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人生第82話 『陥落』

お疲れ様です。今日も素晴らしい日を過ごせましたでしょうか?

前回の記事では仕事を始めて色々と苦労した新卒1年目ですが苦労を乗り越えた結果、自分が成長していることに気づいた瞬間を発信させて頂きました。

今回はこのタイトルの内容になります。

かなりおどろおどろしいタイトルになっていますが、怖い話ではありませんのでww

私が新卒1年目で配属された現場から次の現場は高級マンションを建築する現場で配属当時はまだ基礎工事段階でした。

通勤も片道2時間と通勤だかでも大変な現場でしたが、経験や知識が身となっている自分の姿が自分自身でも見えており、非常に充実した仕事生活を送っていました。

そんなある日です。

現場事務所に朝到着し、所長や主任、先輩がぞくぞくと現場事務所に来られ「おはようございます。」と挨拶をしながら朝礼の準備をしていました。

そこで電話が一本鳴りました。電話担当は私の役目でしたが朝の事務所に電話がなるのは珍しいなと思いながら電話と取りました。

「○○建設 〇〇現場 WGです」と電話に出ると、電話の相手先は大阪支店副支店長でした。副支店長もこれまた強面で、風貌が完全にあっちの方ですよね?と言いたくなるくらい威圧感がある方でした。

「○○だが」の一声で寝ぼけていた私の頭が一瞬でクリアになりました。

「はい!!おはようございます!」と元気よく挨拶をすると副支店長が

「○○所長は事務所に出社しているか?」と聞かれたので

「出社しています」と返答すると「替わってくれ」の一言。

保留ボタンを押し、「○○所長、○○副支店長からお電話です」と所長に電話を替わりました。

そこからものの数十秒の電話でしたが、所長の顔はかなり深刻と私には映りました。

電話を切った後、所長が一言。

「今日は現場に出ずに、事務所で待機しておいてくれ」と言われました。

主任、先輩、私も「へっ??」という感じでした。所長は主任に

「現場に来ている職人さんたちにも今日は帰ってもらいなさい」の一言。

主任も理解をせず、とりあえず言われた通り主任のみ現場に出て職人さんに説明。前述しましたが今進めている工事は基礎工事だったので職人さんも数人しかきておらず、何か騒ぎになることもなく、その日職人さんたちにはか帰ってもらいました。

そしてその一時間後、もう一度事務所に副支店長から電話があり、また所長に電話を替わりました。

その電話は数分でしたが、所長以外の職員にはその電話は非常に長く感じました。

「何かあったのでは?」

薄々どころではなく、絶対何かあったとは主任、先輩、私も確信していましたが一体何が起こったのかまでは想定つきませんでした。

そして電話を終えた所長。

「みんな集まってくれ」と言われ、所長のデスク周りに職員が集まりました。

そして所長の一言。

「うちの会社、○○建設は民事再生法を申し立てることになった」

この言葉を聞いて、またまた「へっ???」でした。

正直言葉の意味は全く知りませんでした。勉強してきたのは建築であって法律なんて勉強していないし、新卒2年目になる私がそんな法について事前に勉強もする意識もなかったですから。

民事再生法。

ようは倒産です。

破産との違いは会社が残るか、残らないかの違いのみで下記はネットの文章を引用しています。

「一般的には業務を継続しながら「再生計画案」を立案し、債権者の多数決(頭数及び債権の額の過半数)による決議によって「再生計画案」を採択し、業務を継続しながら計画を実行していく。」

難しいですね。noteをやられている方は自分で事業をなさっている方も多数おられると思いますので、この破産、民事再生法の違いをうまく説明頂けるし、ご理解されている方も多数おられると思いますが、当時の私はちんぷんかんぷんでした。

先輩も民事再生について詳しく知らなかったみたいで「なんだそれ」みたいな感じでしたが所長が民事再生法について、そして今の会社の状況を説明をしてくれました。

「破産」

このワードが頭に響き渡りました。

Gランク大学ながらも教授や色々な人の助け、自分が関わった人のおかげで入れた一部上場企業。

親も喜んでくれたし、まわりの大学の友人たちも祝福、そして滅多に会わない兄からも応援してもらって入れた会社。

その会社が私が入社して2年目で倒産。

この記事のタイトル「陥落」にしたのはそういう思いから思い浮かんだタイトルでした。

次回はこの民事再生法を申し立てた会社はどうなっていくのか?私の人生はいかに?私はどのような選択をしていくのか?

なんかまた期待を煽るような文章ですがお気軽に時間ある時に読んでくださいww

次回も宜しくお願い致します!!

宜しければサポートお願い致します!人生の岐路に立っている人に対して私の経験で何かお伝え出来ることがあるかもしれません。