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「こどもは放っておいたら育つ」のか?

先日とある素敵な施設を訪れ、こどもたちと遊んでいた時のことです。
変わるがわる絵本を読んでもらおうと、
順番を待ちながら1:1で読んでたのですが、
1人の子が下記のような絵本を持ってきました。

絵の中から例えば「メガネはどこだ〜?」という風に楽しめる絵本です。

順番を待っていた子も思わず、探しちゃいますよね。
そして、「我先に見つける!」という競争意識が働くのです。
だんだん、競争意識が強くなって張り合ってきた頃合いに

「見つけたね〜!〇〇くんも〇〇くんも”2人とも”」

と言うと、一方の子が反応してくれました。
その次にその子が取った行動が、とても感動的でした。

何をしたと思いますか?

次のページから見つけた後は、
顔を見合わせて「イェ〜い」とハイタッチを求め、
その「ハイタッチ」を楽しみに2人で見つけるようになったのです。

2人から溢れる笑みはとても輝かしいもので、
何度も何度も「ハイタッチ」そのものを味わって楽しんで
心が通う瞬間を感じていたように思います。

この2人にはそれができる「土壌」が育っていたことを考えると
この施設で日々先生方が温かく情緒的な関わりで
1人1人を受け入れていることが
手にとってわかります。

2〜3歳の社会性が芽生え始める大切な時期、
大人がしてあげられることって
本当に些細なことなんだなと痛感したと同時に、

私も誰かと「心通う瞬間」を大事にできてるかな・・・
とまたこどもたちに学ばせてもらいました。


・放っておいたら育つのか?

今日のタイトルはこれなのですが、
先ほど語った出来事は私にこんな問いをくれました。

現在の私の答えとしては・・・
放っておいても育つ、でも適切な援助があればもっと育つ

です。

こどもをよく「種」に例えるのですが、
その辺に「種」を蒔いてもある程度は育ちますよね。

でも良い土壌や日当たりが良いなど最適な環境に置かれるのと
劣悪な環境に置かれるのでは同じ種でも育ちが違う。

そして、
肥料や日当たり、水、支柱などで環境を整えてあげれば、
もっと「種」は育つ。

でも、良かれと思い肥料をあげすぎたり、水をあげなさすぎると
育ちの弊害になることもある。

おとなはこどもの「環境を整える」存在でありたいこと。


そしてその「環境の整え方」のできるだけ「最適解」を
出せる、幼児教育の専門家でありたいと
思わせてくれた出来事でした。



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