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【こんな支援者になりたい】九死に一生!?妊娠中にお腹の子と消えることしか考えられなかった私を救ったプロ

「もうお腹の中の子と消えたい」

「こんなに苦しめるこの子を愛せないかも」

何ヶ月も食中毒になったかような悪阻。

人生初の陣痛を思い浮かべ痛みへの恐怖に震える心。

初めての産婦人科。

冷たい事務員、助産師。
無神経な言葉を発する医者。

誰も助けてくれない。
強烈に襲う孤独感。

旦那の励ましの声も届かない

妊娠4ヶ月目。

先が見えない

深い暗闇の中にいた。

ただ笑顔で隣に立ってくれるだけで

「お母さん辛かったですね。お母さんが感じている不安やお腹の子への罪悪感は普通。出産は本当に命がけで大変なことですから。だから自分を責めないで」

転院先の病院の助産師さんはそう言ってくれた。

この一言が真っ暗闇に光をさし込んだ。

救われた気がした。

移った産婦人科の助産師さん達はいつも笑顔で優しく丁寧に接してくれる。

不安な時はいつでも相談にのってくれた。

10も下の歳の助産師さんが何人かいたけど

みんな頼もしい。

専門職として自信をもって患者さんに対応しているのがよくわかる。

特別にすごいスキルがなくても、経験が浅くても

誠実に目の前の人と向き合い

優しく隣に立ち

不安な時は手を握ってくれる。

それだけで、私は救われた。

安心して出産できた。

これこそプロの仕事だ。

光る実のなる木になれるか?

発達臨床の現場で専門性をもって働く支援者として、助産師さん達には本当に多くのこと学んだ。

「子育てが上手くいかない。私はダメなママ」

「僕は友達と比べてできないことが多い。自分が嫌いになる」

周りに頼れると思える存在がいない人の視野は狭くなる。

視界には暗闇が広がり身動がとれなくなる。

エネルギーもなくなり自分で立っていることさえ難しくなっいく。

でも、
もし

そこに、ふらつく身体を支えてくれる

寄りかかれそうな丈夫な木があったとしたら。

その木になる実が光を放ち、足元を照らしてくれたら。

そして

そこで少し休んだら

その光る木の実をもぎ取って、丈夫な木の枝で杖を作って

光が照らす広がった視野を一歩ずつ

ゆっくりでも歩くことができたならば。

私は、心理士として困っている人のそんな木になりたい。

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