に

「詩人なんてなれる訳がない」
「詩人になりたいなんて言ったらバカにされる」

と自分で自分の夢を否定し、封印しました。そして詩人よりは現実的な道と思われる理学療法士の資格を取り、就職。しかし中々うまくいかないことが続き、心身ともに疲弊していきました。(この辺りの詳しいことはこちらの記事に書いています)

現在の職場に転職してからは人間関係にも恵まれ、比較的楽しく仕事をしていましたが

「もっと違うことがしたい」

常にそう思っている自分がいました。

詩人になりたかったことを思い出す


「自分の本当にやりたいことは何だろう?」

自分が本当にやりたいことを探すため、コーチングでの自己分析や占い、霊視鑑定を何度も受けるように。
そうやって「自分の本当にやりたいこと」を探しているうちに、過去に「詩人になりたい」と夢見ていたことを思い出したのです。

詩は、もう何年も書いていませんでした。
ですが結婚、妊娠、初めての出産を終えた頃
突然、頭の中にたくさんの言葉が湧いてきたのです。

急にあふれてきた言葉たちを忘れてしまわないよう、慌ててパソコンに打ち込みました。

そうして出来上がったのが、「仏」という詩。のちに資生堂さんのサイト花椿で2024年3月の詩にも選ばれました。私のnoteではすでに何度か紹介していますので、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。

この詩を家族や親戚に見せたところ、
「とても共感する」「涙が出そうだ」
などの感想を貰いました。

そしてさらに勇気を振り絞り、他に書いた詩とともに「仏」をとある友人に見せたところ

「これはすごい才能だから、絶対に表に出した方がいいよ!」

と言ってもらい、一緒に詩集を作ることに。
そして出来上がった詩集を地元のイベントで売ったり、地元のお店で取り扱ってもらったりするようになっていきます。

ヲキタの詩集を読んでくれた友人からは

「詩のことはよく分からないけれど、めぐさんの詩はすっと心に染み込んできたよ」

という感想も貰いました。
それがとても嬉しくて。

少しずつ行動に移していくうちに
過去に願った「詩人になりたい」という想いが、段々と大きくなっていくように。

ですが、やっぱり心のどこかで
「詩人になるなんて、そんな夢見がちなこと言ってちゃいけない」
と思う自分が捨てきれずにいました。

やっぱり詩人になりたい、私は詩人だ!

そんな中、受けたwebライター講座。
15万円を支払いましたが「自分のやりたいことはこれじゃない」と途中で気付き、課題もろくに提出しませんでした。
ですがそこで始めたXやnoteなどのSNSでは、自分が全く知らなかった世界が広がっていて。

働き方、生き方はいくらでもある。
そう言われたような気がしました。

ライター講座の課題の一環で、自分の弱みや強みを深く掘り下げたのですが
その中で出てきた「詩人」というワード。

「やっぱり、私は詩人になりたいんだ!」
そんな心の奥底の想いに気が付きました。

詩人の最果タヒさんと様々な職業の方との対談が収められている「ことばの恐竜」という本があります。この「ことばの恐竜」を、ある日の昼下がりにソファに寝転がりながら読んでいました。その中に、最果さんと同じく詩人の谷川俊太郎さんとの対談が掲載されていました。

なぜだかはわかりませんが、私はこの二人の対談を読んで

「私は理学療法士じゃない!詩人なんだ!」

と唐突に気が付きました。どの部分を読んでなぜそう思ったのかははっきりと思い出せないのですが、きっともう自分の心に嘘が付けなくなっていたのだと思います。

詩人として生きていくと決めたら世界がひっくり返った


「私は詩人だ!」

そう気づいて詩人として生きていく覚悟を決めた。
すると、あれほどつまらなくて悶々としていた日々が嘘のように輝きだし、それはまるで世界がひっくり返ったかのようでした。

「自分は詩人として生きていく」

そう決意したことで、不思議と理学療法士の仕事も面白く感じるように(それまでは楽しいと感じることはあっても面白いと感じることははありませんでした)。「理学療法士の仕事も頑張っていきたい!」と思えるくらい、仕事をするのが面白くなっていきました。「自分は理学療法士ではない」と開き直ったことにより、いい意味で肩の力が抜けたのかもしれません。

「これから詩人として、どのように活動していこう」
「次はどんな詩を書こうか」
「どうすれば詩人として生計を成り立たせることができるだろう」

毎日惰性でなんとなく生きていた日々が、見違えるような変化を遂げました。
明るい未来に向かって、自分は進んでいる。
確かな実感が、そこにはありました。

「自分自身の力で未来を生み出せる。私にはその力がある」

そんな風に思えたのは、生まれて初めてのことだったのです。

やりたいこと、なりたい自分に正直に

10代~20代にかけて、ただ生きることにさえ絶望していた私が
今、こんなにも生きることが楽しいと思えている。

ようやく、自分の本心に正直になれて
本来の自分らしさを発揮して、生きていける気がしている。

「私は詩人である」そう気づき、詩人として生きていく覚悟をしたことで
本当に、世界がひっくり返ったのです。

こんなにも、明るい世界があるだなんて
知らなかった、これまでの私は。

ヲキタはまだ詩人として生計を成り立たせることはできていませんし、詩人としての活動も少しずつしかできていません。
理想への道のりは、まだまだ遠いけれど。

自分が本当にやりたいこと、なりたい自分に正直になったことで
生きている世界が180度変わりました。

本当にやりたいことを見つけるのは、決して簡単じゃなかった。
本当になりたい自分に気づいても、受け入れるのは簡単じゃなかった。

それでも。

あなたが本当にやりたいことをやると決めた、
その時。
なりたい自分になると決めた、その時。

その時から世界はきっと、ひっくり返る。
そしてあなたの本当の旅が始まる。

だから、あなたが本当にやりたいことをすること、なりたい自分になることを
決して、諦めないでほしい。

世界がひっくり返った驚きを、喜びを
あなたにも知ってほしい。

今、あなたが
生きているのも嫌になるほどの不安の中に生きていたとしても

大丈夫。
あなたはきっと、大丈夫だよ。



沖田めぐみ




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