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NVIDIAはホールドでOK?買い増し?売り?

先日のNVIDIA ($NVDA) の決算ではいくつか興味深い点がありました。この記事では、決算内容で特に印象に残ったポイントを振り返りたいと思います。

決算後の株価上昇: NVIDIAにとって珍しい動きで新高値へ
NVIDIAの場合、決算発表後に株価が上昇するのはなかなか珍しいパターンです。窓をあけて新高値ゾーンへ。

GPUの需要: 引き続き強く、さらに加速
決算では、GPUの需要に関する話題が中心となり、推論 (inference) についてはほとんど触れられませんでした。これは、前回の決算とは少し異なる点で、GPUの需要が依然として旺盛であることを示唆しています。

特に印象的だったのは、AWSやGCPなどのクラウド事業者がGPUを仕入れ、エンドユーザーがクラウド上でGPUを使用する際に、クラウド事業者が大きな利益を上げているという点です。クラウド環境でGPUを利用している立場からすると当然のことですが、想像以上のROIだった点は印象的でした。

ただし、クラウド事業者の決算は、AWSが成長を加速させている一方で、Snowflake ($SNOW) がアナリスト予想を下回るなど、まちまちな結果となりました。「そんなにうまくいくかねえ。。」といった感覚です。

顧客が予想以上に分散している
NVIDIAの顧客はマイクロソフト/ Meta ($META)/ Google ($GOOGL)/ Amazon ($AMZN) などグローバルプラットフォーマーに集中していると考えられていたかと思いますが、実際には自動車業界や世界中の企業に分散しており、この点がカンファレンスコールでは強調されておりました。KDDIなど日本についての言及があった点は印象にのこっています。

AIブームの恩恵を受ける数少ない銘柄
現在のAIブームの中で、実際にその恩恵を受けられる銘柄は非常に限られている印象です。NVIDIAは、AIに不可欠なGPUを提供するピュアなAI銘柄の一つで稀有な存在です。アナリスト予想を上回る良い決算であったこと、上記の通りの想像を超えるポイントがあったので決算後少し買い増しをしました。

実務を通じてGPUのニーズは落ち着きを取り戻している感覚があります。また、AIビジネスに対する幻滅や、AIスマホデバイスの台頭も感じており、”深追い” はやめておこうと考えています。

AIファクトリー/ トークン/ Digital InteligenceなどさすがCEOジャンセンらしい興味深い内容も語られましたがこれはまた別の機会に。

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