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wisteriaの英語本ブックレビュー集

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私wisteriaの英語関連本のブックレビューを集めました。新しく書くたびに追加していきます!
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【英検準1級要約問題対策】『2024年度版英検準1級過去6回全問題集』+『7日間完成 英検準1級予想問題ドリル』【参考書レビュー】

【英検準1級要約問題対策】『2024年度版英検準1級過去6回全問題集』+『7日間完成 英検準1級予想問題ドリル』【参考書レビュー】

最近は英検S-CBTで準1級を受ける生徒の指導をしている関連で私自身も過去問含めいろいろ解いています。Anting(蟻浴)など個人的にはじめて知るような面白いテーマの文章もあって改めてなかなかよく出来た試験だなあと感じています。

今注目なのはやはりライティングの新形式「要約」問題。公式のものとしては、事前のサンプル問題(イギリスの無料美術館政策)と先日の2024年度第1回(学校の無料ランチ問題)

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【ブックレビュー】川端康成(現代語訳)、ドナルド・キーン(英訳)、宮田雅之(切り絵)の三巨匠による『対訳 竹取物語』と言葉遊び

【ブックレビュー】川端康成(現代語訳)、ドナルド・キーン(英訳)、宮田雅之(切り絵)の三巨匠による『対訳 竹取物語』と言葉遊び

日本人初のノーベル文学賞作家川端康成が現代語訳し、日本文学研究とその翻訳で名高いドナルド・キーンが英語訳、それに加えて谷崎潤一郎に見出された切り絵画家宮田雅之の作品に彩られた目にも綾な『対訳 竹取物語』が存在する。

制作の経緯としては、まず1960年代にドナルド・キーンが初めて英訳したものがあり、それを川端康成の現代語訳と当代一流の画家の作品とを合わせた豪華本を作るという企画があった。それを契機

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【参考書レビュー】『大学入試 英語長文×英作文 SPARK』姜昌和・蔭山克秀

【参考書レビュー】『大学入試 英語長文×英作文 SPARK』姜昌和・蔭山克秀

普段は出たばかりの英語参考書についてレビューすることはまずないのですが(ある程度生徒と使いこんでみないと評価は難しいので)、この本は私が普段教えているような受験生層にぴったりの良い本だと思ったのでいち早く紹介します!

まずコンセプトとして特筆すべきは代々木ゼミナールの英語講師(姜昌和)×公民講師(蔭山克秀)、そして英語長文×英作文のダブル・コラボ企画ということ。これは英語長文の社会背景知識をより

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【英語本】『上級英文解釈クイズ60』北村一真【ブックレビュー】

【英語本】『上級英文解釈クイズ60』北村一真【ブックレビュー】

kindle版がGW期間の割引(2040円→1040円)になっていたのでこれを機会に購入し、さっそく全60問解いてみた。

母語であれ外国語であれ基本的に「読解力」というものは結局は多読で身につけるしかないとは思うけれども、外国語の場合、母語干渉や学校文法などの影響で癖になっている勝手読みがどうしてもあって、それを矯正する良い機会を提供してくれる作りとなっている。例えば、might as well

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【英語本】『英語は決まり文句が8割』中田達也【ブックレビュー】

【英語本】『英語は決まり文句が8割』中田達也【ブックレビュー】

先日のkindle版ディスカウント期間中に935円→399円で購入。こういう割引があるから最近はついkindle版で買ってしまう。。

さて、本書の内容は、英語における「定型表現」の特徴と重要性を伝え、さまざまな現代的ツールを活用した英語学習法を提示してくれるもの。個人的にはJust The Wordという語の連結(コロケーション)を調べられるサイトに感銘を受けたので、今後の学習や調べ物にどんどん

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