毎秒・毎分・毎時間・毎日・毎年
今、この瞬間の1秒、自分は自分に対して、どんなまなざしを向け、どんな言葉を投げかけているだろうか。
私はずっと、否定的で、押しつぶすような、おさえつけるような、不安を煽るような、そんな眼差しや言葉ばかり、自分に手渡していたように思う。
それらは、幼い頃から傷ついてきた私を、とりあえずその時の瞬間、なんとか生き延びさせようと守るために必要なものだった。
そうしないと、自分の心が死ぬか、親を殺してしまうか。
そのくらい切羽詰まった状況で、なんとか理性を保ってなけなしの未来に託した私の判断だったとのだと思う。
恐怖と、悲しさと、寂しさを処理できなくて、処理する方法を学ぶこともなくて。
押さえつけた気持ちを深くに隠して、そのまま誰にも、自分にも見せることなく、今まで生きてきてしまったんだな、と。
もう、自分を殺す必要もない、他の手段を選べる中にいて。
それなのに、その選択肢に気づかないように、恨みに、怒りに気づかないように、押さえ込み続けていた。
そりゃ苦しいし、苦しいから、なんの関係もない人に八つ当たってしまう。
嫌な気持ちを救ってほしい、助けてほしいと、寄りかかってしまう。
助けて欲しかった。
寄り添って欲しかった。
分かって欲しかった。
受け止めて欲しかった。
誰でもない、母親に。
母親が持っていないものを、持てなかったものを、求めてしまった。
持っていたけど、深く深く沈めて取り出せなくなったものを、求めてしまった。
誰も何も悪くないし、ここから変えられるのは、自分だけなんだと、ようやく分かってきた。
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