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#101 老害おじさんの壁・ミドルシニアのキャリアと専門性

今日は専門家が大切にしていることとキャリアについて
最近気になったこと。

私たち専門家が大切にしているのは、経験という宝です。


頭のよいスマートな人に囲まれてきたので、権威性をかざすおじさんや生き残るために相対的評価で、限られたパイを奪い合うおじさんたちの中で生きること、働くことになれていません。

現代社会は、自由経済を基本とした資本主義です。中流階級を維持するためには、夫婦は正社員となり労働しなければ維持ができない。「働き方改革」により、労働時間は減少する中、副業を禁止されている労働者は、資本主義に立ち返り、さあ、どうするか?

生き残るために相対的評価で、限られたパイを奪い合うしかないのだ。

もう争いはやめない?

自分向上だけを考えよう。
だって本物しかどうせ残らないんだから。

私たち専門家は、専門技術だけでなく、それを極める方法や言語化しづらいGRITと暗黙知を身につけることの重要性を20代で学びました。

どの職業にも当てはまるかと思いますが、専門家は顧客の期待に応え、チームワークを駆使して品質を保ち、お客様に驚きを提供することが求められます。

私が20代の頃、Big4と呼ばれる国際的な会計事務所に憧れ、その後入社したのは、この暗黙知を学ぶためでした。ここで得たシステム化された仕事の手法やノウハウ、教訓は、調書作成の細部に至るまで意味があり、「絶対にやり抜く」というクライアントファースト、チームファーストの精神です。

暗黙知

は、本や理論で一般的に知られていません。
扉をたたき、修業をした者たちだけが経験しているのです。
私たちの仕事では、下流から上流まで全工程にわたって暗黙知が存在します。それは自然と身につく習慣であり、この習慣や思考が今も非常に役立っています。

そうした経験を経て、私は普段は気楽なタイプですが、専門家を軽んじる人には好感を持てません。そういった人々は年齢に関わらず、仕事で「新人マインド」のままです。

最近問題視されているのはミドルシニア世代です。そしてシニア世代の権威ぶりにはうんざりしています。多くの場合、資格を得てその仕事の経験なく転職した人が一番恐ろしいです。そして、古くからいる古株です。
いずれにしても共通点は「経験を軽んじている」ということです。

私は経験を尊重します。


勉強しただけでは実際にできるわけではありません。


お金をいただいていない仕事も経験ではありません。


高齢化社会において、再雇用や転職市場が活発であるため、過去の知識や経験を誇示するシニア社員が増えています。

そして、彼らはしばしば嫌味を言いますが、それに耳を貸す必要はありません。

行動が尊敬に値しないと感じたら、その人を賞賛することはありません。

真の専門家としての姿勢を持ち続けることが、現代社会で生き残る唯一の道だと信じています。


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