先延ばしを止める「セルフ・コンパッション」
いつもお世話になっております。「わたし・みらい・創造センター
(企業教育総合研究所)」副センター長の加井です。
日常場面で締め切りのある課題や仕事などにすぐに取り掛かれない。
すぐやれば終わるのにどうしてもぎりぎりになってしまう。
こんな行動パターンに思い当たる節はありませんか。この行動を「先延ばし」と呼びます。
Lay, C. H. (1986)によると
何らかの目標を達成するために必要なことを延期する傾向
と定義されています。
直近の端的な利益は得られますが長期化する事で自滅を及ぼす行動パターンです。
■先延ばしクセの原因
先延ばしクセが出るのは、
・面倒
・つらい
・まだ時間がある
・自信がない
・失敗が怖い
・後悔したくない
のような感情を伴う場合が多く、挑戦したり、行動したりすることが
できなくなってしまいます。
どれもよくあることなので、「先延ばしは仕方がないよね」となりそうですが、じつは違うのです。
ある能力が高まると「先延ばし」は無くなると言われています。それが『セルフ・コンパッション』という考えです。
■セルフ・コンパッションとは何か?
セルフ・コンパッションとは、自分への思いやり、慈しみです。
自分を大きく見せたりする自己愛とは異なり失敗や苦悩と直に向き合い、あるがままの自分を受け入れる事を指します。
■セルフ・コンパッションで先延ばしクセを無くす
本当の意味で現実を直視して受け入れる事で、ありのままの自分を認識できます。
何が起こっても許せるようになり「失敗をしても次に必ず活かす」という気持ちが生まれるため、先延ばしが結果的に減ります。
自分を責めても良いことはありません。自分の弱い部分を認めて、策を考えることが大事です。
■すぐにできるセルフ・コンパッション
あなた自身が自信を無くすほどの失敗をした時、同じ失敗を友人がしたらどんな声をかけるか、想像してみましょう。
そして、イメージした声かけを失敗をしたご自身にしてみてください。
感情が落ち着き、失敗を冷静に振り返ることができます。何より、次につながる改善案を考える思考に切り替わります。
仕事のパフォーマンス向上にも大変役立ちますし、海外ではビジネスに積極的に取り入れられている考え方です。
「あ、いま先延ばしてるなぁ」と思ったら、セルフ・コンパッションを試してみましょう。
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