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DA PUMPとジャニーズの関係

アイドルの育成を専門としている日本の芸能事務所「ライジングプロダクション」と「ジャニーズ事務所」の存在。ジャニーズ事務所は主に男性アイドルのプロデュース業を中心に展開しており、ライジングプロダクションは主に女性アイドルのプロデュース業を展開している事務所である。

(左)ジャニーズ事務所 / ライジングプロダクション(右)

★ジャニーズ事務所×ライジングプロダクション
そもそもライジングプロダクションは、沖縄アクターズスクール以外にもアップフロントプロモーション、オフィス北野といった芸能事務所とも友好関係である。1990年代、男性グループのDA PUMPをデビューさせるとき、ライジングプロの平 社長がジャニーズ事務所へ赴き、「競合を避けるため、ジャニーズ事務所のタレントが出演している番組にDA PUMPは出演しません」と約束を交わし、この件に関して両事務所とも合意がなされています。

ライジングプロの平 哲夫氏 / ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川

このような話し合いがあったおかげで、ライジングプロの平 哲夫氏は「DA PUMPをデビューさせることに関しては、そんなに苦しくなかったです。ISSAの声を聴いて、これはもう間違いなく売れると思いましたから。デビュー曲もいきなり20万枚近く売れました。」と後年に語っています。またその際に、ライジングプロダクションとジャニーズ事務所は友好関係となっています。そして男性グループのDA PUMPと当時のジャニーズ事務所のタレントたちも仲がよく、テレビで共演することはもちろんのこと、プライベートでも交流がありました。

◎DA PUMP×SMAP

4人体制時代のDA PUMP / 全盛期の頃のSMAP 

DA PUMPは、本来「SMAPの対抗馬」として作られたユニットである。もともとはBilly The Kidsという名前でデビューする予定だったが、メンバー4人がSMAPのファンだったことから「ビリー・ザ・キッズは名前が長すぎてファンの人が覚えにくい。SMAPさんのように分かりやすい名前にしたい」として、DA PUMPと名付けた。SMAPのデビューは1991年、DA PUMPは1997年にデビューしているが、SMAPの場合はデビューから数年間は下積み期間があり、売れるまでに時間がかかっているため、90年代後半にデビューしたDA PUMPと全盛期が重なります(1996年~2000年頃)。ライジングプロダクションもSMAPの遣り方を応用し、DA PUMPにバラエティ・CM・ラジオ・トーク・映画・ドラマ・ソロとマルチな活躍をさせた。ISSAは木村拓哉のファンであることで有名。2人ともグループの中で一番歌が上手くてイケメンなところは共通していますね。

1998年度のNHK紅白歌合戦 / 中居正広と打ち合わせをするDA PUMP

有名人が集まるバーに通ってたとき、そこで木村拓哉と遭遇したことがあったという。「ずっと好きで憧れてたので嬉しかった、仲良くさせてもらって食事に連れて行ってもらったり、一時期仲良くしていた、支払いは木村さんがしてくれたりもした」とテレビ番組で明かした。YUKINARIは「紅白歌合戦で共演したとき、SMAPさんから年越しそばを頂いた。会えて本当に嬉しかった」・「ジャニーズさんとの共演はNGと言われていたけど、実際にそんなことはなかった。紅白の舞台裏ではSMAPさんと一緒にダンスを踊ったり、普通に接して頂いた」と語ったことがある。4人時代のDA PUMPのメンバーたちも学生時代に「夢がMORIMORI」・「愛ラブSMAP」・「ロングバケーション」といったSMAPのメンバーが出演している番組を視聴していた世代である。そしてNHK紅白歌合戦でもSMAPと共演していた。

◎DA PUMP×TOKIO

DA PUMP / TOKIO

YUKINARIが後年のインタビューで「ある店で食事をしていた際、たまたまTOKIOの松岡昌宏さんと遭遇し、そのまま合流したりしてましたから(笑)。」とTOKIOのメンバーと交流があったことを明かした。また音楽番組「ミュージックステーション」に初登場した際には長瀬智也と共演。そして「NHK紅白歌合戦」にもTOKIOと共に出場している。ちなみにDA PUMPとTOKIOの累計売上枚数も700万枚~800万枚と同じくらいである。

◎DA PUMP×V6 

DA PUMP / V6 

V6の井ノ原快彦は、音楽番組で「DA PUMPのISSAとカラオケに行ったことがありまして。行ったのは24、25年前。」と明かした。これに対してISSAも「行ったことも覚えてますし、すごいお酒を飲んだことを覚えてますけど、何を歌ったかは覚えてない」と。井ノ原も「ただ、盛り上がったことは覚えてる。楽しかったんだよね?ただ、何を歌ったかは覚えてない」と思い出を語った。

◎DA PUMP×嵐

DA PUMP / 嵐

1999年にデビューした嵐はもともと「DA PUMPの対抗馬」として作られたユニットである。1998年頃、ジャニーズ事務所はジャニーズJr.の中から特に人気のあった滝沢秀明などの主要メンバー4人を選抜してデビューさせる予定だったが、そのジュニアたちが問題(未成年飲酒)を起こしたため、デビューが白紙となる。その代わりに新たな「ヒップホップが歌える次世代ジャニーズのグループ」として結成されたのが嵐でした。DA PUMPと同様に「ヒップホップコンセプトのアイドルグループ」として売り出され、それに加えて事務所の先輩グループであるSMAPのようにバラエティやドラマなどでも活躍する要素を取り入れて国民的グループと呼ばれた。メンバーの櫻井 翔も、カラオケでよくDA PUMPを歌うという。櫻井は「高校の時から歌い続けてた。「Joyful」でしょ、「We can't stop the music」でしょ……」と曲名を次々と挙げ、DA PUMPを驚かせたことがある。

ファンの間でも何かと話題となる両事務所との関係であるが、当の本人たちは仲が悪いと感じたことはないと証言しており、事務所の社長も所属しているタレントたちの活動を制限したと発言したこともないので邪推はほどほどにしなければならない。

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