日本人が日本人らしかった江戸時代を日本人が知らないという事実
東洋経済オンライン連載-ソロモンの時代#10が公開されました。今回のタイトルは…
「夫婦は一生添うべし」が当然ではない理由
江戸時代の日本は「離婚」「再婚」大国だった!
おかげさまで、前回の記事「40代おじさんでも1割は20代と結婚できる」に続いて、今回の記事もたくさんの方に読んで頂いているようです。ツイッター上でも「おもしろい」というおホメの言葉たくさん頂きました。ありがとうございます。
今回は、日本人が知らない江戸期の結婚意識について書きました。
今の未婚化や離婚上昇を嘆く人に限って、実は日本人の結婚観や結婚生活がそもそもどうだったか、を知りません。明治以降の制度化された結婚制度が、さも古来から続いていたという勘違いをしています。
離婚率の長期推移グラフを見てください。
明治初期の日本の離婚率は、なんと3.38もあったんです。これは、現在の1.8の倍近いし、アメリカの2.8より上です。資料によれば、江戸時代は4.8もあったらしい。現在離婚率世界一位のロシアの4.5よりも多かった。
日本は、世界トップクラスの離婚大国だったわけです。
離婚が多かったからといって、決して不幸だったわけじゃありません。同時に再婚も多かった。
一部、本文から引用
江戸時代の日本は、離婚大国であると同時に、再婚大国でもありました。享保15年(1730年)の史料に「世上に再縁は多く御座候」と記述がありますし、土佐藩には「7回以上離婚することは許さない」という規則がわざわざ設けられていたくらいです。
こんなトリビアなネタが満載の記事なので、ぜひご覧ください。
江戸時代は男尊女卑だったと思っていませんか?
とんでもない誤解です。むしろ、江戸期の方が男女平等意識が強かった。
日本人は、もともとおおらかな性や柔軟な結婚観を持ち、多様な価値観を受容する民族でした。日本だけ一神教ではなく、八百万の神による宗教が生まれているのも、まさに多様性を認められるからです。特に江戸期の日本の庶民は、自由で自立していた人たちだったわけです。
別に、「江戸に回帰しろ」なんてことを言うつもりは毛頭ありませんが、「結婚こそがゴールだ」とか重く考えすぎているより、よっぽど幸せだと思いませんか?
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