独身・実家暮らし・バイト+フリーランスが1年間で100万円貯金をする方法

近年では独立・副業が当たり前になりました。
そこで、自分の持っているスキル・経験・資格を活かした「フリーランス」になろうという人も多いのではないでしょうか。

しかし、「金銭面での不安定」はフリーランス最大の弱点が挙げられます。

社会保険料は会社員より高くなる場合がありますし、ボーナスが出ません。ここが懸念となり、甘んじて会社員や公務員を続ける方が多いです。

ですが、そんなフリーランスでも工夫と条件次第では、年間100万円くらいの貯金はできます。

100万円がすぐに引き出せる、自由に使えるお金として口座にあるだけで心の余裕が違います。

自動車税や任意保険料、タイヤ代、車検、ご祝儀や香典、納税などの多大な出費があっても、ある程度余裕を持って対処できるようになります。

仕事で新しい投資や行動に気軽にチャレンジすることができます。フリーランスは書籍や仕事道具、スキルアップのための通信講座やオンラインサロンにお金を使う機会が多いので、100万円ほどの貯金は必須と言えます。

本記事では、その方法について解説していきます。


月に8万4000円の貯金が必要

さて、1年間に100万円貯金をしようとすると、単純計算で1か月に8万3333円、端数を切り上げて8万4000円の貯金が必要となります。

フリーター・駆け出しフリーランスレベルの経済力では、いくら独身の実家暮らしでも、貯めるのが難しい金額です。月に2~3万円の貯金も難しいのではないでしょうか。

自分の支出を把握しよう

まず、自分の支出を把握しましょう。
自分の譲れない条件で生活するには、最低で毎月どれくらい支出があるのか理解することが、貯金の基本となります。

削れたり、安くできるところを見つけていく必要があります。

下記は俺の毎月の支出となります。
【支出】
・生活費     3万円(食費・光熱費等込み)
・ガソリン代   1万円
・月額料金    1万5000円
・所持金     3万円(1日1000円)
      合計:8万5000円

本記事では、毎月8万5000円の支出が必要だと仮定します。

所持金は、1日辺りの所持金1000円、月3万円で計算しています。

※月額料金は毎月のように発生する
携帯料金:3000円
散髪代:3000円
サーバー代:1000円
県民共済の保険料:2000円
年会費、通院代、衣類などの雑費:6000円
合計1万5000円


さて、これらとは別に貯金が必要です。
・貯金    8万4000円
 
最終的に1カ月に必要な支出は

8万5000円+8万4000円
16万9000円
……約17万円

月に17万円が必要になります。
そしてこの金額は「手取り」です。
社会保険料・税金分も考えると、実際には額面で20万円くらい稼ぐ必要があります。

支出から逆算して、どれでいくら稼ぐか収入を決める。

フリーランスは月に毎月大体これくらい稼げるというのが分からない場合が多いです。

大体の金額が分かっていたとしても、上下が激しく、絶対とは言えません。
思いがけない案件獲得があるときもあれば、急に仕事自体が無くなる可能性や、クライアントの支払いが滞るなどの事態が有り得ます。

・貯金が十分にない場合(年齢×10万円) 
ex)30歳なら300万円
・案件の新規獲得・継続性に自信がない場合
・フリーランスとして経験が3年未満又は月収5万円の初心者

こういう人は、「最低でも毎月〇万円は、アルバイトで確実に稼ぐ」方法を取っておきましょう。

しかし、手取り17万円、額面で20万円を稼ぐのはなかなかの金額です。少なくとも初心者のフリーランスがバイトしながら稼ぐ、というのは現実的に考えて厳しいものがあります。

この20万円をどうやって稼ぐか。

本記事では
・フリーランス(WEBライター)         5万円
・アルバイトA(ドラッグストア)  12万円
              (手取り額9万円)
・アルバイトB(飲食店)      3万円
                合計:20万円

アルバイトAは時給1000円×7時間×週4×4週
アルバイトBは時給1000円×4時間×週2×4週
ぐらいで計算しています。

こういう収入の柱を立てて、給料日に8万4000円を下ろして、貯金用の口座に入れてしまいましょう。

貯金するお金を先に貯めて、残ったお金で生活するのは、貯金の基本です。

解決方法を書いていきます。


①固定費を理解し、減らそう

実家暮らしなら、だいぶ貯金しやすくなる。

特段理由がなければ、実家暮らしにしましょう。
それでも生活費として月に3万円くらい入れておいた方がいいですし、入れろと言われますが、一人暮らしの場合よりは安く済みます。
独身で、実家から通える範囲に職場があるなら、その方がいいです。

なお、一人暮らしによる自立とか子供部屋おじさんとか、精神論は抜きで考えてください。

車は軽自動車かコンパクトカーでいい。可能なら原付が最強。

軽自動車やコンパクトカー(アクア、ノート、FIT辺り)であれば、150~200万円ほどで購入できますし、燃費が安いです。
特に軽自動車は自動車税も車検代も任意保険も安く、タイヤのサイズも小さいので全体的に維持費が安く抑えられます。

※本記事では車の維持費については触れません。車種や年齢などによって様々すぎて冗長な記事になるからです。

特にTOYOTAのアクアは燃費が良いので、いくらガソリンが1㍑170~180円と高騰しても、1カ月に1度の給油で足りるので、6000~7000円くらいに抑えられます。

同等以上に燃費の良いプリウスでもいいですが本体価格が高く3ナンバーで車検や自動車税も高く、オススメしません。コンパクトカーよりも大きい車だと、比例して燃費も悪くなり、月に2回以上の給油が必要なので1万円以上かかってしまいます。

また、俺は近所に五月蝿いバイクのせいでバイクのイメージが悪く、寒い冬には厳しいものがあるのですが、バイクや原付を選べるなら、もっと経済的になります。

通販で買ったエントリーモデル機種に格安SIMでいい。

スマホは通販で買った機種を使用しています。
しかも型落ちのものやエントリーモデル、メルカリで買ったりなどで2~3万円で安く済ませています。ハイエンドモデルは、月々3000~4000円で済むとはいえ、何十カ月もかかりますし、とても買えません。

ちなみにスマホは「AQUOS」と「Motorola」が好きです。
どうせ俺にはスマホなんて、SNSとYoutube、アラームと、ネットサーフィン、ウマ娘くらいにしか使わないしね…。

以前はソフトバンクで契約していましたが、浪人を機にラインモバイルに乗り換えました。現在はデータ通信無制限で3000円ほどに抑えられる楽天モバイルにしています。

マイネオなどは通信速度は著しく遅いものの無制限で250~2000円ほどで通信ができたり、使用ギガ数に合わせてプラン変更が簡単だったりと、色々な工夫がされています。

格安シムは回線が遅いとか、セキュリティが不安とか、大手キャリアに比べると何かと心配されやすいです。しかし、今のところ大きな通信障害やトラブルはないですし、大抵の場所ではWi-Fiが繋がっていますので、あまり不自由を感じたことはありません。

やっぱりアマゾンで買おう。

日用品や自分の所持金で買うようなものは、店舗よりも通販、特にアマゾンで買うと、とても安く抑えられることがあります。
買い物の基本はアマゾンでいいです。

衣類やガジェット、車の芳香剤やコンタクトレンズ、スタッドレスタイヤと色々なものが買えます。

3Lのデブサイズで、足のサイズも29cmと店では見つかりにくいこともあり、衣類や靴もアマゾンで購入しています。

②アルバイトをしよう

最強の副業?

アルバイトは、ある意味で最強の副業です。

働いた分だけ確実にお金になりますし、街の至るところに求人があり、採用の難易度も比較的軽いからです。

また、アルバイトでもボーナスや退職金が貰える制度があったり、有給が付与される、傷病手当や通勤手当などフリーランス単体では活用できない制度があるなどのメリットも多いです。

もっとも、時給は900~1200円ほどで、働いても月に16~17万円と稼げる金額の限界は低めです。
若いうちならともかく、何歳になっても続けるものではありませんが…。

社会保険に入れる

フリーランスでも、ある程度安定した社会保障を受けるためには、社会保険の加入とその知識の習得は不可欠です。

知識があれば、社会保険料を工夫して安く抑えることもできます。
また加入履歴が残るので「空白期間がない」という証明を客観的にすることが容易にできます。

アルバイトであっても、一定の条件を満たせば正社員と同じように社会保険に入れます。一般的に社会保険とは「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」の3種類を指します。

おおよそ額面の15%ほどが、社会保険料となります。
たとえば額面10万円だと手取りで8万5000円で
額面16万円だと手取りで13万5000円ほどになります。

フリーランスだと、会社と同じ社会保険に加入することができません。

フリーランスは「国民健康保険」「国民年金」に入るのですが、どちらも正社員や条件を満たしたアルバイトが加入できる「健康保険」や「厚生年金」ほどの恩恵がないのに、金額だけが高くついて、毎月の手取り額が大きく減ってしまいます。

ですので下記の条件を満たせるような日数・時間でアルバイトに1つ選ぶと手厚く保証されながら、手取り額を安く抑えることができます。

【社会保険の加入条件】いずれも全て満たすと加入となります。

・週の所定労働時間が20時間以上30時間未満

・所定内賃金が月額8.8万円以上(残業代・賞与・通勤手当・臨時的な賃金等は含みません。)

・2ヶ月を超える雇用の見込みがある。

・学生ではない。(休学中、定時制、通信制は加入対象となります。)

引用:社会保険適用対象となる加入条件|厚生労働省 | 社会保険適用拡大 特設サイト (mhlw.go.jp)

また、雇用保険は条件を満たしていても1社分しか入れないのに対し、健康保険・厚生年金は条件を満たしていれば各会社(事業所)ごとに加入します。

二重加入とならないように2つ目以降のアルバイト先を探す際は、条件を満たさない範囲での勤務となります。

また、厚生年金は加入期間が10年未満(120ヶ月未満)だと将来年金を受け取ることができず、払い損となるので、最低でも10年分に達するまではアルバイト先で加入しておくことをオススメします。

思わぬ出会いがある

アルバイト先で、本業に役立つ出会いがあるときがあります。

飲食店でアルバイトをしていたら常連のお客さんが税理士だったとか、大学生のアルバイトの男の子も自分と同じWEB系のフリーランスとして活動しているとか、思いもよらない出会いがありました。

また、飲食店など業種や企業を選べば、高校生や大学生の若い子と仲良くなれる機会もあるので、恋愛に発展させるも良し、若い人の流行やニーズを教えてもらってフリーランスの仕事に活かすも良しです。

バイト先で、行政書士として取引先のお客様・企業の補助金申請を代行してほしいと言われた時はビックリしましたね。
一気に数百社の顧客と報酬を独り占めしたような気分でした。

転職や失業に強く、セーフティネットになる

もし、何かしらの理由でフリーランスを引退せざるを得なくなったときに、困るのが一般企業への再就職です。

フリーランスだけだと、社会保険上の加入履歴が空白なので「空白期間」になってしまいます。また、会社員からすれば自由度と報酬の高いフリーランスは憧れでもあり、嫉妬の対象でもあります。

「事業に失敗した人」「会社の歯車が嫌でフリーランスになったのに、また戻りたいムシの良い人」といずれにしてもマイナスの印象を選考で受けやすいです。

そこで、アルバイトをしながらフリーランスをやっていた場合は、そこのアルバイト先でフルタイム勤務に切り替えたり、準社員・正社員登用などを狙ったりして、社会復帰がしやすくなります。

働いたことのある会社・職種なら、応募の心理的ハードルも低いです。

実際、本記事でもバイト先をドラッグストアと飲食店にしているのも、この2業種は正社員登用の制度のある会社が多く、求人もたくさんあります。
資格や数年間の勤務年数があれば、登用されやすく、万が一に備えることができます。

いわゆる「潰しが効く」というヤツです。
まぁ「小売」と「飲食」はキツいので、本当に最後の手段なんですけどね。

③勉強をして、収入を上げよう

FP2級はフリーランスなら必須レベル

国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士の中級である2級は、フリーランスをやるのであれば役に立つ基本知識が得られます。お金に関する知識があり、不安がないだけで人生の難易度が1段階ほど下がります。

本屋にあるお金や投資、年金や税金に関する本をスラスラと読めるようになったり、様々な制度を活用して役所に気軽に行けるようになったりします。

個人的には、全国民が高校か大学を卒業する頃までには3級、30歳になる頃までには2級の取得を義務づけるべきだと思っています。

1級はさすがに難しく、その道のプロが10年目くらいでようやく取得するレベルです。

しかし、3級の知識もないのに
「投資は危ないからコツコツと貯金すべき」
「独立はリスキーだからダメ」
「金がない!政治が悪い!政府を潰そう!」
などと語る資格はないと思っています。

かくいう俺も2級を取得しています。
そして2級の後に研修とレポートで認定を受ける「AFP」登録をしています。まぁ準1級くらいの位置づけでしょうか。
だからこういう貯金系の記事を書けるんですけどね。

2級・AFPで、一応FPとしては一人前と言われています。2級まで取得すれば、金融分野の執筆ができるWEBライターとして、案件を中~高単価で受注しやすくなります。

基本的に3級から段階を踏んで受験していく必要があるので、受験費用は多額で時間はかかりますが、2級・AFPまでなら半年から1年間勉強すれば、金融系や不動産系の職に就いていなくても、合格できます。
俺はポンコツ大学生の時に3級、クソ無職の時に2級に合格しました。

行政書士を支える武器として失業期間中も役に立ちました。
1級・CFPの取得は、人生の目標の1つです。

自分の興味のある分野かつフリーランスに求められている資格を取っていくのも良いでしょう。

毎週1冊は本を買って読もう。

一応本記事では、1日1000円で自分の小遣いは月3万円にしています。

ほぼ毎日のようにアルバイトやフリーランスとしての仕事に勤しんでいると、お金を使う暇がありません。
ほとんどお金を使わない日もあるのではないでしょうか。

フリーランスは、カフェで仕事・勉強しがちですが、それでも飲み物代は500円ほどです。タバコやお酒を飲む習慣が無かったり、彼女がいなかったり、趣味がスーパー銭湯くらいなら、やはり1日1000円の小遣いでも余るくらいではないでしょうか。

そこでオススメの小遣いの使い方は、週に1冊のペースでフリーランスの仕事に関する本を買って読んで、仕事の単価を上げたり、幅を広げたりする、というのは有効な手段です。

1冊2000円として、1ヶ月で4冊、1万円ほどです。

WEBライターなら法律、不動産、金融、経営、会計、IT系、美容系、転職系、プログラミング、メンタル・ヘルスケア系など執筆分野が多いので、それらの分野の本を週1冊(年に50冊)のペースで読んでいけば、相当な知識を保有することができます。

また、WEBライティングやセールスコピー、SEO、マーケティング、WEB制作・デザイン、IllustratorやPhotoshop、HTMLやCSS、JAVA、pythonなどスキル系の本で勉強すると、仕事の幅が広がります。

本はメルカリ等で売ることができますし、図書館で読んで借りるなどで安く抑えることができます。

貯めるなら、投資信託で増やしながら

毎月、8万4000円がコンスタントに貯金できる状態になったら、タンス貯金や口座貯金でもいいですが、投資信託に回して、投資しながら増やしていくようにしましょう。

一時的に下がることもありますが、基本的には元本以上の金額が少しずつ貯まっていきます。

特にSBI証券や楽天証券などのネット証券で増やしていくのがオススメです。

本記事では、1年間で100万円を貯めるため、投資期間としては短いものの、本記事では毎月の投資金額が大きいので変化を楽しむことができます。

最初のうちは数円ほどですが、100万円が貯まる頃は105~120万円と、かなり増えている状態になります。

急な出費で4~5万円しか貯金できない月があっても、順調に貯金できるようになっています。

まとめ 100万円を貯まった先のハナシ

1年後、無事に貯金が100万円以上になっていたとき、あなたには相当の自信と余裕がついているはずです。

かなり働きづめ・節約生活のなか、多額の貯金を毎月頑張って、まとまった金額を貯金できたのです。
これだけで、相当な財産を手に入れたのです。
今後の人生、多少のことは乗り越えられるだけの能力が身についていることでしょう。

2年目に突入すれば200万円
3年目なら300万円です。

5年後にはバイトも卒業して、フリーランス1本でも安定して月に50万円くらい稼げているかもしれません。そうなれば、毎月20万円くらい投資信託に回して、何千万円と増やしていくことができます。

自分の貯金の運用益だけで暮らしていくことも、理論上できます。

工夫次第では、フリーターやフリーランスでも、正社員や公務員並みの安定と彼ら以上の自由度・収入で、財産を積み上げることができます。

逆境にくじけず、まずは最初の100万円貯金を頑張ってみませんか?

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