【英検準1級要約問題対策】『2024年度版英検準1級過去6回全問題集』+『7日間完成 英検準1級予想問題ドリル』【参考書レビュー】
最近は英検S-CBTで準1級を受ける生徒の指導をしている関連で私自身も過去問含めいろいろ解いています。Anting(蟻浴)など個人的にはじめて知るような面白いテーマの文章もあって改めてなかなかよく出来た試験だなあと感じています。
今注目なのはやはりライティングの新形式「要約」問題。公式のものとしては、事前のサンプル問題(イギリスの無料美術館政策)と先日の2024年度第1回(学校の無料ランチ問題)くらいしかない状況。
そんな中で旺文社の『7日間完成 英検準1級予想問題集ドリル6訂版』は本番に近いクオリティの要約問題が5題も入っていて、とても重宝します!特に公式のここ2回のパターン、
①主題提示
②suppportesによるポジティブな見解
③criticsによるネガティブな見解
の三段落に近い練習ができるし、導入の一段落目が厚めの少しイレギュラーなタイプの文章も演習できます。
先日英検2級のもので紹介し私も書いてみた安河内哲也先生のChatGPTを使った要約練習ですが、
ただ英検準1級までくると、
ちょっと本番のものと文章の質が違うので練習の優先順位としては下がるのが正直なところです。「質が違う」というはChatGPTの生成するタネ文が英検のものと比べると抽象的で話が大きすぎるんですよね。地球温暖化がどうとか。英検の課題文はより具体的な事実に基づくものであることが多いです。ここ2回の公式のものもイギリスで実際にあった無料美術館政策や学校での無料ランチ提供といったもの。
なので今のところ準1級受験生におすすめする要約演習の順番としては、
①英検公式サルプル
②2024年度第1回問題(英検公式HPにあり)
③『7日間完成 英検準1級予想問題集ドリル6訂版』の5題
④『2024年度版英検準1級過去6回全問題集』の1題
そこから先がもし必要と思えば旺文社以外の英検参考書や安河内先生のChatGPTを使うのもありでしょう。ただ上記の④までをしっかりやり込んでおけば本番でもかなり対応できると思います。
自由英作文まで含めた日頃の学習でおすすめなのは、以下の私のnoteで紹介した、
『大学入試 英語長文×英作文 SPARK』を使って、段落の要旨を把握しテーマに対する背景知識を深めつつ自由英作文まで書いてみる学習法。こういった演習を普段から進めていれば、英検準1級ライティングに特化した対策は最小限ですむと思われます。
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