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【実話】誹謗中傷を受けて、弁護士の内容証明ひとつで慰謝料200万円を勝ち取った話

誹謗中傷。
相手の人生を終わらせてしまうのも同義の犯罪です。単なる意見や批判の度を超えた誹謗中傷が許されることは、絶対にあってはならないことです。

誹謗中傷は、被害者がやる気を出して
ちゃんとした弁護士に依頼すれば
必ず見つけ出して勝てます。

刑事・民事ともに追求して、潰せます。
加害者の処遇は、被害者の気持ち次第で
どうとでも決まります。

本記事では、実際にあった事例で誹謗中傷の加害者を成敗する方法を書いていきます。

結論から言うと
オカンは元同僚から誹謗中傷に遭ったのですが

警察署に1泊2日
+
内容証明郵便で200万円の慰謝料を獲得
という制裁を加えることができました。

一般的に誹謗中傷は、特定に手間がかかります。
時間とお金がかかった割には、処遇が軽いです。費用倒れするため、大抵の被害者は泣き寝入りするものと考えられています。
それをいいことに思っているのか、加害者はいつまでもどこまでも叩いてくるのですが。

昔ほど食えなくなってしまった弁護士が「これから稼げるジャンル」として積極的に加害者を追求してくれます。まともな(重要)弁護士を見つけることができれば、すぐ解決することができます。

たとえ費用倒れになっても
徹底的に戦ってやりましょう。


オカンは職場の元後輩から誹謗中傷を受けました。

「LINE」のタイムラインという機能があります。

2020年6月上旬、オカンは自分は自分の実名や名字を出して「殺したい」「バッドで殴って殺したい」「あーホントクソクソクソシネシネシネ!!」といったようなことを、以前一緒に働いていた後輩(以下、加害者)に書かれていることを、他の同僚から知らされました。家族の侮辱もあり、公然の場で好き勝手投稿していました。

オカンは、一緒に働いていた時から印象が悪かったこともあり、加害者を非表示にしていたのですが、加害者はLINEで繋がっている他の同僚とはお互いに見えるようにしていたので、他の同僚から実名で誹謗中傷をされていると知らされました。
(知らない方が幸せだったかもしれません…)

被害妄想も酷い性格のようで、たまたまコンビニやスポーツジムで鉢合わせすると、ストーカーしてきて本当に気持ち悪い!鞄の中をのぞかれた!などと事実無根の内容を書き込んでました。

珍しくも、加害者が既に特定されているタイプの誹謗中傷だったのです。
普通はXや掲示板で匿名で書き込まれていて、IPアドレスとか開示請求とか色々な手続きを大金を費やして、特定するところから始まります。

しかも、元同僚なので名前も連絡先も丸わかりです。
電話やメールで連絡したり、住所まで突撃したりできます。

オカンは加害者と一緒に働いていた頃にパワハラや嫌がらせをしたり、加害者に誹謗中傷をされるような原因を作ったりせず、他の同僚や上司から判断しても、心当たりがありませんでした。

誰の目から見ても、オカンには全く非がありませんでした。

殺害予告までされたため、解決の糸口が見えるまでは、さすがにオカンも落ちこんで、仕事が身につかなかったり、やつれてしまっていました。

やっぱり警察が動いてくれない

6月9日。
証拠を持って最寄りの警察署の刑事課に行きました。

X(旧Twitter)や掲示板での誹謗中傷が多いというのに、実名で足のつきやすいLINEのタイムラインに書き込む人っているんだ・・・という、マヌケすぎて逆にどう対応したらいいのか戸惑われるほどでした。

ですが、警察が動くほどの被害がなく、ストーカー被害のような被害があり、殴られたり、脅迫されたりとそういうのがあれば連絡してほしいが、この程度では動けないと門前払いでした。

無人販売の窃盗にはすぐパトカーで向かうくせに。

何にしてもそうですが、必ずしも全ての事象で法律通りに進められることはありません。

本来なら
全ての事件を刑事訴訟法で定められた手続きを踏み、検察官に起訴・不起訴を判断してもらう段階まで進めるべきです。

しかし実際には、全ての事件をキッチリ最後まで処理するのは不可能です。どれくらいの犯罪で、どのような動きをするのかは事件や警察署、そして刑事の個人の判断によって様々です。

不起訴になるような犯罪(=検察に起訴不起訴を判断させるほどではないような、逆に検察の手を煩わせるような軽微な犯罪)では、そもそも事件化せずに調書を取る程度にしたり、説教して家族に迎えに来させる程度で済ませたりします。

条件に当てはまれば微罪処分にして、警察署内での手続きで終了させることがあります。

調書を取ってもらい、投稿したものを写真撮ってもらいました。なにかあった時は110番してくださいという程度でした。

法テラスも近所の弁護士も話にならない

6月13日。

警察が動かないとなると、警察に動くように働きかけたり、せめて民事で追求していこうと、法テラスや近所の弁護士を利用することにしました。

個人的にはこれが一番ムカつきましたね。
全く話にならず、「業務多忙なのでほかの事務所を探せ」とか、門前払いを喰らいました。「慰謝料は取れても5万円、いっても30万円にしかなりませんよ」と冷笑され、諦めを促されました。

弁護士は士業の中でも別格で、永遠の憧れです。
ですが弁護士といえど、ピンキリだと思いました。
勉強のしすぎか、理不尽な下積みで、頭おかしくなっているんじゃないかと思いました。

こんな役立たずなのに偉そうにして、よく生き残っていけるなと思いました。オカンが傷つけられていて、士業に強い憧れがあるだけに地元の2人の弁護士の対応には非常にムカつきました。

経営者としての仕事で、士業本来の仕事に手が回らずせっかくの依頼のチャンスにも興味が持てないとか、本末転倒ですよね。
こういう件もあって、俺は行政書士を目指していながらも、独立開業には興味がなくなりました。

大規模事務所に有資格者として就職して、謙虚に働きながらも、事務所を大きくして、こういう腐れ外道な事務所を潰したいと思うほどでした。 

※まあ結局、独立開業したんですけどね。

同僚の上司の弟が弁護士!

7月2日。もう打つ手がないと諦めていたときに、今回の書き込みを教えてくれた同僚の上司からこんな一言が。

上司「俺の弟が弁護士なんだ。聞いてみようか?」

弟さんは、埼玉の弁護士法人に勤務していました。
翌日に電話で40分程度のやり取りをして、引き受けてもらえることに。

たとえ警察や法テラスがアテにならなくても、被害者側の親族・友人、その知り合いに誰かしらは法律の専門家がいます。そして最後は専門家から、日頃連携している弁護士を紹介してくれます。

必ず最後は弁護士を見つけることができるんだ!と希望を取り戻すことができました。

弁護士「兄がお世話になっております。

とりあえず証拠も揃っていることですし、もう1度警察署に行っていただけますか。

警察に動いて貰って一旦検挙してもらいましょう。

私の名前と事務所名を伝えてください。」

この一言にだいぶ助けられました。

自宅へ突撃して任意同行、1泊2日の留置場送り

7月4日、もう1度警察署に。
弁護士と事務所の名前を出して、動いてもらうように伝えてきました。

警察も、弁護士が相手では怖いのです。
警察としても、まさか弁護士を連れてくるとは思わなかったらしいです。それほど刑事事件で弁護士を探すのは難しいのですね。恐らくオカンが帰った後に、事実確認をしたのでしょう。

加害者に連絡して任意同行で検挙しました。

任意同行という形で、加害者の住むマンションに行ったそうです。

キムタク似の刑事さんが
「今どこにいるんだ?家か。今から行くから、絶対に今いるところから移動するな」
「なんで来たか分かるよね?」

実家暮らしなので、家族にも知られています。
まぁ実家暮らしでなくても、親は最終的に迎えにいくことになるので、後で絶対に知られるのですが。

マンションだから他の住民にも知られる形です。

取り調べでは

  • 仕事でのストレス発散にぶつけていた。

  • 大変驚いていて反省しているようで、受け答えには正直にスラスラと答えていた。

  • スマホは解析のために1日留置所に泊まらせる。

  • 被害届は出さずに、刑事手続きとしてはここで一旦終わりにして、後は民事で解決したらどうか。

という電話がありました。
やはり弁護士が出てきても、事件化は面倒くさいらしい。

ここは事前に弁護士とも話したのですが、当時も今も、やはり誹謗中傷では処罰が軽いです。前科をつけたとしてもたかが知られています。
総じて犯罪の被害者というのは極刑を望んでいますが不起訴処分、せいぜい罰金刑ぐらいかもしれません。

それだったら民事という形で慰謝料を搾り取ったほうがダメージが大きいのではということで、取り調べとスマホ押収、留置所で1泊2日させるという形で、刑事手続きは終わりました。

弁護士に会いにいきました

7月下旬。
ひとまず事態が落ち着いたタイミングで、委任契約書など書類の手続きのために、埼玉まで車で行き、弁護士に直接会いに行きました。

弁護士会照会により、加害者の詳細が分かりました。

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