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異世界では別職種だった件

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ちょっと息抜き(?)に違う設定の話でも。 本編以上に面白く無さげですが、宜しければ🙇 登場人物は本編のキャラクターの1992年時点辺りになります。 相変わらず能天気なメンバーた… もっと読む
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記事一覧

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第12話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第12話

第12話 超力大将
「お断りします」
「そうか、だが私は諦めないぞ」
 真剣な表情を受かべて発したホンダの言葉を聞いて、ハンディルは少し寂しい表情を浮かべながら口を開いた。先日のギルド襲撃事件の際、敵のボスから木っ端微塵とは言われていたものの、何とか命は取り留めていたハンディルであったが、回復や治療を繰り返しても余命いくばくもない状態となっている。自分の命がもうあまり持たないということは自分が一番

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第11話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第11話

第11話 襲撃
「ではホンダ、今日はもう大丈夫ですよ」
「ハア、今日も疲れました」
 笑顔を浮かべて声をかけてきたミズリを見つめながら、大きなため息をついた後でホンダは返事を返した。ホンダがグリス連邦にやって来てから2週間が過ぎようとしている。毎日毎日調査という名目で調査室なる部屋の真ん中に設置された椅子に座り、言われるがままにエスパーパワーを出したり止めたりしている。正直作業的には退屈極まりない

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第10話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第10話

第10話 山賊
「お待ちしておりました。私はタカソ村ギルドの所長ティレンスです。よろしく」
「ホンダです」
「リンドです。よろしくお願いします」
 タカソ村の郊外にテレポートで移動したホンダとリンドはギルドを訪れて、所長のティレンスに挨拶をした。この村のエスパーギルドは規模が小さく、建物もアルタ王国のギルドに比べるとかなりの手狭感が否めない。おそらく土地自体が狭そうなので、このような作りになってい

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第9話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第9話

第9話 ジャマー
「ホンダおはよう」
「おはよう」
 今日も清々しいミレンの挨拶を聞いて、ホンダもできる限り爽やかに返事をした。朝の挨拶を気持ち良く出来ると、一日気分が良いものである。
「そういえばハンディルが、ホンダを待ってる感じだったわよ。何か頼み事があるみたい」
「そうなんだ、何だろう。ちょっと行ってみる」
そう言ってハンディルがいつもいる所長室に向かう。どうやら部屋の中にいるようだ。
「ホ

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第8話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第8話

第8話 クエスト
「何か最強のチームって感じじゃねー?」
 非常に嬉しそうな表情を浮かべて、トミタがこの様に発言し、それを見てメイとサクヤも笑顔で頷いている。このメンバーで仕事をこなすようになって約半年が過ぎようとしている。元々はメイを白昼屋で過ごせるようにするためにトミタが多額の借金をしたのが始まりで、その借金返済の手助けをホンダとリンドが手伝っているような状況だ。請け負う仕事は簡単なものから非

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第7話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第7話

第7話 帰還
 
「おはようホンダ。さっきホンダを訪ねて来た人がいたよ」
 エスパーギルドに着くといきなりミレンから声をかけられる。自分を訪ねてくるとは一体誰なのであろうか。
「名前を尋ねたけど教えてくれなくて。お昼にいつもの店で待ってるからと言われた」
 誰かわからない人にいつもの店と言われてもわかるはずないじゃないかと考える。だが、そのような無茶を言う人間の知り合いはこの世界では数人しかいない

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第6話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第6話

第6話 盗品回収②
 
「敵の情報が全くない状況での作戦は危険だと思われます」
 すぐにでもジャンヌ山に討伐に行きたいと考えているハルキシスに対して、アーチャーのロビンスが意見を述べる。前回の討伐から2日経っており、今後の討伐をどうするかを昨日今日と話し合っているのだ。ロビンスとファイターのケインは討伐に慎重な姿勢を見せている。
「情報についてはいま諜報員を潜り込ませているので今日中にはある程度の

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第5話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第5話

第5話 盗品回収①
 
「何か最近平和だねー」
 街を歩きながらホンダがティーナに話しかける。トミタがこの国からいなくなり1ヶ月が過ぎようとしている。その間ギルド依頼の指令をいくつか解決しているが、特に難しい指令もなく、メイレベルの強い相手と戦うこともなくなっている。平和なのはもちろん悪いことではないが、何か刺激が足りない気もする。
「まあ、昼はギルドで働いて給料もらって、その後酒場で酒飲んで、夜

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第4話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第4話

第4話 覚醒と別れ
 
「もう少しでオッパイ触れるんだけどねー」
 満面の笑顔を浮かべながらメイが言葉を発した。エスパーギルドの初依頼を受けてから約1週間、メイが簡単に倒した格闘家に勝てなかったというホンダの戦闘指導をしているのである。戦い方として、遠距離から飛び道具を打ってもある程度の戦闘技術がある人には避けられてしまうので、加速能力で接近し、相手に密着した状態からサイコショットを打つという戦術

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第3話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第3話

第3話 ファーストミッション
 
「ホンダは成長が速いわね。びっくりする」
 多少ため息混じりな感じでリンドが言葉を漏らした。ホンダがこの世界にやって来てから1ヶ月が過ぎようとしている。その間、エスパーのスキルや使用方法、実戦練習などをほぼ専属でリンドが指導していたのである。ホンダの真面目な性格と、習得能力、素質の高さにより、すでに能力はリンドを越えている。
「いや、リンドの教え方が上手いからです

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第2話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第2話

第2話 エスパーギルド

「ホンダ、朝だよ。起きて起きて」
 先ほど太陽が登ったが、まだ起きてこないホンダを起こそうとティーナが悪戦苦闘している。昨日初めてこの世界に召喚され、いろいろ動き回り、お酒も飲んだのでかなり疲労が溜まっているのかもしれない。でも今日はなるべく早くエスパーギルドに行ってもらないといけないので、頑張って起こしているのだ。
「うーん、ティーナおはよう。頑張って起きる」
 起きる

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別世界では別職種だった件 ホンダ編 第1話

別世界では別職種だった件 ホンダ編 第1話

第1話 初期メンバー集合

「え、あれ?」
 急に景色が変わったことに驚き、本田は疑問の声を漏らす。先ほどまで自分は居酒屋『道』で前田さん達と飲んでいたはずである。だが今は見たこともない場所のベンチに座っているのだ。
「夢か。そうか夢なのか」
 そう口にして夢であるという結論に落ち着ける。夢であれば何も驚くことはない。では少しこの夢を楽しむことにしよう。
「夢じゃないよ」
 急に何か女の子の声が聞

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